水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

深読みしてしまう星組振り分け発表

2019-01-24 | 星組
5月の星組振り分けが出ました。

まず理事様(轟悠)のDSに、りらちゃん(紫りら)と、ぴーすけ(天華えま)
なんですが、スケジュールがえらく空いてますねぇ東京が4月の頭で、大阪が5月の初旬。
次の大劇場まで随分間があります……ちょっと勘ぐってしまいたくなるような“間”ですな


次にトップコンビのDC/青年館公演「鎌足」こちら
これ演出いっくん(生田大和)だったんですね花組大劇場公演で一本物の大作をやった直後ですけど、大丈夫なのかな

専科からヒロさん(一樹千尋)と、みつるくん(華形ひかる)が出演されます。お芝居をきっちり締めてくれそうな安心感がありますね

このメンバーだと2番は、せおっち(瀬央ゆりあ)ですよね。
すると注目の蘇我入鹿ってことでしょうか。劇団推して来るなぁ(いやまだわかりませんが
でも理事様東上公演の2番手を、立派に務めたことを考えれば十分あり得ますね。お芝居は出来る子だし
せおっちに必要なのは経験と場数、でしょうから。

みつるくんが何を演るかも気になります。中大兄皇子でしょうか。

くらっち(有沙瞳)が鎌足組だとは思いませんでした。全ツヒロインだと思ってたので。
これをどう考えればいいんでしょうねぇ
くらっちはホントに出来る子なので、報われて欲しいのですが……


そして星組全国ツアー「アルジェの男/ESTRELLAS」はこちら

専科異動した愛ちゃん(愛月ひかる)がこちらに

見たことがないので、どんな役があるのか全然わかりませんけど

ヒロインサビーヌは誰になるんでしょう。てっきり、くらっちだと思ってたんですけどねぇ
まぁサビーヌは踊れる人がいいみたいなんですが。
すると上級生になりますが、はるこちゃん(音波みのり)もアリ?でしょうか。
はるこちゃんは貫禄のある役も出来ますが、今でも若々しいですからね

それとも新公ヒロをやったばかりの、水乃ゆりちゃんを上げて来る?
水乃ちゃんてダンサーなのかなお芝居は普通に上手い方かなと思いましたが。
お歌はかなり残念な方ですねぇまこっちゃん(礼真琴)に鍛えてもらったら、少しは良くなるかしら

娘役で主要な役が3人いるそうなので、後は、ほのかちゃん(小桜ほのか)でしょうか。

まめちゃん(桜庭舞)もお芝居もお歌も上手い子なので、イイ役が付くといいなぁ
可愛い娘役と言えば、あまねちゃん(澄華あまね)とか、瑠璃花夏ちゃんもいますが

歌える人が何気に多い印象ですね。


行けるのは梅芸だけなので、チケット厳しそうだなぁ
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「アンナ・カレーニナ」

2019-01-24 | 月城かなと
「アンナ・カレーニナ」観てきました。
OTT組が沢山来てたようです。
全員マスクだし遠かったので、たまさく(珠城りょう、美園さくら)と、まゆぽん(輝月ゆうま)くらいしかわかりませんでした
帰りに花の道で、蓮くん(蓮つかさ)とすれ違いました

ネタバレあります。











原作も読んだことないですし、舞台映像や映画も見たことがありません。
予習にスカステのナウオンやニュース映像は見ましたけど
知っていたのは不倫物の悲劇ってことくらいです

子持ちの既婚者には、なかなか共感しづらい題材ですね
それでもさすが、原作が文豪の名作だけあって、深みのある素晴らしい作品になってました。
景子先生がまた、こだわりまくってひたすら美しい舞台を作ってくるので、
“タカラヅカ見た~”感がハンパ無かったです

真ん中三人の並びが美しすぎて、それだけで泣けました

みやちゃん(美弥るりか)の青年将校の華やかなこと!
いきなり飛びますが、最後のパレードで白軍服に白マントを翻しながら現れた、みやちゃんに会場から感嘆の声が漏れてました

あんなイケメンに言い寄られたら、それは堕ちるわ
出会ってしまったんだから仕方ないよね、と思わされる説得力がありました(美男美女ってズルイ

かなとくん(月城かなと)が演じているので、どうしてもカレーニンに感情移入して見てしまいましたが
原作の方はもっと年上で、冷たい人間らしいですね。
タカラヅカナイズされてるせいもあって、カレーニンでいいやんと思ってしまうのはファンだからでしょうか?

鈍感で不器用なカレーニン。
「私は愛について語りたいのよ」ってアンナが言ったときに、ちゃんと向き合っていたら変わっていたかもしれない。
あの時ヴィロンスキーに熱く迫りまくられて噂にはなってたけど、まだなんとか踏みとどまっていたのに。
立場だの道徳だの持ち出して、今更愛について語り合うとか何をバカなことを言ってるんだ、って顔をしてしまったのがねぇ
なんかそのあたり、まんま今の時代の夫たちにも当てはまる人多そう
女心がわかってないというか、無神経というか

カレーニンの愛と、カレーニンへの愛に疑問を持ってしまったアンナ。
深く考えることもなく、多分勧められるままに結婚してしまった自分に愕然としたんじゃないでしょうか。


人生では、失って初めてわかることが多すぎますね
カレーニンもアンナと息子との、穏やかで平凡な日々が続くことを欠片も疑ってなかったんですよね。
なのでアンナの不倫に、初めは体面を傷つけられたことに怒り狂って離婚する、二度と会わない、つもりになっていたのに。
アンナが産褥で死に瀕していると知って初めて、実はアンナをどれだけ深く愛しているかを自覚するんですよねぇ

カレーニンの誠実さと優しさを裏切ったことを後悔して謝りたいと言うアンナ。
アンナを赦し、愛しているからこそヴィロンスキーに委ねようとするカレーニン。
夫婦として重ねてきた年月が育んだ、二人の間にある絆を見て自分の居場所はここにはない、と身を引くヴィロンスキー。
二人のイケメンに愛されるアンナ羨ましすぎる!
アンナは命を取り留め、カレーニン夫人としてもう一度やり直せるはずだったのにな………

息子がいながら男に走るだけでも大概なのに、死にかけて命を長らえたと思ったら、
不倫相手との子どもを夫のところに置き去りにして出奔とか、ありえ~ん
いやぁ凄い展開

結局破滅へと向かっていくのですが
日差しに溢れたイタリアの場面が、つかの間の安らぎ。
アンナとヴィロンスキーにとっては、忘れられない宝石のような思い出になったんでしょうね。


アンナの兄スティーバるうちゃん(光月るう)は女遊びが激しくて、しょっちゅう家庭内で揉め事を起こしてる人です。
っていうかそもそもロシアの社交界が、恋愛をゲームのように楽しむ世界のようで
華やかな浮き名を流すことが勲章、みたいな

逆に言うとマジになるのはアウト、なんだろうな特に女性の場合。
スティーバが「私は男だから」などと言ってたのが全てを象徴してます。
男なら許されることが、女には許されない。いつの時代、どこの世界にもあることです、日本では特に。

「セクハラ」なんて言葉がなかった時代から30年以上経っても、セクハラもパワハラも未だに蔓延っていて
平等であるはずの受験さえ、女と言うだけで不利益を受ける日本という社会。
ラスパの時にも思いましたが、景子先生の怨念を感じました



かなとくんに関して言えば、アンナの不倫をきっかけに、変わっていくカレーニンが本当に素晴らしかった。
端正で謹厳な政府高官の表情から、嫉妬にかられる表情、アンナへの愛故に苦しむ姿とか、
あんまり見たことのない、かなとくんを見られたのが良かったです三角関係素敵(違うやろッ
寂しい育ち方をしたせいもあって、他人への愛情の表し方がわからなかったという人が、
体面とかへのこだわりを捨てて、あれほど大きくて深い愛をもって人に対せるようになるっていうのもね

アンナの死後、カレーニン家に平穏と幸せは訪れるんでしょうかね
遺された子どもたちが大きくなったら、余計なことを言う人が絶対いるでしょうし……

幕が閉じた後の余韻、その先の話をいろいろと考えてしまうのが名作の証かなぁと思いました。


フィナーレの男役群舞の黒燕尾
お髭を取った、かなとくんが超絶イケメン素敵でした~
フィナーレだけでも通えます
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