気まぐれ猫の徒然の日々

気楽に、時々思いついたことなどを書きつづっていきたいと思います・・・。
諸般の事情で絶賛引きこもり中。

ダビンチ・コード

2006-06-02 13:12:53 | その他

「ダビンチコード」を見てきた。


ミステリーとして良くできてる、って言うか、ありゃ「サスペンス」ものか。
ネタバレになるからストーリーには触れないが、あの作り方って、やっぱり”キリスト教圏”向けだよなぁ。
ある程度、キリスト教に関する知識のバックボーンがなかったら、解らないところが多い気がするぞ。
そもそも、「宗教に節操のない」又は、「宗教に関心の薄い」日本人には、”何でそんな事で人まで殺さなければならないのか”というのが、理解しにくいと思う。


でも、面白くは有ったぞ
ストーリー展開は結構読めちゃうんだけど、見せ方が上手いねー。
展開がスピーディーで、飽きさせない工夫がしてある。
まあ、予定調和的な所は有るが、これはしょうがないか。
最後のワンシーンは「蛇足」のような気はするが・・。


原作者は、”ダビンチコード”を事実だと言っているようだが、ま、これは「本を売らんが為」の発言だし。

確かにかなりの事実は含まれてはいると思う。
フィクションで重要なのは、事実の上にいかにもっともらしい”嘘”を重ねていくかだ。
でなければ、作品としてのリアリティーが無くなってしまう。

実際、バチカンの上層部の権力闘争や、その権威を守るための戦争が、「神の名」の下に行われている。
ま、これはどの宗教も似たような物ではあるんだが・・。
又、新約聖書は、時の権力者達が、自分たちにとって都合の良いように編纂された、ってのも事実だろう。
古事記などがそうであるように。

そうした事実の上に、実在の集団の名を上げて、嘘を混ぜながら人々の興味を引くように虚構の世界を作り上げていく。
上手いって言えば上手いやり方だけど、悪者にされた集団は怒るわな。

長い歴史を持つ、巨大な宗教集団だけに、”謎””奇跡”とされる物には事欠かないし。
死海文書、ファティマの奇跡、聖骸布、etc、etc・・、数え上げればきりがない。
確かに、ミステリーを書くには良い素材かも知れない。
反発も物凄いけど。


ともかく、その昔、光瀬龍氏の「百億の昼と千億の夜」で宗教観に回復不能なまでの”ダメージ?を受けた俺にとっては、とても楽しめた映画だった。


で、モナリザの謎ってあれだけ?

コメント
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