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久しぶりにツタヤでDVDを借りてきた。
「帰ってきたヒトラー」「ハドソン川の奇跡」「シン・ゴジラ」
「帰ってきたヒトラー」はイマイチ。
ヒトラーの人物造形は見事だし、皮肉は効いてるけど、何しろ面白くない。
「シン・ゴジラ」
3度目。
でも、やっぱりゴジラは劇場で見ないとね、と思った。
おお、ゴジラ、でけええええええ~
という感想がネット上にあったけど、その一言に尽きる。ゴジラは。
お茶の間で見るものじゃない。劇場の大画面で、大勢の人たちと一緒に、神がかりの状態で見ないと。
それでも、私はゴジラが大好きだなあと改めて思った。
巨大ゴジラが巨神兵のように火を吹くシーンは心底しびれる。
この世の終わりかと思うような、すさまじい火炎、そして背中から放射する白熱光線。
東京の街を焼き尽くす地獄の炎の中心に、その巨大な姿を黒々と浮き上がらせて、都心に向かって歩みを進めるゴジラの姿には、やはり神を感じる。神の名がふさわしい。
何度でも見たい。
でも、これは一体どういう深層心理から来るのだろうか・・
絶対に3・11じゃないよな、と改めて見て思った。
何なんだろう・・
もう一度初代ゴジラから見たくなった。
劇場で再上映してくれないかなあ・・
「ハドソン川の奇跡」
よかった。
さすがクリント・イーストウッド監督作品。
2009年1月、アメリカの旅客機がハドソン川に不時着したけど乗員乗客全員無事だった、という事件がベースとなった話で、トム・ハンクスがサリ―機長を演じている。
原題は「Sully」
サリー機長は155人の乗員乗客の命を救ったにも関わらず、
国家運輸安全委員会に、左のエンジンは作動していたはずだし、シミュレーションでは他の空港に着陸できたはず、として訴えられる。
英雄から一転して容疑者へ。
トム・ハンクス、老けたなあ。
アーロン・エッカートが副機長やってたけど、この人も老けたなあ。
と(自分を棚にあげて)思った。
アメリカという国は恐ろしい国だ、とも思った。
あれほどの偉業を成し遂げたヒーローが一転して、容疑者へ。
サリー機長は仕事もキャリアもすべて失いそうになる。
155人の命を助けた機長が、40年かけて培ってきたすべてを失うという、
アメリカという国の過酷さ。
どんなに優秀な機長であろうが、どんな経歴やスキルの持ち主であろうが、
たった一度のミスで(しかも乗客を救ったにも関わらず)
容赦なく切り捨てる。
つくづく恐ろしい国だ。
アメリカって。
アメリカ資本主義って。
自社の利益のためなら、人を病気にしたり殺したりするのもやむを得ない、
貧乏人は死んでも仕方ない、
という国だから、当たり前といえば当たり前なのだけど。
それに対峙するには、サリー機長のような確固とした信念と経験がモノを言うのだけど、
信念も経験もスキルもない我々庶民が、もしこのような立場に追い込まれたら、
死ぬしかないんだろうなあ・・
ということを強く感じた映画だった。
サリー機長の揺れ動く心理描写が巧いとか、いろんな映画評はあるけど、私が感じたのはそれ。
そういう国が、今、世界の中心にいるということ。
いやあ、日本は甘ちゃんだし、世界はなかなかシビアですねえ。
生き残れるのか、日本?
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