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本と映画とテレビと鉄道をこよなく愛するブログ

「医者」と「患者」の関係・・・

2005年11月14日 | 病院・薬・病気
うちの近所の皮膚科・・・午前10時から診察が始まる。その30分前には、看護士さん
達は来ているのだが、寒いこの時期でも午前10時までは外で待たされる。お年寄りも子供も。20人くらいが行列になっている。

「医者」にとって、「患者」は「お客様」では無いのか?
周りに他の皮膚科が無い事もあり、僕は30分くらい前に行って、一番に並ぶ。もちろん、イスなどありはしない。

それと全く逆の「内科・小児科」がある。こちらは午前9時診察開始。僕は車で行くので、二台しか置けない駐車場を押さえる為、8時半には、医院の表で待っている。
こちらも、看護士さん達の来るのは、30分くらい前。でも、絶対、患者を寒空の下で待たせたりしない。看護士さんが来られたら、すぐ暖房を入れ、掃除をしながらも、患者を中の暖かい待合室に入れてくれる。
先生も「せっかち」なのかしれないが、出勤してきて、診察室に入ったら、すぐ最初の患者が呼ばれる。

この違いは何だろう?
どちらも長年やっている・・・前者の医者には「患者に対する気遣い」が欠けている。実はもう患者が待っている時から、「医療の仕事」は始まっているのだ。どうして、長年、あの「皮膚科」はその事に気付かないのだろう。行く度に腹が立つ。
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高峰秀子と黒澤明

2005年11月14日 | エッセイ・日記・意見
僕の大好きな女優さん、高峰秀子さん(81歳)が、梅原龍三郎画伯ほか、著名な画家に描いて貰った「自画像」を世田谷美術館に寄付するという記事を先日読んだ。時価2億円はするという。庶民はこんな事ばかり考えてしまう。

高峰さんは、子役時代から活躍し、ある年齢になったら、「女優」という職業を辞め、名エッセイリストになった。元々、感性が鋭い人なんだと思う。

今は、夫の松山善三監督と二人暮し。日々、周りの整理をしていっている。だから、「二億円する画」も必要無い。それより、たくさんの人に見て貰った方がよっぽどいい。
家を小さく立て替え、「無」から生まれたのだから、「無」に帰ろうとされているのかも。

黒澤明監督が、晩年、「小津安二郎監督の映画」をしばしば見ていた。つまり、自分の体力・精神力の衰えに見合った「映画撮影の方法」を研究していたそうである。

潔い人はいい。でも、なかなか周りにはいないのが悲しい。組織の中で、「出世」ばかり望む奴・・・もちろん、才能があれば、誰も文句も言わないのだろうが。単に、社長や役員に取り入って、出世しようとするバカどもに、この高峰さんと黒澤監督の精神の「きれっぱし」でも味合わせてやりたい。

「才能があれば」、人は周りに集まってくるし、「一生懸命生きていれば」、必ず、人は見ていて、そこに「絆」ができる。その「絆」が大きくなれば、「大きな仕事」ができるのではないか。

組織の中の「人間関係」に嫌気がさしている人は多いだろう。
そこに必要なのは「感受性」と「想像力」だと思う。あとは「礼儀」。

人の心に「どかどか土足で入ってきているのさえ気付かない野郎ども」に、何を言っても通じない「諦観」を覚える今日この頃である。

そうそう、山本嘉一郎監督の「馬」という作品で、黒澤明はチーフ助監督をしていて、その時の主演が高峰秀子。何かの本を読んでいたら、二人の間には、「恋する心」があったと書いてあった。本当かどうかは、「羅生門」では無いが、今となっては「藪の中」。
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