偶然ですが、宙組の初日を観て来ました。
はじめに予定していた公演が中止になり、宙組ファンの方には申し訳ないですが
正直明るい話の方が好きなので、迷いましたが行って良かったです
星組の「王家に捧ぐ歌」といい、宙組の「NEVER SAY GOODBYE」といい、今この時にこの作品が上演されることは、
偶然ではなく必然なのではと思えました
舞台も客席も熱かったです。B席に学生の団体さんが入ってましたが、熱い気持ちが届いているといいなと思います。
ネタバレ少しあります。
10年以上前にスカステで一度見たきりなので、色々と忘れていたり記憶違いがあったり
なので演出やセリフとかの変更があったかどうかはわかりません。キキちゃん(芹香斗亜)の歌が増えてたらしいですが。
まあ前回は、タニちゃん(大和悠河)でしたからね
映像と生ではやっぱり違うなと思いました。
歌にしろお芝居にしろ、舞台から届く熱さ、圧、そして受け取る情報量が違いました。
こちらの集中力も違いますしあれ?こんな話だったっけ、って思ったり
驚いたのは、ずんちゃん(桜木みなと)のアギラール。ナチス寄りの人間だと思ってたんですよ、全然逆じゃん
っていうか、対立の構図が単純じゃなかったんですね
ナチスドイツが支援するフランコ将軍側と、ソ連が支援する側、そしてどちらにも属さない人たち。
あの当時社会主義のソ連は一部の人には理想国家に見えていたんでしょうね、戦後の日本に北朝鮮がユートピアに見えていたように
でも、右も左も結局はやってることは同じなんだなと、寒気がしました。
ただ、組織されていないばらばらの民兵では勝ち目が無い、というアギラールの言葉は悔しいけど正しくて、
最終的にはスペイン内戦は、ファシズム体制側の勝利に終わるわけですね
この作品は、たかはな(和央ようか、花總まり)コンビの退団公演でした。
今改めて観ても、とことん二人のための作品だなという印象を受けました
役が少ないのが難点で、もえこ(瑠風輝)や、こってぃ(鷹翔千空)でも群衆芝居の中の一人
劇中のナンバーとかで中心にいたので、目立たせて貰ってはいましたが
それでもいい作品だなとは思います。
そしてコーラスの宙組の本領をいかんなく発揮してました素晴らしかったです
ただ、あおいさん(美風舞良)は花組に異動されましたし、上級生の歌うま娘役が次々卒業されて、
大丈夫なの?という心配はあります。
これから宙組伝統のコーラスを引っ張って行くのは、ラ・パッショナリアという役名の女役をやってた、あーちゃん(留依蒔世)になるのかな?
凄い存在感で迫力のある女性でしたこの役、初演は、たっちん(和音美桜)だったんですね、納得
さよちゃん(小春乃さよ)や、りつくん(若翔りつ)も頑張ってくれるでしょう。
10年以上前に1回見ただけだったので、いい具合に、たかはなコンビのイメージが抜けて、まかじゅん(真風涼帆、潤花)コンビに違和感が無かったのも良かったです
楽曲ワイルドホーン氏だし、このコンビでやるにはどうかなと思いましたけど
私の歌のハードルが低いせいかもしれませんが二人ともよく歌えてたと思いますよ。
たかこさんのようなスタイリッシュさはないかもしれないけれど、ゆりかちんは骨太な男らしい役似合いますね
そしてお花様は典型的な姫役者で、高貴なお姫様やお嬢様が似合う人なので、世間知らずのお嬢さん感が強かったですが、
潤花ちゃんは、もう少し気が強くて、もがきながらも自分の意志で向かっていく女性という感じがしました。
意外と?このコンビに合ってる作品だなと思いました。
最後のデュエットダンス、銀橋での終わり方が素敵でした~あれ、息が合って無いと、結構難しいんじゃないでしょうか。