今年のノーベル賞を受賞した詩人の日本語で読める
唯一の詩集が思潮社から出ている。
『悲しみのゴンドラ』という。
「毎日新聞」の佐藤由紀さんがきのう(10月11日)の夕刊で、
地元ジャーナリスの寄稿エッセイを翻訳し、詩人を紹介している。
エッセイでは、こんな感じで親しみが沸いてくる。
「すべてが夢のようだった。興奮の渦の中に立ちながら、ストックホルムで同じ高校に通ったトーマスを思い出していた。私たちは60年来の友人なのだ」
一方、佐藤さんの紹介記事に引用されている詩の一部が心に残った。
ある埋葬式だった
そして わたしは その死者がわたしの想いを
読みとっている気がしたのだ
わたし自身にもまして
(「1990年7月より」)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます