オールド・タウン・ホールの前の交差点(車道も歩道も関係ない)
今日の一番の目的は我が家へもっていくお土産の購入である。
当初から、紅茶に決めていた。
そして、何人かの人に、お土産にするなら、どういう紅茶が良いのかを聞いていた。
全員がムレスナ(MlesnA)という紅茶を勧めた。
この茶葉は、他のものとは別格の最高級らしい。
ムレスナのマーク
なんだか、変わった名前で最後のAが大文字なのだ。
というのも、どうも、社長の名前を反対から綴ったものらしい。
ということは、社長の名前はAnselm(アンセルム)ということになる。
そして、購入するならコロンボのバンバラピティヤ(Bambalapitiya)にある Sri Lanka Tea Board(スリランカ紅茶局:スリランカ政府が運営している紅茶の専門店)ヘ行きなさいということであった。
ここならば、間違いのない品物を適正な価格で購入できるということである。
そこは、黄金海岸沿いのコロンボ近郊である。
したがって、前に苦労して探したデヒワラ行きのバスに乗ればよかった。
バスは通勤時間帯なので混んでいたが、なんとか座ることはできた。
バンバラピティヤはデヒワラの手前である。
いつものように、車掌に頼んで降りる場所は教えてもらった。
海辺の都市、Bambalapitiya 地区
-----ウィキペディアより-----
19世紀初頭のバンバラピティヤは、ヘビが出没するジャングルであったと言われている。当時この辺りにはカシューの木が多く見られたという。奥深いジャングルには無法者が潜み、コロンボ-ゴール間の荷馬車をたびたび強奪していた。
------------
Bambalapitiya のバス停
この辺りは完全にビジネス街の都会でありながら、写真のように海のすぐ近くである。
だが、不思議なことだが、あまり海の匂いはしなかったのだ。
ここだけではなく、ここ数日海辺にいたのに、磯の香りを強く感じることはなかったのだ。
スリランカで不思議に思いながら、そのまま日本に持ち帰った疑問である。
東京湾や館山、鎌倉など、海岸では強い磯の香りがするのに、なぜかスリランカじゃ磯の香りは弱かった。
一体全体、「海の匂い」とは何なのであろうか?
→ 調べてみた。
懐かしのケぺル先生風に・・・
-----------
ケペル先生、こんにちはー!
やあ、こんにちは。元気かね?
なんでも考えかんでも知って、なんでもかんでもやってみよう
さて、きょうは――海の匂いについて
海の匂いの素は、実はプランクトンの死骸なのじゃ。
そして、その匂いの違いは、実は海水温が大きく関係してるのじゃ。
で、スリランカのように水温が高めの海には多数の魚がおって、プランクトンの死骸の殆どを食べてくれるため、海の匂いがあまりせんのじゃよ。
逆にだ。
水温の低い海では食べる魚たちが少ないから、死骸が海を漂い続け、そして、海岸に打ち上げられてな、腐っちまうのじゃ。
その腐った匂いが実は海の匂いなんじゃ。
わかるかのぉ。
---------
なるほど、と思う次第である。
水温だけではなく、生活排水等の海洋汚染でもプランクトンは増えてしまい、海の匂いが強まるらしい。
Sri Lanka Tea Board
店内はあまり広くないが、沢山の種類の紅茶が置かれていた。
購入した紅茶(スリランカの各地の紅茶シリーズである。)
日本で飲んでみたが、皆が薦めるだけあって
旨かった!
久しぶりに旨い紅茶を飲んだ気がした。
俺は、この中でもUVAが最初の一口目でちょっと刺激的な味を感じ、香り高くて一番おいしく感じた。
胸がスーッとする感じである。
ちなみに紅茶とコーヒーどちらが好きかと言われたら、俺はコーヒー派である。
まず、滅多に紅茶は飲まない。
コーヒーは無農薬のオーガニック生豆を購入して、自分で焙煎するほどだ。
大体、毎日2杯から3杯ぐらいフレンチプレスか、ベトナム式で飲んでいる。
そして、その都度、ビターチョコをちょっと食べるのが習慣になってしまった。
だが、たまには紅茶も飲むことにしようと思う。
体にもよさそうだ。
なお、スリランカ政府が認める品質保証品には”ライオンマーク”がついている。
茶葉を買い終わってから、どこかで美味しい紅茶を飲もうと出口でドアマンならぬドアウーマンのオバチャンに
「どこか美味しい紅茶が飲めるところはないか?」
と聞いたところ、オバチャンはどう聞き間違いしたのか???、
はたまた、おれの英語が訛っていたのか???
(たぶん、英語が得意でない人だったんだと思う。)
俺にあれがそうだ!とドアの近くにあったTシャツを指さしたのだった。
それは、スリランカのクリケットチームの公式ユニフォームであった。
「いや、そうじゃないんだよ」、
と言おうかと思ったが、そのシャツはよくよく見るとカッコいいものであったので、
「おお!これかぁ、サンキュー、サンキュー」
と会話不成立の返事をしたのであった。
間違えて答えてくれて実によかったのだ。
それを触ってみると、さすが公式ユニフォームだけあり、品質も良く、縫い目や所々の細工もよくできていた。
値段もRs1500で適正価格であると思った。
以前、インドで買ったTシャツなどは、洗うと縮んでしまったり、色落ちしたりしたから、そういった類のものはまったく買うつもりがなかったが、この品物は明らかに良さそうであった。
自分の分と女房の分を購入したのであった。
(実際、今着ているが、肌触りが良く滑らかで、洗っても縮んだり、色落ちしたりするようなことはなく、よい買い物だったと思う。)
コロンボの中心街にバスで戻った。
飛行場に行くまで、食事をし、散歩をした。
街の中にはインドのヒンドゥー教的な建物やイスラム教的な建物があった。
そんな街の中をぶらぶら歩いた。
何をどうしていたのか、写真を見ても全く覚えていない。
最後にスリランカライスを食べ、ライオンビールを飲んだのだけは覚えている。
(あの旨いスリランカライスまた食べたいが、これが日本じゃないんだよね?)
スリランカの旅からもう3か月、随分と昔のことのように思える・・・。
スリランカは明るくて優しい、そして正直なブッダの国であった。
観光客をボルことで有名なトゥクトゥクでさえも、インドでは笑顔で当然のように強引に行われているが、スリランカのトゥクトゥクは高い値段をふっかけるとき、その顔の表情には後ろめたさがあるように感じられ、強引さはなかった。
何処へ行っても親切でまったく困ることはない。
見た目は南インド系の人たちだが、心根は日本人に近く、誰でも気軽に行ける、まさに日本人向けの国である。
隣のインドはスリルとビックリ満載な国だが、スリランカは静寂と安らぎの素晴らしい国だった。
古いけど、なかなか味があるオールド・タウン・ホール
街中の喧騒も、今日が最後だと思うとちょっとした音楽に聞こえた。
この時からすでに、スリランカにいるというリアリティが徐々に薄れていたのかもしれない。
コロンボからはクーラー付きのインターシティバスで空港にいった。
エアコンが効きすぎて寒かった。
ザックを抱えて寒さを堪えた。
この国では、エアコンよりもドア開けっぱなし、窓開けっ放しのほうが開放感があり涼しくて気持ちいいのだ。
国際空港
空港は帰国すると思われる中国人の団体旅行客でごった返していた。
もう、うるさいなぁと思いながらベンチで座っていたら、中国人のオバチャンから、機内に持ち込めないからと、未開封の水のボトルを2本と、そのオマケに未開封のビスケットをもらってしまった。
俺も同じ飛行機に乗るのだが、出発までは時間があるので、水を飲みながらビスケットをかじり、今回の旅の思いにふけるのであった。
終わり
<おまけ>
撮れずに諦めていたピンナワラの象の孤児院での水浴びのための行進のシーンが一部、残っていた。
それをUPしてみたので、ご覧下さい。
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今日の一番の目的は我が家へもっていくお土産の購入である。
当初から、紅茶に決めていた。
そして、何人かの人に、お土産にするなら、どういう紅茶が良いのかを聞いていた。
全員がムレスナ(MlesnA)という紅茶を勧めた。
この茶葉は、他のものとは別格の最高級らしい。
ムレスナのマーク
なんだか、変わった名前で最後のAが大文字なのだ。
というのも、どうも、社長の名前を反対から綴ったものらしい。
ということは、社長の名前はAnselm(アンセルム)ということになる。
そして、購入するならコロンボのバンバラピティヤ(Bambalapitiya)にある Sri Lanka Tea Board(スリランカ紅茶局:スリランカ政府が運営している紅茶の専門店)ヘ行きなさいということであった。
ここならば、間違いのない品物を適正な価格で購入できるということである。
そこは、黄金海岸沿いのコロンボ近郊である。
したがって、前に苦労して探したデヒワラ行きのバスに乗ればよかった。
バスは通勤時間帯なので混んでいたが、なんとか座ることはできた。
バンバラピティヤはデヒワラの手前である。
いつものように、車掌に頼んで降りる場所は教えてもらった。
海辺の都市、Bambalapitiya 地区
-----ウィキペディアより-----
19世紀初頭のバンバラピティヤは、ヘビが出没するジャングルであったと言われている。当時この辺りにはカシューの木が多く見られたという。奥深いジャングルには無法者が潜み、コロンボ-ゴール間の荷馬車をたびたび強奪していた。
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Bambalapitiya のバス停
この辺りは完全にビジネス街の都会でありながら、写真のように海のすぐ近くである。
だが、不思議なことだが、あまり海の匂いはしなかったのだ。
ここだけではなく、ここ数日海辺にいたのに、磯の香りを強く感じることはなかったのだ。
スリランカで不思議に思いながら、そのまま日本に持ち帰った疑問である。
東京湾や館山、鎌倉など、海岸では強い磯の香りがするのに、なぜかスリランカじゃ磯の香りは弱かった。
一体全体、「海の匂い」とは何なのであろうか?
→ 調べてみた。
懐かしのケぺル先生風に・・・
-----------
ケペル先生、こんにちはー!
やあ、こんにちは。元気かね?
なんでも考えかんでも知って、なんでもかんでもやってみよう
さて、きょうは――海の匂いについて
海の匂いの素は、実はプランクトンの死骸なのじゃ。
そして、その匂いの違いは、実は海水温が大きく関係してるのじゃ。
で、スリランカのように水温が高めの海には多数の魚がおって、プランクトンの死骸の殆どを食べてくれるため、海の匂いがあまりせんのじゃよ。
逆にだ。
水温の低い海では食べる魚たちが少ないから、死骸が海を漂い続け、そして、海岸に打ち上げられてな、腐っちまうのじゃ。
その腐った匂いが実は海の匂いなんじゃ。
わかるかのぉ。
---------
なるほど、と思う次第である。
水温だけではなく、生活排水等の海洋汚染でもプランクトンは増えてしまい、海の匂いが強まるらしい。
Sri Lanka Tea Board
店内はあまり広くないが、沢山の種類の紅茶が置かれていた。
購入した紅茶(スリランカの各地の紅茶シリーズである。)
日本で飲んでみたが、皆が薦めるだけあって
旨かった!
久しぶりに旨い紅茶を飲んだ気がした。
俺は、この中でもUVAが最初の一口目でちょっと刺激的な味を感じ、香り高くて一番おいしく感じた。
胸がスーッとする感じである。
ちなみに紅茶とコーヒーどちらが好きかと言われたら、俺はコーヒー派である。
まず、滅多に紅茶は飲まない。
コーヒーは無農薬のオーガニック生豆を購入して、自分で焙煎するほどだ。
大体、毎日2杯から3杯ぐらいフレンチプレスか、ベトナム式で飲んでいる。
そして、その都度、ビターチョコをちょっと食べるのが習慣になってしまった。
だが、たまには紅茶も飲むことにしようと思う。
体にもよさそうだ。
なお、スリランカ政府が認める品質保証品には”ライオンマーク”がついている。
茶葉を買い終わってから、どこかで美味しい紅茶を飲もうと出口でドアマンならぬドアウーマンのオバチャンに
「どこか美味しい紅茶が飲めるところはないか?」
と聞いたところ、オバチャンはどう聞き間違いしたのか???、
はたまた、おれの英語が訛っていたのか???
(たぶん、英語が得意でない人だったんだと思う。)
俺にあれがそうだ!とドアの近くにあったTシャツを指さしたのだった。
それは、スリランカのクリケットチームの公式ユニフォームであった。
「いや、そうじゃないんだよ」、
と言おうかと思ったが、そのシャツはよくよく見るとカッコいいものであったので、
「おお!これかぁ、サンキュー、サンキュー」
と会話不成立の返事をしたのであった。
間違えて答えてくれて実によかったのだ。
それを触ってみると、さすが公式ユニフォームだけあり、品質も良く、縫い目や所々の細工もよくできていた。
値段もRs1500で適正価格であると思った。
以前、インドで買ったTシャツなどは、洗うと縮んでしまったり、色落ちしたりしたから、そういった類のものはまったく買うつもりがなかったが、この品物は明らかに良さそうであった。
自分の分と女房の分を購入したのであった。
(実際、今着ているが、肌触りが良く滑らかで、洗っても縮んだり、色落ちしたりするようなことはなく、よい買い物だったと思う。)
コロンボの中心街にバスで戻った。
飛行場に行くまで、食事をし、散歩をした。
街の中にはインドのヒンドゥー教的な建物やイスラム教的な建物があった。
そんな街の中をぶらぶら歩いた。
何をどうしていたのか、写真を見ても全く覚えていない。
最後にスリランカライスを食べ、ライオンビールを飲んだのだけは覚えている。
(あの旨いスリランカライスまた食べたいが、これが日本じゃないんだよね?)
スリランカの旅からもう3か月、随分と昔のことのように思える・・・。
スリランカは明るくて優しい、そして正直なブッダの国であった。
観光客をボルことで有名なトゥクトゥクでさえも、インドでは笑顔で当然のように強引に行われているが、スリランカのトゥクトゥクは高い値段をふっかけるとき、その顔の表情には後ろめたさがあるように感じられ、強引さはなかった。
何処へ行っても親切でまったく困ることはない。
見た目は南インド系の人たちだが、心根は日本人に近く、誰でも気軽に行ける、まさに日本人向けの国である。
隣のインドはスリルとビックリ満載な国だが、スリランカは静寂と安らぎの素晴らしい国だった。
古いけど、なかなか味があるオールド・タウン・ホール
街中の喧騒も、今日が最後だと思うとちょっとした音楽に聞こえた。
この時からすでに、スリランカにいるというリアリティが徐々に薄れていたのかもしれない。
コロンボからはクーラー付きのインターシティバスで空港にいった。
エアコンが効きすぎて寒かった。
ザックを抱えて寒さを堪えた。
この国では、エアコンよりもドア開けっぱなし、窓開けっ放しのほうが開放感があり涼しくて気持ちいいのだ。
国際空港
空港は帰国すると思われる中国人の団体旅行客でごった返していた。
もう、うるさいなぁと思いながらベンチで座っていたら、中国人のオバチャンから、機内に持ち込めないからと、未開封の水のボトルを2本と、そのオマケに未開封のビスケットをもらってしまった。
俺も同じ飛行機に乗るのだが、出発までは時間があるので、水を飲みながらビスケットをかじり、今回の旅の思いにふけるのであった。
終わり
<おまけ>
撮れずに諦めていたピンナワラの象の孤児院での水浴びのための行進のシーンが一部、残っていた。
それをUPしてみたので、ご覧下さい。
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