「ロックフォードの事件メモ」(ろっくふぉーどのじけんめも、 "The Rockford Files" )は、1974年から1980年まで6シーズンにわたり、アメリカNBCで放映された、ジェームズ・ガーナー演ずる私立探偵ロックフォードを主人公としたテレビドラマ。日本では、1975年から1979年にかけて、テレビ朝日系で放映。初め「ロックフォード氏の事件メモ」のタイトルだったが、1976年の第2シリーズから「ロックフォードの事件メモ」に改題された。
番組終了後、1994年から続編のスペシャル版が制作されている。
概要
無実の罪で5年間、カリフォルニア州立サン・クエンティン刑務所で服役生活を送ったジム・ロックフォードは、出所後その体験を生かし、私立探偵となる。彼の自宅兼事務所は、マリブ・ビーチに停めたトレーラー・ハウス。愛車は、ゴールドのポンティアック・ファイアーバード。探偵料金は、1日200ドル+必要経費である。ロサンゼルス市警のデニス・ベッカー刑事はロックフォードの理解者だが、その上司チャップマン警部補は、彼を目のかたきにしている。その他、引退したトラック運転手の父親ジョゼフ、女性弁護士のベス・ダベンポート、刑務所仲間のエンジェルらの協力を得ながら、ロックフォードは、警察が介入し難い事件を中心に活動を続ける。
ロックフォードを演じたジェームズ・ガーナーは、映画「大脱走」の出演でも知られ、テレビでは1957年から放送された西部劇「マーベリック」などでも主役を演じている。二枚目半の少しとぼけた役どころが多く、本作でもそれが生かされており、1977年にエミー賞の主演男優賞を受賞した。同賞ではエンジェル役のスチュワート・マーゴリンも、1979年に助演男優賞を受賞している。
毎回のオープニング・クレジットは、ロックフォードの事務所の留守番電話(当時はまだ珍しかった)に録音されたメッセージから始まる。当初は女性の声で、ロックフォードにすぐ来てほしいという内容だったが、後にその回のゲストなどの声で、さまざまなお遊びが行われるようになった。日本では、この番組が「華麗な探偵ピート&マック」と約半年置きに交替で放送されていたため、番組の変わり目に「ピート&マック」の登場人物のメッセージが流されたこともあった(その担当声優による日本版独自の演出)。また、それに続いて日本語版ではロックフォード(名古屋章)の声で、オリジナルのコミカルな私立探偵心得五カ条が流された。また、バックで流れるマイク・ポスト作曲のオープニグ・テーマは、ビルボード1975年のシングル・チャートで10位になっている。
キャスト
ジム・ロックフォード:ジェームズ・ガーナー(声:名古屋章)
ジョゼフ・ロックフォード(ロッキー):ノア・ベーリーJr.(槐柳二)
デニス・ベッカー:ジョー・サントス:(声:水島晋/内海賢二)
ベス・ダベンポート:グレッチェン・コーベット(声:芝田清子)
イブリン・マーチン(エンジェル):スチュアート・マーゴリン(寺島幹夫)
ジョン・クーパー:ボー・ホプキンス(日高悟郎)
ダグ・チャップマン:ジェームズ・ルイジ(仁内達之/若本紀昭)
ペギー・ベッカー(デニスの妻):パット・フィンレー(矢野陽子)
「電話がなり、留守電になるシーン」から始まる、ジェームズ・ガーナー主演の刑事ドラマ。彼の演技はいいなぁ~あんな「明るくて軽い演技」のできる俳優はなかなかいない。映画『大脱走』のジェームズ・ガーナーも「調達屋」として、素晴らしい演技を見せていた。






