これもAmazonプライムで見つけました。
いやあ、びっくり仰天の掘り出し物。すんごい掘り出し物です!
マイナーな映画で1時間半と短めなのだけど、最後まで息継ぐ間もない展開。
ぎっしり詰まったサスペンス。一体どうなっちまうんだろうかとハラハラドキドキ。しかも途中にさしはさまれる男たちのコーラスがシンボリックでかつコミカル。
そして、最後のオチの秀逸なこと!
(映画は長けりゃいいってもんじゃないことがよくわかる)
これは絶対見逃せない映画です。
アメリカはメイン州のとある田舎町が舞台。漁港のある町です。
まずは葬式のシーンから始まります。母を亡くした二人の姉妹が主人公。
葬式の帰りにバーに寄った妹が、そこで出会った男に襲われそうになり、正当防衛なのだけど男を殺してしまう。
で、男の死体をどうするか姉と相談して、バラバラにして海に捨てることにするのだけど、その時に使ったナイフを男の家に忘れてきてしまう・・
それを見つけたのが、事もあろうに・・
そして、さらに・・
え、今度はそう来たか・・
という具合に、とにかく先が読めない展開です。
この小さな港町は海の男、荒くれ者たちの町であり、その荒くれ者から自分たちを守ってきた女たちの町でもある。
秀逸なのは、この物語が一つの殺人事件をめぐる話だと思わせておいて、実は町にまつわる秘密、男たちの陰にいる女たちの物語にぐいぐい引っ張っていくところなのです。
コーエン兄弟の「ファーゴ」を彷彿とさせるストーリー、そして「ビッグ・リトル・ライズ」にも共通するテーマ。
最後の短いシーンがすべてを物語っています。
いやあ、面白かった!
この監督はきっと大物になると思うな。
ぜひ見てみてくださいまし。
特に女性は見るべし。
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