月組「ON THE TOWN」観てきました。
感想を簡単に。観たのはBパターンです。
宙組の「ウエストサイドストーリー」と、どうしても比較してしまいます。
音楽を聞くと、「めっちゃバーンスタイン」って感じでした。それともの凄く踊ってたのはWSSと同じです。
初演の時期は10年以上間隔があるんですけどね。
OTTの方は1944年12月。第二次大戦の真っ最中っていうことに驚かされます。
映画「カサブランカ」も公開が’42年って言うのに驚かされましたけど
っていうか反ナチのプロパガンダ映画なのに、説教臭さとか押しつけがましさが無く、あのクオリティっていうのがマジ凄いです
OTTは演出の野口くんがどの程度独自演出をしたのかはわかりませんけど、あんまり戦争の暗さとかは無かったです。
とっても脳天気な話で、そこが逆にイラッとします君たち頭カラッポだね、みたいな
WSSの方は初演時のアメリカの社会背景を取り込んでるので、単純な恋愛物語になってないのが上手いなと思います。
役替わりもありますし、フォーラムとは配役が変わった人も多いので、そっちも観たかったなと思いました。
円盤は出ないし、放送も無いみたいなのが残念です。フォーラムと演出が変わってるところもかなりあるみたいですし。
これ、たまさく(珠城りょう、美園さくら)コンビのお披露目だったんですよね。
それにしては、さくさく(美園さくら)の出番少なくて、ちょっと可哀想でした。
たまきちゲイビーが好きになる女性なので、さくさくが演るのは仕方ないんですが。
ヒルディとかクレアの方が出番多い。たまきちも出ずっぱりということはなくて、チップ、オジーとの三個一感がありました
ヒルディは、るね(夢奈瑠音)。グイグイくるタイプの女性ですが、男役が演るとあっさりする気がします。
Aパターンは観れなかったのですが、さち花様(白雪さち花)の方だと、生々しくなりそう
クレアは、くらげちゃん(海乃美月)。面白い役ですね。博物館の研究者って聞くと堅そうなイメージですが
奔放というか、自由過ぎというかくらげちゃんが演るとそこまでイヤな女には見えませんでしたけど
くらげちゃんはバイトも結構していて、ダンスシーンも沢山出てて軽やかに踊ってたので、見ててホッとしました
何にも考えずに楽しめる作品です
一番印象に残ってるのは、やっぱり「ゲイビー様のお通りだ~」のところですかね
若干寒いんですがあそこは毎日アドリブなんでしょうね。
後ろのショーウィンドウのマネキンのお姉さんたちが、笑わないように頑張ってるんだろうな、と思うと可笑しかったです
この公演から、ちなつちゃん(鳳月杏)が戻ってきました。
全然違和感無かったですず~っと居ましたが何か?って感じで
組替え前の扱いを考えると、天と地くらい違ってるんですけどね
2011年の「アリスの恋人」の時なんて、台詞ほとんど無くて、ず~っと寝てるヤマネでしたからね。
ちょっと小柳~、なんてことしてくれんのよ~!って思いましたもの
でもメチャクチャ可愛くて今も大好きな役なんですが