5月3日に中いん頭がんのため亡くなった前大阪府知事でタレント、横山ノック=本名・山田勇=さん(享年75)を「天国へ送る会」が7日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルで開かれた。これまで沈黙を貫いてきた元相方の上岡龍太郎さん(65)は笑いあり、涙ありの献杯をささげ、ノックさんと最後に交わした“爆笑会話”も報道陣に明かした。
「ノックさん、あなたは僕の太陽でした」-。芸能界を引退した上岡さんが、この日、3時間だけ芸人に戻った。漫画トリオ時代の芸名「横山パンチ」として壇上に立ち、ノックさんの死後、初めて肉声を聞かせた。
「漫才師から参院議員、大阪府知事から最後は被告人に」と話すと、1000人を超える出席者から笑いが起きた。
さらに「血のしたたるようなTボーンステーキが大好き。マージャンが大好き。女性が大好きだったノックさん。お酒に弱かったノックさん、マージャンも弱かった、女性にも弱かった」と笑わせ、「いつでも、どんなときでも僕の味方をしてくれたノックさん」と振り返ったところで涙声になり、「本当にありがとうございました」「本当に、さようなら」。
会場では、笑顔でVサインをするノックさんの姿が大型スクリーンに。まさに笑いあり、涙ありの人生だった
だが、「芸人を送るのに涙は似つかわしくありません。不世出の大ボケ、横山ノックを精いっぱいの笑顔と拍手で天国に送ってください」としめくくり、献杯。白いスーツ姿でほほえむ遺影に深々と一礼した。
ノックさんが亡くなって1カ月。元相方の上岡さんと青芝フック(70)、落語家の月亭八方(59)らが発起人となり、「送る会」が実現した。
発起人あいさつでは、フックが、通夜の席で「こんな天然ボケは、これからも出てけえへん。なんとか送ってやろう」と話し合ったことを説明。ノックさんがかわいがっていた孫の祥太郎くん(8)も「横山マゴ」の芸名(?)で壇に上がり、「いまからタコの口をします」。口をとがらせて爆笑を誘った。
にぎやかにノックさんを天国へ送ると、上岡さんは珍しく報道陣の取材に応じた。最後に会ったのは昨年4月。「抗がん剤は飲んでるの?」「飲んでない」「頭、はげてるやん」「それは昔から」。それが最後の会話になったことを明かした。「きょうは僕のひと言ひと言に照れたり、つっこんだりしてるのがわかりました」「老けてタコやってるのを見たかった」としみじみ。最後は涙を見せず、「なんの努力もせずに…。すごい人でした」と笑わせた。
★来賓あいさつで暴露話続々
来賓あいさつでは、漫才師の喜味こいし(79)が「舞台に出ただけで、みんながハッとする華のある人間でした」。俳優、大村崑(75)は、ノックさんが「変な英語」で進駐軍から物資を仕入れてガード下で売り、「ものすごいもうけたんですわ」と暴露。元漫才師で女優の京唄子(79)は「(元相方の鳳)啓助と同じでちょっとエッチなところがありました。男はみんなスケベやから、しゃあない」と笑わせた。
★ノックさんの長男も涙
ノックさんの長男で喪主の山田一貴さんは「約2年間の闘病生活。最後の1年は痛みとの闘いで、ほとんどどなたにも会わずに逝きました。さびしがり屋でしたので、きょうは天国で泣いて喜んでいると思います」と涙であいさつ。遺骨は四十九日法要後、出身地の神戸市にある墓地に埋葬される予定。
★上岡龍太郎さんの献杯あいさつ
ノックさん、あなたは僕の太陽でした。あなたの熱と光のおかげで僕は育ちました。あなたの明るさと温かさに包まれて生きてきました。ノックさん、あなたはみんなの太陽でした。
ノックさん、あなたはいま西の空を真っ赤に染めて水平線に沈もうとしています。僕の胸の中では真夏の太陽のようなあなたが今もぎらぎらと輝いています。
思い出の数々がまるで宝石のようにきらきらと胸に詰まっています。漫才師から参議院議員、大阪府知事から最後は被告人に。
血のしたたるようなTボーンステーキが大好き。マージャンが大好き。女性が大好きだったノックさん。女性を口説くのがうまかったノックさん。お酒に弱かったノックさん。マージャンも弱かったノックさん。女性にも弱かった。いつでも、どんなときでも僕の味方をしてくれたノックさん。
ノックさん、本当にありがとうございました。本当にお疲れさまでした。ノックさん、本当にさようなら。
(サンケイ・スポーツより)
上岡龍太郎さんとは一緒に仕事をしたが、ノックさんがゲストの時はとても和気藹々と番組収録に臨んでいた。「横山パンチ」として、芸人として、「横山ノック」にお別れをする上岡さんの心情は想像できないほど、深く悲しいものだろう。芸能界をキッパリ引退し、「公の場」に絶対でて来なかった上岡さん・・・こんな形で「一日だけ、芸人に戻る」のは辛かったと思う。
大橋巨泉の様に「リタイア宣言」しながら、年に1~2回、日本に来て、テレビ出演し、ボロ儲けする輩とは全然違う。








「ノックさん、あなたは僕の太陽でした」-。芸能界を引退した上岡さんが、この日、3時間だけ芸人に戻った。漫画トリオ時代の芸名「横山パンチ」として壇上に立ち、ノックさんの死後、初めて肉声を聞かせた。
「漫才師から参院議員、大阪府知事から最後は被告人に」と話すと、1000人を超える出席者から笑いが起きた。
さらに「血のしたたるようなTボーンステーキが大好き。マージャンが大好き。女性が大好きだったノックさん。お酒に弱かったノックさん、マージャンも弱かった、女性にも弱かった」と笑わせ、「いつでも、どんなときでも僕の味方をしてくれたノックさん」と振り返ったところで涙声になり、「本当にありがとうございました」「本当に、さようなら」。
会場では、笑顔でVサインをするノックさんの姿が大型スクリーンに。まさに笑いあり、涙ありの人生だった
だが、「芸人を送るのに涙は似つかわしくありません。不世出の大ボケ、横山ノックを精いっぱいの笑顔と拍手で天国に送ってください」としめくくり、献杯。白いスーツ姿でほほえむ遺影に深々と一礼した。
ノックさんが亡くなって1カ月。元相方の上岡さんと青芝フック(70)、落語家の月亭八方(59)らが発起人となり、「送る会」が実現した。
発起人あいさつでは、フックが、通夜の席で「こんな天然ボケは、これからも出てけえへん。なんとか送ってやろう」と話し合ったことを説明。ノックさんがかわいがっていた孫の祥太郎くん(8)も「横山マゴ」の芸名(?)で壇に上がり、「いまからタコの口をします」。口をとがらせて爆笑を誘った。
にぎやかにノックさんを天国へ送ると、上岡さんは珍しく報道陣の取材に応じた。最後に会ったのは昨年4月。「抗がん剤は飲んでるの?」「飲んでない」「頭、はげてるやん」「それは昔から」。それが最後の会話になったことを明かした。「きょうは僕のひと言ひと言に照れたり、つっこんだりしてるのがわかりました」「老けてタコやってるのを見たかった」としみじみ。最後は涙を見せず、「なんの努力もせずに…。すごい人でした」と笑わせた。
★来賓あいさつで暴露話続々
来賓あいさつでは、漫才師の喜味こいし(79)が「舞台に出ただけで、みんながハッとする華のある人間でした」。俳優、大村崑(75)は、ノックさんが「変な英語」で進駐軍から物資を仕入れてガード下で売り、「ものすごいもうけたんですわ」と暴露。元漫才師で女優の京唄子(79)は「(元相方の鳳)啓助と同じでちょっとエッチなところがありました。男はみんなスケベやから、しゃあない」と笑わせた。
★ノックさんの長男も涙
ノックさんの長男で喪主の山田一貴さんは「約2年間の闘病生活。最後の1年は痛みとの闘いで、ほとんどどなたにも会わずに逝きました。さびしがり屋でしたので、きょうは天国で泣いて喜んでいると思います」と涙であいさつ。遺骨は四十九日法要後、出身地の神戸市にある墓地に埋葬される予定。
★上岡龍太郎さんの献杯あいさつ
ノックさん、あなたは僕の太陽でした。あなたの熱と光のおかげで僕は育ちました。あなたの明るさと温かさに包まれて生きてきました。ノックさん、あなたはみんなの太陽でした。
ノックさん、あなたはいま西の空を真っ赤に染めて水平線に沈もうとしています。僕の胸の中では真夏の太陽のようなあなたが今もぎらぎらと輝いています。
思い出の数々がまるで宝石のようにきらきらと胸に詰まっています。漫才師から参議院議員、大阪府知事から最後は被告人に。
血のしたたるようなTボーンステーキが大好き。マージャンが大好き。女性が大好きだったノックさん。女性を口説くのがうまかったノックさん。お酒に弱かったノックさん。マージャンも弱かったノックさん。女性にも弱かった。いつでも、どんなときでも僕の味方をしてくれたノックさん。
ノックさん、本当にありがとうございました。本当にお疲れさまでした。ノックさん、本当にさようなら。
(サンケイ・スポーツより)
上岡龍太郎さんとは一緒に仕事をしたが、ノックさんがゲストの時はとても和気藹々と番組収録に臨んでいた。「横山パンチ」として、芸人として、「横山ノック」にお別れをする上岡さんの心情は想像できないほど、深く悲しいものだろう。芸能界をキッパリ引退し、「公の場」に絶対でて来なかった上岡さん・・・こんな形で「一日だけ、芸人に戻る」のは辛かったと思う。
大橋巨泉の様に「リタイア宣言」しながら、年に1~2回、日本に来て、テレビ出演し、ボロ儲けする輩とは全然違う。







