「龍の宮物語」千秋楽おめでとうございます。
チケットがあったらもう一回観たかったですね
円盤は出ない公演ですが、半年以内にはスカステで放送されるはずなので、大人しく待ってます
作品にも恵まれましたが一段と、せおっち(瀬央ゆりあ)の成長が感じられた公演でした。
一年前のバウ初主演、「デビュタント」から見違えましたよ
燕尾やスーツが似合ってて、95期の中で一番ハリー(正塚晴彦)作品が嵌るだろうと期待してました。
似合ってたしカッコ良かったけれど、ずっと肩の力が入ってて、“あら、どうしたの?いつもと違くない?”な感じに
私の中ではお芝居が出来る子認定だったので、意外でした。
初めてのバウ主演で硬くなっていたんだろうと思います。
スカステで千秋楽収録の放送を見たら、ずっと良くなってたので。
更にこの一年の間に成長して、肩の力が抜けて自然に真ん中に立てるようになってました
くらっち(有沙瞳)は雪組時代から歌もお芝居も、とりわけお芝居が上手い子でした。
「ドン・ジュアン」のエルヴィラで歌のレベルが数段upして星組へ、そして大活躍しています。
今回の公演でも繊細な演技と、素晴らしい歌唱を聴かせてくれました。
それからなんといってもその美しさとっても綺麗でした~
娘1はタイミングや相手との相性があるので難しいですけど、ホントに惜しい人材だと思います
いつも思いますが、劇団は娘役を上げるのが早すぎるんですよね。
娘役のスキルを上げるのは簡単じゃないのに。娘役を軽視しているとしか言い様がないです。
成長を愛でて応援する醍醐味が宝塚の特長ではありますが、未熟な娘1は公演のクオリティに影響しますし、
何より超多忙なトップにさらに負担をかけることになると思うのです。
劇団には是非再考してほしいなと思います。
今回の公演、1幕2幕とも最初と最後しか拍手が入りませんでした。
普通はソロ曲を歌い上げた後に入りますよね?ちょっとビックリしました。
指田先生の指示なのか、せおっちの会の指定なのかわかりませんけど。
おかげでお話に集中できたとは思いますが
ここから、ちょっとネタバレしてます。
評判が良さそう、というのは耳に入って来ましたが、ネタバレを避けるために、ツィッターの検索や、
レポは一切読みませんでした。
ナウオンと初日映像だけ見て観劇して、そのあと何人かの感想を読みました。
前の記事に感想を上げてますが、一番引っ掛かったのが山彦の存在と、清彦の祖父のエピソードでした。
清彦の親友山彦。彼は一幕で清彦が肝試しで夜叉が池に行くことに反対していました。
そして清彦がいなくなっても島村家の書生として残り、2幕では戻って来た清彦に、千年前の伝説の話と、
龍の宮から戻ってきたただ一人の男が、清彦の祖父だと告げます。
なぜ彼がそんなことを知っていたのか疑問に思いましたけど、土地の伝説や歴史に詳しかったのかな、という風に解釈してました。
でもある方のブログを読んでいたら、「山彦が祖父なのでは」と書かれていて目から鱗でした
両親を早くに亡くした清彦は子ども時代、池からそう遠くない祖父母の家で暮らしていたと言ってました。
それで祖父も一緒に暮らしていたと思ってたんですが、聞き間違えたのかなと思います。放送されたら確認しなきゃ
山彦が清彦の祖父で、一度龍の宮に行って戻ってきたのなら、全ての謎が解けます
パズルのピースが嵌るみたいにピッタリ。私もその見解に大賛成です
清彦が最初に龍の宮にいた時の、伊吹や笹丸の言動とも合っています。
祖父のエピソードはちゃんと意味があって入れられてたんですね
結局山彦は清彦を止めることはできませんでしたけど、終わらせなければいけないと言っていた、
千年の宿業は玉姫の死でやっと終わらせることができましたし、玉姫もやっと苦しみから逃れることができました。
清彦にとっては辛い終わり方になりましたけど、これが一番いい終わり方なんだろうなと思います。
たくさんの伏線があったと思いますが、ほぼ回収されてたんじゃないでしょうか
よく練られた脚本だなと思います。
指田先生の次回作が楽しみですし、「龍の宮物語」が放送される日が、とっても楽しみです