雪組公演「ファントム」行ってきました
劇場で観るのは初めてです。初演と再演の映像を見て以来で、10年ぶりくらいかな
演出とかセットとかが凄く変わってて驚きました。
この演目が発表になってから、度々書いてますが好きになれなかった話です。
役が少ない、以上にストーリーがキツくて
でも10年経って少しは大人になったからか(前見た時、すでにおばさんでしたけど)
10年前とは感想に少し変化がありました。
生だから、かもしれません映像では見えないところまで見えますし、観るのに集中できますし
ネタバレ少しあります。
背景に映像を多用するのは、好きではありません。
だって電気紙芝居みたいじゃないですか
(高校時代の文化祭で、人間紙芝居をやったことがあるのでそう思うのかな……って何年前よ)
でも今回は上手く使ってましたね。特にオーバーチュアのところ。
パリの街並みが夜になって、地下の水路を進んでファントムの住処へ、そして幕開きへとつなげてるのが良かったです
単純な幕前芝居や暗転になるところも、映像やプロジェクションマッピングを上手く使って転換してましたね。
B氏やるやん(エラソー)
昔映像で見た時は、キャリエールとクリスティーヌが許せませんでした
楽曲はどれも素晴らしいです
エリックとキャリエールの銀橋の歌とか、本当に感動的で
でもちょっと待って、そもそもの事の起こりはキャリパパじゃん。
お前が一番悪いんじゃん、このクズ野郎~って感じで
クリスティーヌもさ、あんたが顔を見せろって言ったんじゃないの。
キャリパパにエリックの顔のことも前もって聞いてたのに。
それをキャーとか叫んで逃げるとかサイテーって怒りましてね
エリックが可哀想すぎて、ツラすぎて見る気になれなかったです
ちょっと「星逢一夜」に似てるかも見るのがツライところが。
でも今は、自分に置き換えて考えたら、キャリパパやクリスティーヌを責められないかも、って思えるようになりました。
踏みとどまれないかもしれないし、踏みとどまれたとしても、エリックに対して怖いとか気持ち悪いとか
ほんの少しでも思わずにいられるかどうかなと
と言うわけで、泣く予感はしてましたが、やっぱり泣きました
だいきほ(望海風斗、真彩希帆)の歌が本当に素晴らしくてね
それだけで劇場に行く価値がありますわ
咲ちゃん(彩風咲奈)は、本気出してるなぁって歌でした
雪組の御曹司咲ちゃん。首席入団でポテンシャルの高さはあるはずなのに、う~ん
手を抜いてるわけは無いはずなのに、上手い時と微妙に大根な時があるのが気になってたんです
でも今回のキャリエールの歌、良かったです
あーさ(朝美絢)のアラン・ショレ。本来路線の男役が演る役じゃないんですよね。
でも思い切ってゲスに作ってきてて、凄いって思いました。歩き方とかもガニ股な感じで。
ファンとしては面白くないかもですが
ヒメ(舞咲りん)のカルロッタがまた、とってもらしいカルロッタで
そしてヒメが演ると、卑しくてゲスなカルロッタも、お笑い成分多めになりますね
あーさもそれに合わせてきて、二人でホントにゲスイ夫婦を演じてて、笑いも取ってました
ビストロの場面の影ソロは、ありすちゃん(有栖妃華)ですよね?
《追記》影ソロじゃないですね。たくさんの人が出てる場面ですから影である必要は無いんでした
娘に居たよ~、と言われて後日確認しましたビストロのウェイトレス演ってて高音のソロのところでは
どセンターの高いところで素晴らしい声を響かせてました
まあやちゃんに負けないくらいエエ声でした~ありすちゃんの歌、もっと聞きたい
ベラドーヴァは軽く本役越えでしょうね
フィナーレは意外とガッツリというかみとさん(梨花ますみ)と、たわし(陽向春輝)で銀橋渡らせるとは
B氏やりおる、再び
ありちゃん(愛すみれ)のエトワールも素晴らしかった~エトはこうでなくっちゃ
って歌で、癒やされましたもうちょっと長くても良かったのに
見所がいっぱいで書ききれません
次回は翔くん(彩凪翔)ショレで、今回よりはマシなお席なので期待したいです