水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

宙組「リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド」

2019-09-14 | 宙組

少し時間が経ってしまいましたが、もえこ(瑠風輝)のバウを見てきました。

しばらく引きずってました

ネタバレは少しだけ、かな。

 

 

 

 

 

 

 

これはもう好みの問題ですね。駄作というわけではないので。

かなり苦手な方の作品でした。元々キムシン作品がダメな時があるので。

ファンタジーというより、教訓的寓話。キムシン好きですよね、こういうの

それももの凄くブラックで「ほんとは怖いグリム童話」みたいな感じです

私にとっては、ほぼホラーでゾッとしました苦手なんですよ、ホラー映画とか

活字で読む分にはそれほどでもないかもしれないんですが、舞台だとよりリアルになるので。

 

真ん中二人を中心に考えれば“ロマンス”なんでしょう。

キムシン作品で同じようにラストが、しがらみから解放されて旅立つ二人、なのは「蘭陵王」も同じなんですよね。

蘭陵王は悲惨な子ども時代のせいで、感情が無く他人を愛せない性格になってしまっていたのが、

本来の自分を取り戻し、愛してくれる人を見つけて、ささやかだけど本当の安らぎを得る。

戦争はあるし、権力闘争もあるし、山賊がいたりとかなり殺伐とした時代なのに、不思議と後味は悪くなかったです。

 

それで「リッツ・ホテル~」の方が、後味が悪いように感じるのは、なぜなんだろう?って考えてました

思い出したのは「一人殺せば殺人者だが、100万人殺せば英雄になる」なのかなと。

お屋敷で殺されたのは一人じゃないでしょうけど

お屋敷の人間全てが共犯者だということに寒気がしました

そしてそれを当然のこととしてキスミン以外疑う人はいず、受け入れられている世界が怖すぎました。

キスミンはあんな世界に育ったのに、常識的な道徳観から外れなかったのはある意味スゴイ

大概の人は染まっちゃうでしょうからね

 

ファンタジーの形をとってますが、いろんな意味で考えさせられる深い話だなと思います。ツッコミどころはありますけど

 

セットはイマイチでした期待しすぎたかもしれません

いつものキムシンの虚仮威しセットでしたし、面白い道具とかも出てきましたけど、ひねりが足らないわ

テンポ感もイマイチでしたけど、楽までにはもっと良くなってるでしょうね。

 

それにしても、もえこの足の長さよ顔小さいし、スタイル良すぎてビビリました宙組見てるわ~な感じがしました。

にしてもあの顔の小ささは、相手役泣かせだわ

夢白さんも、こってぃ(鷹翔千空)も別に顔が大きいわけじゃないと思んですけどね

そして、もえこも、こってぃもホントに歌が上手いです。お芝居も悪くない。ちょっと地味な感じはありますが

 

夢白さんは、歌もお芝居も普通かな。下手ではないです。まぁ頑張って

期待したほど可愛くなかったなぁポニョ顔なので、メイク頑張ったらもっと可愛くなると思うんですが。

コメント
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