さらに、祭壇のあちこちに、カカリテと呼ばれる占いの木片やタロットカード、
アグア・ベンディタ(聖水)、チュケレ(マラカス)、マハセス(小ヘビ)のアルコール漬け、
サオコ(木の根を漬けた強精酒)といった、占い(チャバロンガ)に使われる道具、
そのほかに、エレチョと呼ばれるヒダ類の葉、トウモロコシの実、
エスピカ・デル・モンテ(ススキの束)、ベルベナやアルバカ、マラビスタなどの薬草などが並んでいる。
カトリック教会のシンボリズムとアフリカ信仰の実用性とを見事なまでにドッキングさせている。
というより、アフロ信仰の野生のエネルギーを
カトリシズムの抽象的な意味づけによって巧みに隠蔽しているというべきだろうか。
そこで私がめくるめく思いを覚えたのは、
ヨーロッパ風の装いや飾り付けではなく、まさにアフリカの息吹だった。(了)
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