スリランカの旅の前(2月初めころだと思う)に走っていた旧中仙道ランニング(桶川宿~熊谷宿)のUPをすっかり忘れていた。
だから、その時の写真をみて、思い出しながら書いている。
江戸時代初期の旧中仙道(古中仙道)は北本駅そばの踏切を渡る
馬室原(まむろばら)の一里塚(西塚)
道からはずれた畑の中にポツンとたつ一里塚で、朝の逆光でうまく取れなかったが、立派な一里塚だ。
東塚は高崎線の下にあった。
この辺の地名は 埼玉県鴻巣市原馬室で、一里塚の名とは原という字が逆についている?
このあたりには馬室埴輪窯跡があるのだ。
西のヤマト王国に対する、あの謎の関東日本王国の埴輪工場である。
(イメージは はに通47「馬室埴輪窯跡(埼玉県鴻巣市)」よりお借りしました)
鴻巣市産業会館に展示されている埴輪
この辺りは優秀な技術集団であった渡来人の子孫が多いところで、馬=駒=高麗(こま)→馬賊を意味するようだ。
町名が人形町という「ひな人形」で有名なあたりである。
京伏見の人形師がこの辺りに住んだのが始まりらしい。
天正年間(1573~1592)ごろから農家の副業として作られたものである。
子供の頃、親が端午の節句で押し入れから兜などを出して、バラバラになった部品を組み立てて、飾り付け、綺麗に並べるのだが、それを手伝うのは、楽しかった。
ひな人形でさえ、面白くて、男の俺でも手伝った。
今のように、コンピューターゲーム、ネットゲームのない時代である。
親と子が行う毎年の共同作業で、一緒にワイワイと楽しむことができた。
こんな日本らしい風習がいつまでも続けばよいと思う。
まだ、走り出してすぐなのだが、この辺りで、肩のあたりがザックのベルトで擦れて痛くなっていたのが我慢できなくなった。
鴻巣市産業会館でトイレ休憩した時に持っていた幅広のテープを肩に貼った。
ランニングでは、思わぬところが痛くなる。
なんということのないお店(たぶん材木屋)であるが、昭和の時代にはこんな感じの開口部が広くて、ガラスの引き戸に囲まれた開放的なお店がよくみられた。
母方の叔父も下町の鳶職であったが、昭和の頃は店構えがこのような感じであった。
懐かしくなって、写真を撮った。
鴻巣宿の総鎮守、鴻神社である。
神社のコウノトリ伝説と「国府の洲 こくふのす」が「こうのす→鴻巣」になったようだ。
この神社の脇に日光裏街道(八王子千人同心が日光東照宮勤番のために整備した街道)へ向かう古道(埼玉県行田市の忍宿(おじじゅく)に出る。)が通っている。
別名は日光脇往還、日光火之番街道、千人同心街道とよばれる街道だ。
地図は日光裏街道(千人同心街道道中記よりコピペしました。)
広い敷地にポツンとたつ箕田観音堂(みだかんのんどう)
この辺りは源氏にゆかりがある。
源仕(つこう)→源宛(あつる)→源綱(つな)の三代が本拠地とした嵯峨源氏の土地で箕田源氏発祥地である。
その脇にあった、なんだか所縁のありそうな石像群
この、1km先のこれまた広い土地に箕田氷川八幡神社がある。
別名綱八幡と呼ばれ源綱(渡辺綱)を祀っている。
以下、ウィキペディアより
-------------
渡辺 綱(わたなべ の つな)は、平安時代中期の武将。源宛の子。嵯峨源氏の源融の子孫で、正式な名のりは源綱(みなもと の つな)。通称は渡辺源次。頼光四天王の筆頭として知られる。渡辺氏の祖。
-------------
ここは、「渡辺さん」の由来の地なのである。
また、渡辺姓の探検室によると
-------------
渡辺氏は、嵯峨天皇の皇子左大臣源融(とおる)を遠祖とする。融は『源氏物語』の主人公光源氏のモデルともいわれる人物である。
融の孫源仕(つこう)は武蔵守となり、武蔵国足立郡箕田(埼玉県鴻巣市)に下向し、箕田仕と名乗った。
仕の子が箕田源次宛、宛の子が源綱(つな)である。
源綱は、源満仲の娘婿源敦の養子となり、母方の里である摂津国渡辺(大阪市中央区)に居住し、渡辺綱(わたなべのつな)と名乗り、渡辺氏の祖となった。渡辺綱は摂津源氏源頼光の郎党となり、武勇の誉れ高く四天王の筆頭と称えられた。
-------------
渡部綱
「一條戻り橋の邉にて髭切丸の太刀を以茨鬼童子の腕を斬」
(歌川国芳・画、江戸時代)
(画はウィキペディアよりコピペしました。)
ということで、そんなことが、この社の案内板に書かれており、また渡辺姓は由緒正しき姓なのだと初めて知ったのであった。
なお、この氷川八幡神社には能舞台があった。
この辺りに腰かけて持参した、おむすびを食べた。
境内には誰もいない。
(つづく)
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だから、その時の写真をみて、思い出しながら書いている。
江戸時代初期の旧中仙道(古中仙道)は北本駅そばの踏切を渡る
馬室原(まむろばら)の一里塚(西塚)
道からはずれた畑の中にポツンとたつ一里塚で、朝の逆光でうまく取れなかったが、立派な一里塚だ。
東塚は高崎線の下にあった。
この辺の地名は 埼玉県鴻巣市原馬室で、一里塚の名とは原という字が逆についている?
このあたりには馬室埴輪窯跡があるのだ。
西のヤマト王国に対する、あの謎の関東日本王国の埴輪工場である。
(イメージは はに通47「馬室埴輪窯跡(埼玉県鴻巣市)」よりお借りしました)
鴻巣市産業会館に展示されている埴輪
この辺りは優秀な技術集団であった渡来人の子孫が多いところで、馬=駒=高麗(こま)→馬賊を意味するようだ。
町名が人形町という「ひな人形」で有名なあたりである。
京伏見の人形師がこの辺りに住んだのが始まりらしい。
天正年間(1573~1592)ごろから農家の副業として作られたものである。
子供の頃、親が端午の節句で押し入れから兜などを出して、バラバラになった部品を組み立てて、飾り付け、綺麗に並べるのだが、それを手伝うのは、楽しかった。
ひな人形でさえ、面白くて、男の俺でも手伝った。
今のように、コンピューターゲーム、ネットゲームのない時代である。
親と子が行う毎年の共同作業で、一緒にワイワイと楽しむことができた。
こんな日本らしい風習がいつまでも続けばよいと思う。
まだ、走り出してすぐなのだが、この辺りで、肩のあたりがザックのベルトで擦れて痛くなっていたのが我慢できなくなった。
鴻巣市産業会館でトイレ休憩した時に持っていた幅広のテープを肩に貼った。
ランニングでは、思わぬところが痛くなる。
なんということのないお店(たぶん材木屋)であるが、昭和の時代にはこんな感じの開口部が広くて、ガラスの引き戸に囲まれた開放的なお店がよくみられた。
母方の叔父も下町の鳶職であったが、昭和の頃は店構えがこのような感じであった。
懐かしくなって、写真を撮った。
鴻巣宿の総鎮守、鴻神社である。
神社のコウノトリ伝説と「国府の洲 こくふのす」が「こうのす→鴻巣」になったようだ。
この神社の脇に日光裏街道(八王子千人同心が日光東照宮勤番のために整備した街道)へ向かう古道(埼玉県行田市の忍宿(おじじゅく)に出る。)が通っている。
別名は日光脇往還、日光火之番街道、千人同心街道とよばれる街道だ。
地図は日光裏街道(千人同心街道道中記よりコピペしました。)
広い敷地にポツンとたつ箕田観音堂(みだかんのんどう)
この辺りは源氏にゆかりがある。
源仕(つこう)→源宛(あつる)→源綱(つな)の三代が本拠地とした嵯峨源氏の土地で箕田源氏発祥地である。
その脇にあった、なんだか所縁のありそうな石像群
この、1km先のこれまた広い土地に箕田氷川八幡神社がある。
別名綱八幡と呼ばれ源綱(渡辺綱)を祀っている。
以下、ウィキペディアより
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渡辺 綱(わたなべ の つな)は、平安時代中期の武将。源宛の子。嵯峨源氏の源融の子孫で、正式な名のりは源綱(みなもと の つな)。通称は渡辺源次。頼光四天王の筆頭として知られる。渡辺氏の祖。
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ここは、「渡辺さん」の由来の地なのである。
また、渡辺姓の探検室によると
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渡辺氏は、嵯峨天皇の皇子左大臣源融(とおる)を遠祖とする。融は『源氏物語』の主人公光源氏のモデルともいわれる人物である。
融の孫源仕(つこう)は武蔵守となり、武蔵国足立郡箕田(埼玉県鴻巣市)に下向し、箕田仕と名乗った。
仕の子が箕田源次宛、宛の子が源綱(つな)である。
源綱は、源満仲の娘婿源敦の養子となり、母方の里である摂津国渡辺(大阪市中央区)に居住し、渡辺綱(わたなべのつな)と名乗り、渡辺氏の祖となった。渡辺綱は摂津源氏源頼光の郎党となり、武勇の誉れ高く四天王の筆頭と称えられた。
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渡部綱
「一條戻り橋の邉にて髭切丸の太刀を以茨鬼童子の腕を斬」
(歌川国芳・画、江戸時代)
(画はウィキペディアよりコピペしました。)
ということで、そんなことが、この社の案内板に書かれており、また渡辺姓は由緒正しき姓なのだと初めて知ったのであった。
なお、この氷川八幡神社には能舞台があった。
この辺りに腰かけて持参した、おむすびを食べた。
境内には誰もいない。
(つづく)
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