“エロかわいい”なんて言葉が流行するくらいです。女性は性に対して積極的になったようで、女性誌でSEX特集が掲載された号はたいそう売れるとか…。あら、くしくも『MORE』(集英社)と『日経WOMAN』(日経ホーム出版社)の6月号、どちらもSEX特集ですよ! そこで、まずはSEX特集がウケる理由を、女性誌に詳しい社会心理学者の吉田宣義さんに聞いてみました。
「女性がSEXに対して積極的になっているとはいえ、情報源がたくさんある男性と違い、女性の場合は他人に聞くのも恥ずかしいし、実はわからないことが多い。だから雑誌の読者アンケートやハウツーは貴重な情報源になるんです」
確かに『MORE』は「MOREガール1000人のリアルSEX事情」、『日経WOMAN』は「働く女性1000人のセックスリポート」と、どちらも読者の声が中心の構成。やはり女性がまず知りたいのは「みんなはどうしてる?」のようだ。また、「パートナーに求めるもの」はどの雑誌のアンケートでも多いのはSEXの相性よりも気遣いや包容力という意見。やはり日本の女性はしおらしいスなぁ…と感心してたら、一方で「不満なこと」はテクニックや回数の少なさだとか。女性誌SEX特集のパイオニア『an・an』(マガジンハウス)の去年の特集に至っては“スクリュー”や “ハーモニカ”といった荒技から3Pやマスターベーション、果てはアナ…くっ!! 男性誌である本誌ですら書けないほど、ハウツーの内容は過激になってるんです。先生、女性の本音がわかんねッス…。
「女性ならではのSEX観が確立されてきているので、男性本位の妄想的な行為や、おざなりな言動は要注意です。男性もAVを観るよりも女性誌をチェックする方が勉強になるかもしれませんよ(笑)」(同氏)
よ~し、後学のためにこれからは女性誌を熟読します! なになに、女性はアレよりキスの方が大事!?…イチから出直してきます。
(アサハラヒ/steam・・・「R25」より引用)
「少女コミック」が子供たちに読ませられないほどエッチになっているという。「SEX」は「秘め事」・・・「炎天下」にさらすものではない。個々で考えていくべきだと思う。
「少女コミック」(しょうじょコミック)は小学館発行の女性向け漫画雑誌。1968年創刊。小学生から高校生ぐらいまでが対象。
歴史
1968年に月刊誌として創刊。1969年に月2回刊誌に、1970年には、週刊化し、誌名の頭に『週刊』が付く。その後1978年に現在の月2回刊に戻り、1991年より、誌名より『週刊』が取れ、再び『少女コミック』となる。
1970年代初頭、『ルネの青春』(上原きみこ)、『レッツゴー青春!』(ひだのぶこ)などのヒット作で部数を伸ばし、現在に続く少女漫画の基礎を作る。1974年、『つらいぜ! ボクちゃん』(高橋亮子)の連載開始により、さらなる部数の飛躍をみせた。
しかしその一方、萩尾望都や竹宮惠子など、それまでの少女漫画の枠には囚われない『24年組』の斬新な作品群を世に送って話題になるが、漫画マニアの強い熱狂に反し、購買層である少女全般には必ずしも受け入れられないというギャップが生まれ、雑誌の二極化が進む遠因となった。
1980年代に入り、テレビドラマ化された『陽あたり良好!』(あだち充)、テレビアニメ化された『ジョージィ!』(いがらしゆみこ)、さらには『ライジング!』(藤田和子)など、ヒット作を次々輩出するも、部数が伸び悩む。
そんな中、マニアにとっては皮肉なことに、1980年代半ば、竹宮惠子の『イズァローン伝説』終了による、24年組の「少女コミック」完全卒業を期に、部数が劇的に伸び始める。北川みゆき、すぎ恵美子といった現在の少女コミックのスタイルを決定づける作家の看板起用が成功したためである。
「元気な女の子が恋をがんばる!」といったコンセプトの漫画が看板を張っていく中、『闇のパープル・アイ』(篠原千絵)など、ファンタジー作品の大ヒットも生み出していく。
1990年代には、『ふしぎ遊戯』、『妖しのセレス』(いずれも渡瀬悠宇)、『快感フレーズ』(新條まゆ)が、テレビアニメ化されるまでの大ヒットとなり、話題になる。
2000年代に入り、『レンアイ至上主義』(水波風南)、『ガマンできない!』(しがの夷織)、『「彼」first love』(宮坂香帆)、『僕は妹に恋をする』(青木琴美)、『GET LOVE!!~フィールドの王子さま~』(池山田剛)といったヒット作が同時に生まれていった。
しかし90年代以降、作品によってはベッドシーンが目立つようになり、問題化していった(詳しくは別途後述)。ただその一方で、漫画評論家の中には高い評価をする者も多く、「AERA」(朝日新聞社)など硬派な雑誌では意外にも好意的に取り上げている。
新人発掘
2006年現在、少女コミック誌内・少コミまんがアカデミアで、毎月必ず1名以上のデビュー者を出す「毎月デビュー」を行っている。元々は投稿者数はそれほど多くはなかったが、このシステムのため、最近は漫画家志望の投稿者に人気が急上昇し、投稿者は増加している。それに伴い、投稿者の上位層のレベルは高くなってきているようである。
毎月デビュー者の殆どは増刊号でデビューするが、たまに本誌でデビューを飾る者もいる。少女漫画家界の下克上のような世界であり、新人に実力さえあればデビュー後1作目にして本誌カラーを経て新連載を持つなど、他誌に比較して抜擢の機会が多く、予想がつかない面白さがある。なお、少女コミックを初めとして小学館女性漫画雑誌各誌では人材発掘に力を注いでいて、ある程度実力のある投稿者にはどんどん担当編集者がついている模様である。
問題点
「歴史」の項目にもあるように、ベッドシーン等の扱いで話題になっているが、そのベッドシーンは、「ティーンズラブ漫画」などに比べると総じて大人しい。
しかし、大阪など一部自治体で、ティーンズラブ雑誌が「有害図書」に指定されたことを報道した際、一般名称としての「少女コミック誌」と包括して報道しただけにも関わらず、発行部数が圧倒的に多く、書店以外のコンビニエンスストアや駅の売店やスーパーのブックスタンドでも入手可能な有名雑誌のため、一般名詞としての「少女コミック誌」=雑誌「少女コミック」を思い浮かべる人が多かったため、雑誌「少女コミック」が有害図書指定を受けたと早とちりする人も多々いた。
雑誌「少女コミック」がベッドシーンを作品中に取り入れることは1990年代以前から見受けられたが、あまり目立ったものではなかったため、大きく騒がれることはなかった。しかし「快感フレーズ」が大ヒットしたことで、ベッドシーンに注目を浴びることとなる。週刊誌や夕刊紙などの報道で大胆な性描写と言われることも多いが、実際には、レディースコミックや、ティーンズラブ漫画とは比べようもないほど大人しい描写ではある。そのことは、実際、ティーンズラブ漫画やレディースコミックが有害図書指定されているのに対し、雑誌「少女コミック」が指定を受けていないことからも明らかな事実である。
ただ、前述のように、このような誤解がされるほど認知度の高い雑誌であるため、2007年には日本PTA全国協議会による「子どもとメディアに関する意識調査」の中で「子どもに読ませたくない雑誌」の第1位に選ばれた。