越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

第1回 幻のキューバ  サンティアゴのブルへリア(21最終回)

2011年11月24日 | キューバ紀行

 

 

 さらに、祭壇のあちこちに、カカリテと呼ばれる占いの木片やタロットカード、

 アグア・ベンディタ(聖水)、チュケレ(マラカス)、マハセス(小ヘビ)のアルコール漬け、

 サオコ木の根を漬けた強精酒)といった、占い(チャバロンガ)に使われる道具、

 そのほかに、エレチョと呼ばれるヒダ類の葉、トウモロコシの実、

 エスピカ・デル・モンテ(ススキの束)、ベルベナやアルバカ、マラビスタなどの薬草などが並んでいる。 

 カトリック教会のシンボリズムとアフリカ信仰の実用性とを見事なまでにドッキングさせている。

 というより、アフロ信仰の野生のエネルギー

 カトリシズムの抽象的な意味づけによって巧みに隠蔽しているというべきだろうか。

 そこで私がめくるめく思いを覚えたのは、

 ヨーロッパ風の装いや飾り付けではなく、まさにアフリカの息吹だった。(了


 

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