沢尻 エリカ(さわじり えりか、1986年4月8日 - )は、日本の女優、歌手。スターダストプロモーション所属。日出女子学園高等学校中退。名前の由来は花の名前(ツツジ科のエリカ)から。
ERIKA名義で歌手活動もしている。
来歴
小学校6年生の時に芸能界デビュー。初めての仕事は、りぼんの懸賞ページのモデル。その後『ニコラ』のモデルとなった。
フジテレビビジュアルクイーンオブ・ザ・イヤー2002に選ばれ、その後2003年に、TBS系『ホットマン』で連続テレビドラマに初出演した。翌2004年には、映画『問題のない私たち』で準主演を務め、映画初出演を果たし、以後話題作への出演が続いた。2005年に公開の映画『パッチギ!』で演じたリ・キョンジャ役が高く評価され、数多くの映画賞新人賞を受賞した。沢尻は『パッチギ!』について「映画だけど映画じゃない。そういう事実を伝える最高の教科書みたいなもの」と語った。この映画を通して女優として得たものも多く、「結果がどうであれ物事にぶつかっていくことに意味がある」とも発言している。
映画だけでなく2005年、フジテレビ系で放送の初主演ドラマ『1リットルの涙』での演技が評価され、2006年エランドール賞・新人賞や、第43回 ゴールデン・アロー賞・新人賞を受賞した。
2006年、TBS系で放送の主演ドラマ『タイヨウのうた』で演じている“Kaoru Amane”名義で歌手デビュー。オリコンチャートで2週に亘って第1位を獲得し、女性アーティストのデビュー作最高初動売上(初動15万枚)、女性アーティストのデビューシングルとして、史上初の初登場から5週連続TOP3入りなどを記録した(オリコン)。同年には『シュガー&スパイス~風味絶佳~』『オトシモノ』『天使の卵』『手紙』など、主演を含む5つの出演映画が公開された。
人物
人となり
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元々は天然パーマで、『ニコラ』のモデル時代の初期の写真はクルクルヘアーだった。そのころ掲載されたプロフィール紹介において、自分の好きなところと嫌いなところは何かという質問に、「嫌いなとこも好きなとこも天然パーマなところ」と発言した。さばさばとした性格で、本人も自らを男っぽい性格と言っている。
自分のいいところはごきげんなところで、ダメなところは、飽きっぽいところと熱しやすく冷めやすいところ。好きな言葉は「ありがとう」で、嫌いな言葉は「がんばれ」。
アイドル時代の夢は女優かヘアメイクアーティストになることだった。今でも写真、CM、舞台挨拶などのときのメイクはほとんど自分でする。
その言動から「エリカ様」、「女王様」と言われることも多い。2007年9月29日自身が主演する映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶での不機嫌そうな振舞いが話題となった。2007年10月2日には、この件に関して公式ページに本人名義で謝罪した。
http://www.youtube.com/watch?v=reabCqLKUMg
仕事
女優としてのポリシーは、まずシナリオを読んで、その役をイメージできるかが重要で、イメージできればやるし、できなければやらない[5]。役に入っているときは集中するので、そのあと休暇をとって「役落し」をしないと次の作品に入れない。フジテレビ系ドラマ『1リットルの涙』の撮影期間中に、一度リハーサルを拒否して逃げたことがある。
生活・趣味・家族
アルジェリア系フランス人の母をもつハーフで、3人兄妹の末っ子である。父親はエドノコバン他、16頭の競走馬を所有していた馬主だったが、中学3年の時に癌で死去。母親は以前、地中海レストランを経営。店には沢尻のポスターが貼ってあり、沢尻も時々、店を手伝っていた。このレストランは営業を終了している。次兄は高校1年の時に交通事故で死去。長兄も俳優である。家族ととても仲が良く、沢尻は「“大切”という言葉では表現しきれないほど強い力で結ばれている」と語っている。ドラマや映画の撮影後は家族旅行に出ることが多く、「タイヨウのうた」撮影後は家族で沖縄旅行へ行った。
住まいは母親と同じマンションで、母親と別の階に住んでいる。部屋にはハンモックをつるしている。自分で料理することはあまりなく、母親に作ってもらうか外食する。父親の影響もあり、小さいころから馬に親しみ、乗馬が得意である。ダンスを習っていたことがある。また、音楽は「好き」というレベルではなく、生きていくために欠かせない一部である。
その他
ネットや雑誌などでうわさになった「沢尻会」の存在は完全否定している。また、うわさのもう一方の当事者である長澤まさみを自身のラジオ番組のゲストに招いて歓談する様子が放送されている。
映画『クローズド・ノート』で万年筆に貢献したとして、万年筆大使に選ばれた。
評価
映画『パッチギ!』のオーディションの時、沢尻は監督の井筒和幸に微笑みながら「日本の映画を変えたい」と言い放った。その度胸に加えて、勘のよさにより、演技指導の厳しいことで知られる井筒に撮影中一度も怒られなかった[8]。また、映画『手紙』で演じた由美子役での演技について、原作者の東野圭吾は「沢尻さんは相当頑張っていた。非常に良かったと思います」と語った。また、音楽の分野では、CD『タイヨウのうた』の担当プロデューサーの言葉として、声による感情表現の驚異的な豊富さと、一度ひとつの声に決めれば、寸分たがわぬ同じ声で何テイクでも歌い続けたことを紹介している。さらに、『ぴあ』2007年9月27日号は、他に類を見ない沢尻の特徴として、写真集やCMに表われている自分の見せ方の巧さ、セルフ・プロデュースの能力を上げている。
出演
映画
問題のない私たち (2004年) - 新谷麻綺 役
パッチギ! (2005年、シネカノン) - リ・キョンジャ 役
阿修羅城の瞳 (2005年4月、松竹) - 谷地 役
SHINOBI -忍- (2005年9月、松竹) - 蛍火 役
間宮兄弟 (2006年5月13日公開、アスミック・エース) - 本間直美 役
シュガー&スパイス~風味絶佳~ (2006年9月16日公開、東宝) - 主演・渡辺乃里子 役
オトシモノ (2006年9月30日公開、松竹) - 主演・奈々 役
天使の卵 (2006年10月21日公開、松竹) - 斎藤夏姫 役
手紙 (2006年11月3日公開、ギャガ) - 主演・白石由美子 役
クローズド・ノート (2007年9月29日公開、東宝) - 主演・堀井香恵 役
テレビドラマ
連続ドラマ
ホットマン(2003年、TBS系) - 秋川さつき 役
ひと夏のパパへ(2003年、TBS系) - さつき 役
桜咲くまで(2004年、毎日放送系) - 若林菜穂子 役
あいくるしい(2005年、TBS系) - 木崎ほのか 役
1リットルの涙(2005年10月-12月、フジテレビ系) - 主演・池内亜也 役
タイヨウのうた(2006年7月-9月、TBS系) - 主演・雨音薫 役
単発ドラマ
ノースポイント フレンズ(2003年2月2日、北海道文化放送) - 岩佐マミ 役
冬空に月は輝く(2004年2月11日、フジテレビ系)
天国への応援歌 チアーズ(2004年4月3日、日本テレビ系) - 秋川ゆかり 役
無名(2004年11月23日、TBS系) ※文化庁芸術祭参加作品
零のかなたへ~THE WINDS OF GOD~(2005年9月10日、テレビ朝日系) - 大原美咲 役 ※文化庁芸術祭・優秀賞受賞作品
天使の梯子(2006年10月22日、テレビ朝日系) - 斎藤夏姫 役
1リットルの涙 特別篇~追憶~(2007年4月5日、フジテレビ系) - 主演・池内亜也 役
公式サイト
http://www.erika-web.com
ERIKA(エリカ、1986年4月8日)はフランス・パリ出身のという設定でデビューした沢尻の歌手名義である。SonyMusic所属。公式にはあくまで沢尻エリカと別人とされているが、本項目では同一人物として扱う。
設定
1986年4月8日生まれ。出身地は、フランス・パリ郊外。影響をうけたミュージシャンは、レッド・ツェッペリンを挙げている。プロフィールに関しては以上の事柄以外明らかにされていない。フェンダーがERIKAモデルの特注ギターを製作するなど、その注目度は高い。
設定では沢尻エリカと出身地は異なるが、誕生日が同じ。なお、出身地とされるフランスは、沢尻エリカの母親の母国である。[11]。所属事務所は明らかにされていないが、公式サイトの外部リンクには沢尻の所属事務所であるスターダストプロモーションのアドレスが載せられており、本人の公式ホームページには、 ERIKA SAWAJIRI と ERIKA の二つのホームページへのリンクが設けられている。また、オリコンのアーティスト名のERIKAをクリックすると、沢尻エリカのページが出てくる。多くの報道でも「沢尻エリカが~」と沢尻と同じ扱いをしている(チャートイン記録を含む)。
ディスコグラフィ
FREE(2007年7月4日)
Destination Nowhere(2007年11月28日)
書籍
写真集
P-chu!(2002年12月1日、撮影:上野勇、ワニブックス)ISBN 4-8470-2736-1
erika(2004年4月17日、撮影:橋本雅司、学習研究社)ISBN 4-05-401973-0
ERIKA 2007(2007年8月29日、クリエイティブ・ディレクション:沢尻エリカ、撮影:塚田和徳、他、SDP)ISBN 978-4-903620-13-8
関連書籍
シュガー&スパイス~風味絶佳~ VISUAL BOOK(2006年8月24日、SDP)ISBN 4-903620-00-X
Enjoy Movie 映画「クローズド・ノート」特集(2006年8月23日、SDP)ISBN 978-4-903620-17-6
受賞歴
第18回 日刊スポーツ映画大賞 新人賞
第30回 報知映画賞 新人賞
第27回 ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞
第15回 東京スポーツ映画大賞 新人賞(『SHINOBI』『パッチギ!』)
第79回 キネマ旬報 ベスト・テン・新人女優賞(『パッチギ!』『阿修羅城の瞳』『SHINOBI』)
第29回 日本アカデミー賞 優秀新人女優賞、話題賞俳優部門(『パッチギ!』)
2006年 エランドール賞 新人賞
第43回 ゴールデン・アロー賞 新人賞
この頃は・・・礼儀を知っていたのに。
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
黒川芽以や沢尻エリカら人気アイドルが共演した、いじめをテーマにした同名コミックの映画化。女子高生・マリアと彼女を苛めていた澪は、転校生・麻綺の出現で立場が逆転。澪は、周囲の人々の態度の急変や幼馴染の裏切りなどで、次第に追い込まれていく。
内容(「Oricon」データベースより)
「別冊マーガレット」で連載された牛田麻希(著)、木村文(イラスト)の同名作品「問題のない私たち」の映画化作品。“イジメ”を題材にした学園映画の傑作。



