(これは2018年7月22日の記事です)
いやあ毎日暑いですねえ。みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今日は毎年恒例の施餓鬼の日で、35度を超える酷暑の中、東京でも一番暑いと云われている練馬まで行って来ました。
一年で一番暑いこの時期に、檀家の善男善女(ほとんど年寄り)を寺の本堂に集めて極楽浄土の話をするってブラックジョークか、という感じの行事ですね。
幸い、熱中症で救急搬送された善男善女はいなかったようですが、コンクリートの照り返しが酷くて絶対40度超えてるだろ、と言う酷暑でした。よくぞ生きのびた、私。
この際一気に極楽浄土へというのも悪くないかも・・と一瞬思った。
You might think but today's hot fish!
(いうまいと思えど今日の暑さかな)
施餓鬼も無事終了し、御墓参りも済ませ、帰りに喫茶店で涼んでいたらジャズピアノが聞こえてくるじゃありませんか。
それ聴きながら、ふと思い出したのがヒッチコックの映画
「裏窓」
ジェフリーズ(ジェームズ・スチュワート)はカメラマンですが、足を骨折して動けなくなり、NYのアパートの窓から近所をウォッチングしています。
ある日、夜中に悲鳴が聞こえ、その夜、男が大きなカバンを何度も運びだすのを彼は目撃します。向かいのダンナが奥さんを殺害しバラバラにして運びだしたに違いない、と彼は恋人のリサ・フリモント(グレース・ケリー)にいうのですが、リサは「殺人事件なんてそうやたらに起きるもんじゃないわ」といいます。
でも、実は・・
何しろ真夏のNY。エアコンなんてものはなかった時代で、ジェフリーズの汗を見ただけで、どんだけ暑いんだとわかります。その暑い中、隣に住んでいる売れないピアニストが弾く曲が、そう、今日喫茶店にかかっていた曲によく似てた。
ああ、早く帰って「裏窓」見よう!
と思った。
グレイス・ケリーに会いたくて。
それにしてもまだ7月よ。
本当なら今日あたり梅雨明け宣言がされる頃ですよ。
8月はまるまる一か月ある。
皆さんもどうか気を確かに。この夏を生き延びませう。