越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

歌手の島津亜矢さんにノックアウト。

2009年03月16日 | 音楽、踊り、祭り
 きのう、たまたまかかっていたNHKBSの歌番組で、島津亜矢さんという演歌歌手の歌を聴きました。

 熊本ダイアレクトで、父親から都会にでていった娘あるいは息子に語りかける歌、「帰らんちゃよか」という曲でした。

 



 オペラ歌手にも匹敵するほどの声量があるのは、だれもが認めるところでしょうが、歌詞(ことば)を自分の中に取り込んで歌う点は、天性なのでしょうか、それとも努力の賜物なのでしょうか。

 その歌いっぷりを見て、ふと、南大東島出身のオキナワ民謡歌手、内村美香さんを思い出しました。

あるいは、ジャンルはちがいますが、キューバの大物歌手セリア・クルースをも彷彿とさせます。




 島津亜矢さんは熊本の田舎から出てきて、作詞家の星野哲郎氏に師事したそうです。作曲家の船村徹氏とよくコンビを組んで曲を作っている御大です。
 
 いまどきの男にはない侠気があるので、男の歌を歌わせるとすごく巧いです。北島三郎と共演して、サブちゃんの歌を見事に歌っていました。

 番組のラストで、「(一緒に歌えた)今日の日は、私の宝です」と、先輩サブちゃんに感謝の気持ちを表現した点に、彼女のこれまでの苦労が忍ばれました。

 それでは、北島サブちゃんと島津亜矢さんのヴァーチャルな共演をお楽しみください。

 まずは、サブちゃんの「風雪ながれ旅」からどうぞ。語りうたになっています。さすがおさえ気味に歌うところが心憎いです。

 


 つぎに、島津亜矢さんの「風雪ながれ旅」です。耳の鼓膜をやられないように、ボリームをすこし落としてくださいね(笑)。
 
 

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