フラリと寄った、ある小さな市場の風景(ホーチミン)
カメ仙人が店番でもしていそうな雰囲気がある。
帰りがけにファミマでビールとカップフォーを購入した。
ホテルで会社にローマ字のみの暗号文のようなメールをうち、ビールとフォーを食べた。
写真のカップフォーはVIFONというメーカーなのだが、俺にはまずかった。
味はカニ味で麺が幅広タイプのものだったが、海鮮風味が強すぎるのだ。
俺はラーメンでもエビ味の強い海鮮ラーメンはちょっと苦手である。
昨日食べたフォー24の方がパクチーと青唐辛子が効いていて断然うまい。
この2日間でパクチーの旨さに完全に嵌っていた。
パクチーは別名コリアンダー、中国パセリ、シャンツァイ、ひどい呼び名は臭いからとカメムシ草と言われたりする。
タイでは「パクチー・ロイ・ナー(パクチーを振りかける)」といったら『ごまかせる』という意味だ。
元の料理がどんなに不味くても、パクチーを振りかければごまかせる、という意味である。
葉っぱは確かに独特の風味だが、その種をすりつぶした粉末は柑橘類、特にオレンジのような香りを漂わせカレーなどに用いられるのだ。
カレーには大抵入っている。
なお、この種には育毛作用があると言われ、毛が細くなることで起こると考えられる女性の薄毛に効果がある。
不思議な植物である。
ベトナムでは、韓国恋愛ドラマ、インド恋愛ドラマが良く放映されていた。
とくに韓国ドラマは46時中流れているような気がする。
日本のドラマは皆無である。
あとで、聞いた話だが韓国は政府主導で放映権を安く売るが、狙いは韓国製品の宣伝効果をねらっていて、それがかなりの効果だという。
かたや、日本のドラマは著作権料が高く、かつ韓国ドラマの「冬のソナタ」のような人の心をつかむような作品ではなく、ドラマの筋立ても複雑である。
かなり以前に「おしん」は爆発的な人気だったが、それ以外は今一らしい。
実は、日本のお家芸のマンガでさえ、この効果が影響しており、韓国製恋愛マンガが人気を博し、日本のマンガより市場が大きいのだ。
国家的世界戦略を持つ国と持たぬ国、この差が将来大きな差になるだろう。
1年ほど前だが、日本のコスプレ文化を真面目に支援をしているNPOの理事長にあったが、なかなか面白くて、良い人だった。
コスプレ文化も今のまま(オタクときめつける日本)では、「何かになりきってみんなで騒ぐのは最高」と考える諸外国に文化を持って行かれるかもしれない。
熱いシャワーを浴びて寝たのは10時ころ、TVをつけっぱなしで寝てしまった。
3日目
いつもの通り、朝食は食べずに快晴のホーチミン(サイゴン)の街へでかけた。
朝早くから公園で学生たちがダーカウ(Da Cau)の大会でもあるのか、地べたに体育座りをしていた。
(カメラを向けたら、女学生がピースサインをしてくれたのだが、写真は失敗していた。)
とにかく、まずは朝食である。
ベトナムで食べてみたいものがあった。
バインミーである。
以下、ウィキペディアより
----------------------
バインミー
長さ20センチメートルほどの柔らかめのフランスパン(バゲット)に切り込みを入れ、バター、レバーペーストなどのパテを塗り、甘酢づけの野菜、ミントやコリアンダーの葉、輪切りの赤唐辛子、ハムなどをはさみ、ヌックマム(魚醤)を振り掛ける。ベトナムの屋台や食堂などで供される庶民のファーストフード。
バインミーに挟む食材は、それぞれの屋台や食堂によって異なる。パテはレバーペーストの他、鴨のペーストを用いる例もある。野菜は、人参、ラディッシュ、キュウリ、玉葱などが一般的だが、店によって分量に差異があり、ハムについても、鶏、豚耳、ベーコン、サラミなど、店ごとに工夫をしている。
----------------------
フランスの支配下にあったこともあるベトナムではパンといったら、やわらかいフランスパンである。
どこに行ってもフランスパンがある。
朝のベトナムビジネスマンは手に新聞と、このバインミーをもって歩いていた。
さっそく、露店のオバちゃんに頼んでみた。
パンを指さし、人差し指を立て、
「チョー トイ シン モン ナイ(これちょうだい)」
ちょっと、パンの中身をオープンして写真撮ればよかった。
まずは、( °д°)・・・ガブリッ!
ウ,ウマ━━━Ψ(°д°;!)━━━!!
中に入っているものが多種であり様々な味がするが、ファーストフードとしては最高に旨い!
やっぱパクチーが効いている!
高田馬場にもバインミー屋があり、500円ぐらいだけど、ベトナムだと2万ドン(100円)前後ぐらいだったかな。
最初の目的地は昨夜見た高層ビル『ビテクスコ・ファイナンシャルタワー』の49階展望台である。
サイゴンの全景がみたかった。
だが、早すぎて開いてなかったのだ。
時刻はまだ8時だった。
だが、そのタワーの足元に小さな市場があったのだ。
道の両脇に店がずらりとならんでいるのだが、長さにして100mほどだろうか。
タワーと、市場のものすごい文化ギャップ(新しいベトナムと古きベトナム)である。
みているだけでも実に楽しい。
実際、食べてみたい鴨の半身から揚げみたいなものがあったけど、一人じゃとても食べきれない。
B級グルメが沢山あるのだ。
インドだと食べるのは相当な勇気がいるけど、ベトナムの屋台のオバちゃんはみな清潔好きなので、屋台のものでも安心して食べることができた。
(俺の場合である。だからといって衛生面で安心だとはいえない。)
各店舗も綺麗に掃除してあるのがわかる。
ここから徒歩でドンコイ通り(鈍恋通り、と覚えた)にいった。
ガイドブックでもドーンと書いてあるホーチミン市随一のメインストリートである。
ホーチミンに行ったら、ここは絶対いかなくちゃ、みたいな場所なのだ。
ところが、俺には全く面白くなかった。
日本の表参道みたいなところだった。
有名なテーラー、ブティック、洒落たカフェなどが並ぶ通りだったのである。
わざわざベトナムまで来てベトナムの表参道にいくことはないと思うのだ。
観光の行き過ぎたグローバル化である。
世界中が、こんな特徴のない街ばかりなる前にアチコチ旅しなければならない。
この時ばかりはガイドブックに腹が立った。
ベトナムではこういう船の模型店をアチラコチラで見かけることができた。
海洋貿易国家であった証拠である。
イタリアの高級家具店の新装開店工事をするベトナム労働者諸君
仕事が始まる前の朝の点呼といったところだろうか。
なんとなく、こういう景色が自分には面白く目に映った。
左端に「テイラー」と書いた日本人相手の店が見える。
多分、こういうところで服を作ってもらうなら、ベトナム語しかしゃべれないお店でオーダーメイドした方がいいはずだ。
古きベトナムらしい、中々、いいホテルだなと、思いながら写真を撮っているときだった。
1台のバイクタクシーの若者が寄ってきて、日本語で話しかけてきた。
やたら馴れ馴れしいのだ。
そのうち何処に行くのだと聞く。
こちらにきて、今までにない執拗さを感じた。
ブラブラ散歩してるんだと言ってもまったく離れようとしない。
あまりにもシツコイので、笑顔でスグ近くにある市民劇場に行くのだと言った。
そうすれば、近くだからバイクに乗せようとは思わないだろうと思ったからである。
ところが、そいつは言ったのだ。
『アルイテ30プン!』
その時、俺はブチ切れた。
バカにしやがって!
石を投げても当たる距離にあるというのに、なんで30分もかかるのだ。
(遠回りして日本人から稼ごうと思ったに違いない。)
断じて許せん
静かな朝の鈍恋通りだったが、思わず大声でこういったのだった。
『ディーディー!』
(あっちへ行け!の意味)
だが、口で実際いってみると解るが『ディーディー』といっても、なんだかアイドルの名前でも呼んでるようで、なんとも迫力がない。
『てめぇ、このやろう
いいかげんなことをいいやがって
あっちいけ、このオタンコナス』
とやっぱり日本語でいったのだった。
ついに怒ってしまった。
インドじゃねえぞ、ここは・・・
高まる血圧を抑えんと、とりあえず小洒落たカフェに入り、ベトナムコーヒーを飲むのだった。
収まるのに30分を要した。
鈍恋通りは俺に似合わなかった。
(つづく)
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カメ仙人が店番でもしていそうな雰囲気がある。
帰りがけにファミマでビールとカップフォーを購入した。
ホテルで会社にローマ字のみの暗号文のようなメールをうち、ビールとフォーを食べた。
写真のカップフォーはVIFONというメーカーなのだが、俺にはまずかった。
味はカニ味で麺が幅広タイプのものだったが、海鮮風味が強すぎるのだ。
俺はラーメンでもエビ味の強い海鮮ラーメンはちょっと苦手である。
昨日食べたフォー24の方がパクチーと青唐辛子が効いていて断然うまい。
この2日間でパクチーの旨さに完全に嵌っていた。
パクチーは別名コリアンダー、中国パセリ、シャンツァイ、ひどい呼び名は臭いからとカメムシ草と言われたりする。
タイでは「パクチー・ロイ・ナー(パクチーを振りかける)」といったら『ごまかせる』という意味だ。
元の料理がどんなに不味くても、パクチーを振りかければごまかせる、という意味である。
葉っぱは確かに独特の風味だが、その種をすりつぶした粉末は柑橘類、特にオレンジのような香りを漂わせカレーなどに用いられるのだ。
カレーには大抵入っている。
なお、この種には育毛作用があると言われ、毛が細くなることで起こると考えられる女性の薄毛に効果がある。
不思議な植物である。
ベトナムでは、韓国恋愛ドラマ、インド恋愛ドラマが良く放映されていた。
とくに韓国ドラマは46時中流れているような気がする。
日本のドラマは皆無である。
あとで、聞いた話だが韓国は政府主導で放映権を安く売るが、狙いは韓国製品の宣伝効果をねらっていて、それがかなりの効果だという。
かたや、日本のドラマは著作権料が高く、かつ韓国ドラマの「冬のソナタ」のような人の心をつかむような作品ではなく、ドラマの筋立ても複雑である。
かなり以前に「おしん」は爆発的な人気だったが、それ以外は今一らしい。
実は、日本のお家芸のマンガでさえ、この効果が影響しており、韓国製恋愛マンガが人気を博し、日本のマンガより市場が大きいのだ。
国家的世界戦略を持つ国と持たぬ国、この差が将来大きな差になるだろう。
1年ほど前だが、日本のコスプレ文化を真面目に支援をしているNPOの理事長にあったが、なかなか面白くて、良い人だった。
コスプレ文化も今のまま(オタクときめつける日本)では、「何かになりきってみんなで騒ぐのは最高」と考える諸外国に文化を持って行かれるかもしれない。
熱いシャワーを浴びて寝たのは10時ころ、TVをつけっぱなしで寝てしまった。
3日目
いつもの通り、朝食は食べずに快晴のホーチミン(サイゴン)の街へでかけた。
朝早くから公園で学生たちがダーカウ(Da Cau)の大会でもあるのか、地べたに体育座りをしていた。
(カメラを向けたら、女学生がピースサインをしてくれたのだが、写真は失敗していた。)
とにかく、まずは朝食である。
ベトナムで食べてみたいものがあった。
バインミーである。
以下、ウィキペディアより
----------------------
バインミー
長さ20センチメートルほどの柔らかめのフランスパン(バゲット)に切り込みを入れ、バター、レバーペーストなどのパテを塗り、甘酢づけの野菜、ミントやコリアンダーの葉、輪切りの赤唐辛子、ハムなどをはさみ、ヌックマム(魚醤)を振り掛ける。ベトナムの屋台や食堂などで供される庶民のファーストフード。
バインミーに挟む食材は、それぞれの屋台や食堂によって異なる。パテはレバーペーストの他、鴨のペーストを用いる例もある。野菜は、人参、ラディッシュ、キュウリ、玉葱などが一般的だが、店によって分量に差異があり、ハムについても、鶏、豚耳、ベーコン、サラミなど、店ごとに工夫をしている。
----------------------
フランスの支配下にあったこともあるベトナムではパンといったら、やわらかいフランスパンである。
どこに行ってもフランスパンがある。
朝のベトナムビジネスマンは手に新聞と、このバインミーをもって歩いていた。
さっそく、露店のオバちゃんに頼んでみた。
パンを指さし、人差し指を立て、
「チョー トイ シン モン ナイ(これちょうだい)」
ちょっと、パンの中身をオープンして写真撮ればよかった。
まずは、( °д°)・・・ガブリッ!
ウ,ウマ━━━Ψ(°д°;!)━━━!!
中に入っているものが多種であり様々な味がするが、ファーストフードとしては最高に旨い!
やっぱパクチーが効いている!
高田馬場にもバインミー屋があり、500円ぐらいだけど、ベトナムだと2万ドン(100円)前後ぐらいだったかな。
最初の目的地は昨夜見た高層ビル『ビテクスコ・ファイナンシャルタワー』の49階展望台である。
サイゴンの全景がみたかった。
だが、早すぎて開いてなかったのだ。
時刻はまだ8時だった。
だが、そのタワーの足元に小さな市場があったのだ。
道の両脇に店がずらりとならんでいるのだが、長さにして100mほどだろうか。
タワーと、市場のものすごい文化ギャップ(新しいベトナムと古きベトナム)である。
みているだけでも実に楽しい。
実際、食べてみたい鴨の半身から揚げみたいなものがあったけど、一人じゃとても食べきれない。
B級グルメが沢山あるのだ。
インドだと食べるのは相当な勇気がいるけど、ベトナムの屋台のオバちゃんはみな清潔好きなので、屋台のものでも安心して食べることができた。
(俺の場合である。だからといって衛生面で安心だとはいえない。)
各店舗も綺麗に掃除してあるのがわかる。
ここから徒歩でドンコイ通り(鈍恋通り、と覚えた)にいった。
ガイドブックでもドーンと書いてあるホーチミン市随一のメインストリートである。
ホーチミンに行ったら、ここは絶対いかなくちゃ、みたいな場所なのだ。
ところが、俺には全く面白くなかった。
日本の表参道みたいなところだった。
有名なテーラー、ブティック、洒落たカフェなどが並ぶ通りだったのである。
わざわざベトナムまで来てベトナムの表参道にいくことはないと思うのだ。
観光の行き過ぎたグローバル化である。
世界中が、こんな特徴のない街ばかりなる前にアチコチ旅しなければならない。
この時ばかりはガイドブックに腹が立った。
ベトナムではこういう船の模型店をアチラコチラで見かけることができた。
海洋貿易国家であった証拠である。
イタリアの高級家具店の新装開店工事をするベトナム労働者諸君
仕事が始まる前の朝の点呼といったところだろうか。
なんとなく、こういう景色が自分には面白く目に映った。
左端に「テイラー」と書いた日本人相手の店が見える。
多分、こういうところで服を作ってもらうなら、ベトナム語しかしゃべれないお店でオーダーメイドした方がいいはずだ。
古きベトナムらしい、中々、いいホテルだなと、思いながら写真を撮っているときだった。
1台のバイクタクシーの若者が寄ってきて、日本語で話しかけてきた。
やたら馴れ馴れしいのだ。
そのうち何処に行くのだと聞く。
こちらにきて、今までにない執拗さを感じた。
ブラブラ散歩してるんだと言ってもまったく離れようとしない。
あまりにもシツコイので、笑顔でスグ近くにある市民劇場に行くのだと言った。
そうすれば、近くだからバイクに乗せようとは思わないだろうと思ったからである。
ところが、そいつは言ったのだ。
『アルイテ30プン!』
その時、俺はブチ切れた。
バカにしやがって!
石を投げても当たる距離にあるというのに、なんで30分もかかるのだ。
(遠回りして日本人から稼ごうと思ったに違いない。)
断じて許せん
静かな朝の鈍恋通りだったが、思わず大声でこういったのだった。
『ディーディー!』
(あっちへ行け!の意味)
だが、口で実際いってみると解るが『ディーディー』といっても、なんだかアイドルの名前でも呼んでるようで、なんとも迫力がない。
『てめぇ、このやろう
いいかげんなことをいいやがって
あっちいけ、このオタンコナス』
とやっぱり日本語でいったのだった。
ついに怒ってしまった。
インドじゃねえぞ、ここは・・・
高まる血圧を抑えんと、とりあえず小洒落たカフェに入り、ベトナムコーヒーを飲むのだった。
収まるのに30分を要した。
鈍恋通りは俺に似合わなかった。
(つづく)
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ま、彼らも生きるために必死なので、できましたらあまり強く断らないで下さいね。
ご指摘の通りですね。
優しく、シッカリと断れる術を習得しようと思います。
出来るかな?