水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

HONGANJI

2016-01-25 | OG
観劇強化月間のスタートは「HONGANJI」
初めての新歌舞伎座でした。便利だし、いい劇場ですね
ただ、ウチからだと乗り換えが多いので、居眠り出来ない
(宝塚だと、十三で乗り換えたら終点までなので、熟睡出来るんです
例によって寝不足だったので、比較的前方席なのに寝たらどうしようかと
でも、そんな心配無用でした
ネタバレあります。





面白いです。ケレン味たっぷりの演出を含め。
陣内さんの信長は流石、らしい信長。破天荒で、傍若無人で。
九團次さんの将門の怨霊は、怖くて素敵
諸星くんの雑賀孫一はカッコイイな
いろんなジャンルの人を集めた舞台は、成功しているところもあり、微妙な所もあり

水(夏希)さん目当ての観劇だったんだけど…なんか微妙だったなぁ
義経千本桜の時は、感じなかった違和感があって。
声のトーンはもっと低い方が良かったんじゃないのかな。
リアル男子に混ざってるわけだし。演出家の指示だったのか…。
武人ではなく、 信仰心の篤い宗教家の役なので、優しげなのが、元男役とはいえ
リアル女子の水さんが演ると、女っぽく見えてしまって
水さんを知らないで観た人は、どう思っただろう、と思いました
すごく難しい役で、リアル男子でこの役が出来そうな人は、ちょっと思いつかないな、という気もしますが
後半の神々しさは、良く出てたなとは思いましたが。


信長と将門の関係性とか、面白いです、ホントに。
将門を裏切った桔梗という女性について調べる信長に「お前は俺を成仏させようとしているのか?」って言ったり
(成仏したくないんだって思わずツッコミました
光秀や、雑賀衆との絡みも、なるほど~な感じで。
演出も派手なので、最後まで飽きずに楽しめちゃう

でも芝居の一番芯になるところが???なのよね
それは、信長と顕如の関係性。
比叡山を焼き討ちしたり、女子どもにいたるまで虐殺する鬼のような信長が、
何故、顕如に対して鬼になりきれなかったのかがわからない。
それで将門の亡霊との契約を破ったことになり、結果的に身を滅ぼすことになったわけで。
顕如は幼馴染み設定ではあるけれど、人生を賭けるほどの絆がどこにあったんだろう?
これが惚れた女なら、まだ理解できるんですけどねぇ
それとも信長が殺戮に疲れてきたところに、顕如と再会してしまったから、つい情けをかけてしまったんでしょうか

普通に信長と将門の亡霊の契約の話に、光秀や雑賀衆が絡む話で良かったんじゃないの?って思ってしまいました
コメント
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