のびたさんと歌の会 昨日の施設では こんな名称がある
皆さんが 毎回楽しみにしていてくれている
渡された歌詞を見て 少し驚く 「同期の桜」が入っていた
ここでは施設のスタッフが A4の用紙に毎回5.6曲選曲してくれる
まずは これを優先して歌う
次が 私の用意した模造紙の歌詞で歌う
いずれも多少は季節を意識したものである
あとは 皆さんに合いそうな曲 喜ばれそうな曲を用意する
施設ごとでも多少違うから 模造紙だけでも150枚くらいになった
巷では お盆の真っ只中 都内は車の量が大幅に少ない
でも 施設の中には お盆も何も無い
毎日のリハビリの明け暮れだろう
さて 標記の「同期の桜」 昨日が終戦記念日と言うことで選ばれたのだろう
歌う曲は 童謡唱歌から歌謡曲まで いろいろあるが軍歌は無い
今の時代に合わないのと 高齢の方の忌まわしい想い出に繋がるからだ
でも この曲くらいは 軍歌からはみ出して 結構歌われたものだ
昔 勤めた会社では男ばかり 飲み会などでは 必ず高吟する
飲兵衛が肩を組みながら 貴様とオレとは この会社の同期の桜~
あなたと私は同じ施設の仲間たち
こんな思いで さぁ歌いましょう
高齢の女性が多いが 笑顔を浮かべて歌う
施設では こんな歌は避けようと 哀しい歌などは歌わないという方が居る
一理有って 間違いではないが 工夫をすれば 結構歌える
歌の内容はともかく メロディなどは 心に残るものが多いのだ
「岸壁の母」などは シベリア抑留から引き揚げる息子の姿を捜し求める母
引き揚げ船の報が有るたび 東京から舞鶴まで出かけて息子を探す
名簿に無くても 遂には死亡通知を貰っても もしやもしやと岸壁に立つ母
内容に触れなくても みんなが知っている哀しい歌だ
でも こんな時期があったねと 明るく話す
そして みんなに歌ってもらった
それぞれの想いがよぎるだろうが 懐かしそうに歌っている
そのシーンが誰でも頭に思い描くことが出来る歌詞である
時には こうして 感情の起伏も 必要だと思う
軍歌の中には その歌詞は 現在には無理だがメロディの良い曲がある
個人的には 「暁に祈る」 「予科練の歌」など 昔 誰かが歌っていて好きだ
「異国の丘」などは 軍歌ではない シベリア抑留者の切ない望郷の歌だ
ここは御国を何百里 と言う歌は「戦友」
軍歌の中に入るが 実は軍歌の中の反戦歌でもある
歌手の アイ・ジョージさんは コンサートでこの曲を良く歌った
士気を鼓舞する歌が強制的に求められている時代に 黙認されてきたものだ
戦友を抱き起こし 戦死に涙する こんな女々しい奴と罵倒されないで来た曲
心に訴えるものがあって みんなに愛され 軍も黙認せざるを得なかったのか
歌は 私たちの人生とともにある
歩んできた時代によるが 心の中に刻まれた歌は 生涯消えていかない
様々な想い出を載せて みんなで歌える幸せがある
施設のロビーに 毎月の催しが大きな写真で張り出してある
私の のびのびとした顔が 恥ずかしげも無く みんなに笑いかけていた
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