明治・慶応の試合は、投手・主要選手の出身地からみると、広陵高校(野村/上本)対中京大中京(竹内/伊藤)の対決というか、
広島カープ対中日ドラゴンズの対決だったともいえる。この2年間は、ずっと江藤監督率いる強い「中日ドラゴンズ」に負けてばかりだった。
エース野村は、第1戦で完封をした敵の左腕・竹内大を見ならって、緩急とコントロールで勝負。
圧巻は、第1戦で痛打を浴びた3番・山崎錬(慶応・4年)と4番伊藤(中京大中京、4年)から、それぞれ3つと2つ奪った三振だった。(写真は、試合後の野村と伊藤=「産経ニュース」川口良介氏の撮影)
仕留めたのは、すべて130キロ前半のカットボールかチェンジアップだった。
9回を108球で完投し、9奪三振、5安打、0四球、失点0点。
マックスは、4番伊藤との3度目の対戦のときの145キロで、ストレートにこだわらない姿勢が良い結果を生んだといえる。
善波監督は、7回裏、野村が4番伊藤と真っ向勝負して当たりそこねの内野安打を喫したあと、5対0と大量リードしているにもかかわらず、マウンドに行って一呼吸おいた。
野村が突然打ち込まれた対法政・第1回戦のことが頭をよぎったかもしれない。
深謀遠慮の采配だった。
今週末の立教戦に向けて、監督の唯一の気がかりは、前半戦好調だった3番島内(星陵、4年)の打撃が湿り始めていることだろう。
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