棒倒し(ぼうたおし)
多人数で行われる対戦運動競技のひとつ。本稿の棒倒し(競技)で記述。
棒倒し(競技)
青組の旗を狙う白組選手。中学校の体育祭にて。主に運動会や体育祭といったイベントの1種目として行われる。また、防衛大学校の開校祭に行われるものが有名である。
概要
適当な人数の競技者で構成された隊を複数構成する。
各隊は競技場に出場し、審判の指示に従い競技を行う。
隊ごとに勝敗を決する。
棒
棒には、人の身長よりも長く(だいたい3~5メートルくらい)、かつ、よじ登れるほどの強度を持つ丸太状の木柱を使用する。 そのため棒にはテープが巻き付けられている。 立てて支えるためのロープを数本取り付けられている場合がある。
競技の進行
隊には、一本または複数の棒が割り当てられ、これを立てる。
競技者は競技場内を自由に移動し、敵対する隊の棒を倒す事ができる。棒が倒された場合、その隊とそれを構成する競技者は競技から脱落する。
棒が倒されたと判定される基準
棒が物理的に倒れた場合
棒の地面に接するべき部分のすべてが地面から離れた場合
棒の地面に接するべき部分の一部が地面から離れた場合
棒の先端に取り付けられた旗などを奪われた場合
すべての場合において1が適用される。4は比較的安全なため、小学校等での競技の際に使用される。 これが敵対チームからの攻撃を耐えつつ、相手の棒を倒すことを目的とする。 守護すべき棒はチームに1本が普通だが、複数本の棒が割り当てられる場合もある。
反則
殴る蹴るなどの暴力行為を行ってはならない、など色々とあるが実際は競技者の自主規制による場合が多い。
戦略
通常、隊は役割ごとに分割する。ここに記すのは防衛大学校での棒倒しの役割であるが、どこの学校でも行われる棒倒しの基本戦術である。 誰かが指示しなくても、経験と勘で出来上がっていく体勢である。しかし、大抵はこれほどの人数が集まらないため、最小限必要な役割だけが残る。
攻撃
スクラム:ラグビーのスクラムのような形態で防御のサークルに突っ込み、後からくる特攻が飛び込む道(滑走路)を形成する。
遊撃:スクラムが突っ込まないように防御がスクラムを狩りにくるのを逆に狩り、スクラムの進入路を確保する。
特攻:遊撃、スクラムが切り開いた場所から棒に対して突入し、棒を倒す。
防御
棒持ち:読んで字のごとく、棒を支える土台となる役、棒を支えるだけの地味な役ではあるが、彼らが棒倒しの主役でもある。
サークル:棒周辺を囲み、スクラムの突入から棒を守る。
上乗り:棒にぶらさがり、棒を倒しにきた特攻を倒す。
キラー:突入してくる攻撃のスクラムに対して決死の覚悟で突入し、スクラムを破壊する。また、スクラムの破壊後は特攻を狩り、棒に突入させないようにする。
細分すると、猿、モグラなどがあるが、きりがないので省略する。
テクニック
いずれのテクニックも場合によっては反則となる。
敵のズボンをおろす
放屁する。この場合臭いというよりも密集した状態でそのような行為が行われたという衝撃で敵棒持ちを動揺させ、その一瞬の隙をついて棒に衝撃を与え、倒す。よって空かしっ屁は推奨されない
特攻のすね毛を剃り、足の裏以外にオイルを塗布する
3隊以上が同時に戦う場合、徒党を組む
棒が物理的に倒れる事が条件の場合、棒を戻す
ルールのバリエーション
隊の棒が倒されても競技者は生き残り攻撃する事が可能、というルールもある
その他
また、守備選手の体を登る際の危険防止のため、競技は裸足で行うことが多い。また、男子は上半身裸になることもある。 なお、男女別、男女混合のいずれで行うかは学校により異なる。 小学校の棒倒しではトラックを半周し、相手の陣地に着いてから攻めるというルールの所もある。 さらに、旗を取って指定された位置まで行かなければいけないというのもある。 ちなみに、トラックを半周する場合、棒に登る人が前に来ると有利。 また、予め棒に登る人を何人か決めておくと有利。
防衛大学校の棒倒し
防衛大学校においては春のカッター競技、年度末の断郊競技に並ぶ三大競技の一つ。毎年一回防衛大学校の開校祭において行われる競技の一つで、各大隊(4個大隊からなる)対抗で行われる。海軍兵学校の時代から続く伝統的な競技の一つで、参加者は所属する大隊の名誉をかけ、まさに死ぬ気で戦う。毎年参加者に死者が出ないのが不思議といわれるほど激しく戦う。各大隊毎に緻密な作戦が立てられ、他大隊の練習情報を収集する部隊まで編成される(主に女子学生が行う)ほどである。
攻撃、防御に分けられ、攻撃役は上着に各大隊のカラー(赤・青・緑・橙)に染められたシャツを着用、防御役は白のシャツを着用する。攻撃、防御は特攻、遊撃、スクラム、イージス(能動的に機動しスクラムを無効化する防御系スクラム、イージスシステムからきている)など様々なパートに分けられ、それぞれが任務を与えられ勝利を目指す。ルールは至って簡単で、開始の合図と共に2分以内に敵の棒を倒せばよい(棒が3秒間30度倒れた時点で倒れたとみなされる)。その為の手段は問われず、何をやってもよい(一応、相手を殴ったり蹴ったりしてはいけないらしい。つかみあいになった場合のことを考慮し、シャツにはあらかじめ切れ目を入れておくし、試合前には人数の確認のために点呼を取るし、体育教官や助教の陸曹らが爪の手入れなどを検査するようになっている。が・・・)。
今日、長女の中学校の体育祭が行なわれた。その競技の中で、PTA参加の「玉入れ」があった。小学生も参加可だったのが、直前になり、アナウンスがあって、小学生参加は不可になった。中学校側が参加する小学生に何かあったらという「安全面」を考えての配慮なのだろうが、僕はおかしいと思う。僕らの高校時代「棒倒し」という喧嘩の様な競技があった。ケガ人が最も出やすい競技だ。実際に出た事もある。でも、在学中には無くならなかった。「安全面は個々人や子供の親」が考える事。「組織」が「リスクヘッジ」する為に、行事を一つ一つ無くしていったらアカンやろ!大阪・岸和田のだんじり祭は何度も死者が出ているのに続けている。「個人の安全は個人が責任を持つ国」にならなければ、日本はおかしくなっていく。今日、そんな思いに囚われた。
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