気まぐれ猫の徒然の日々

気楽に、時々思いついたことなどを書きつづっていきたいと思います・・・。
諸般の事情で絶賛引きこもり中。

オカルト?

2006-04-09 23:55:40 | その他

本日は、ちょっと毛色の変わった話。


SF作家の高千穂遥氏の4/8のホームページ(ブログ)でも扱っているし、我が友人のブログにも度々登場している「水からの伝言」
はっきり言って”オカルト”の部類の与太話である。


「良い言葉を掛けて水を氷らせると、水はそれに反応して美しく結晶するが、悪い言葉を掛けると、美しい結晶にならない。」と言う主張らしいのだが、この著者以外の検証実験は行われていない。
いや、例え検証が行われて、実証されたと言われても、この話、信用してはいけないと思う。
何故なら、水が反応したのが「言葉の善し悪し」であるとは限らないからだ。


確かに、古来より日本では、「言霊」と言い、言葉そのものに力があると信じられてきた。
呪詛などで使う呪文はその”信仰”から来ていると思うのだが、科学的には・・、ねぇ。
むろん、科学が全てと言うつもりは毛頭無いし、科学で証明出来ないから全て嘘だと言うつもりもない。
現在の科学では、未だに証明しきれないだけ、と言う可能性を排除出来ないからだ。
あらゆる可能性を検討してこその科学だと思うしね。
「十分に発達した科学は、魔法と見分けが付かない。」って言葉もあるくらい。
実際、最近実験に成功した「量子テレポーテーション」なんて物は50年前に発表しても誰も信じてくれなかっただろうし。


話を元に戻そう。
仮に(あくまで”仮に”の話)、「水からの伝言」の主張が実証されたとして、影響を与えた物として、可能性が一番高いのは”振動”だと思う。
言葉、すなわち”声”とは空気の振動に他ならない。
そして、結晶成長時に与えられた振動が、結晶の形状に影響を与えても何の不思議もない。
言葉の善し悪しの差とはその意味はともかく、振幅幅の大きさと波形の差だと思うのだ。
”悪い”とされる言葉はたいてい語気が鋭い、つまり、振幅幅が大きく、立ち上がりが鋭い歪な波形をしているのでは無いだろうか。
波形が違えば、当然結晶に与える影響も違うはずであり、結果として、結晶の形状に違いが出るのも当たり前の話である。
掛けた言葉の意味は全く関係がない。

まあ、実際どういう状態で実験を行ったのか、正確には知らないから、闇雲に批判すべきでは無いとは思うが、その辺まで考慮して検証データーを取り、Nを重ねて、統計的な有意差が確認され、更に第三者による追試を経て「効果有り」と認定されなければ、「科学的」に証明されたとは言えないのである。


しかし、この手の与太話が世の中には結構蔓延している。
我々が、”オカルトグッズ”と呼んでいるカー用品の類にしても、一見「科学的」な説明文に、思わず「おいおい!!」ってつっこみたくなる事も数多い。


ま、与えられた情報を鵜呑みにせず、自分で判断できる”眼”を持ちましょうって事で、本日はこれまで。

コメント
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