秋元 康(あきもと やすし、1956年5月2日 - )は、日本の放送作家、脚本家、映画監督、作詞家、作家、漫画原作者、プロデューサー、タレント、京都造形芸術大学副学長兼芸術学部教授。日本映画監督協会会員。東京都目黒区出身。
人物
中央大学附属高等学校卒業後、中央大学文学部へ進学したが中退。学生時代からラジオ番組への投稿を続け、オールナイトニッポンを担当していたニッポン放送の亀渕昭信パーソナリティーに見出されて放送作家への道を歩むようになった。高校大学時代から学生としては異例なほどの収入があったと後に回想している。
その後、「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」を手がけ、とんねるずやおニャン子クラブの仕掛け人として知られるようになった。とんねるず、おニャン子クラブなどの楽曲の作詞をはじめ、小説、映画など多くの分野でも活躍している。
2005年4月、京都造形芸術大学芸術学部教授に就任。2007年4月1日より同大学副学長に就任した(任期は2007年より2年間)。
作詞家
作詞家としての作品の総売上は、4,000万枚を超える。
作詞家としてのデビュー作品は、フジテレビ系列で放送された『とんでも戦士ムテキング』(タツノコプロ制作)のエンディングテーマである。
作詞家としてはとんねるずなどに提供している、メッセージソングやパロディソングばかりでなく、美空ひばりの『川の流れのように』など、シリアスな曲も多数書いている。また、猿岩石の楽曲、アニメソングの作詞を担当する際に「高井麻巳子は良妻」をもじった高井 良斉(たかい りょうさい)のペンネームを用いている(ただし、アニメ『ケロロ軍曹』関連の楽曲の作詞では秋元康の名を使っている)。
小説家、映画監督
放送作家、作詞家活動以外に、小説、映画監督、ドラマ脚本などを手がける。また構成作家として番組参加をしていた夕やけニャンニャン出演時には「天才!秋元康の〜」とタイトルがつく自分がメインのコーナーを持っていた。
映画監督あるいは企画者として、手堅いキャストに当時のトレンドを盛り込んだ多くの作品を世に送り出した。
小説家としては、恋愛物を得意としていたが、産経新聞紙上に連載され、2006年に単行本として出版された『象の背中』で、従来の著作から大きく飛躍し、作家としての力量と才能を改めて示した。末期の肺癌で、余命半年と診断された48歳会社サラリーマンの心情と生き方を描いた本作は話題を呼んだ。
エッセイ
恋愛に関しては、独特のスタンスを一人で懐き、恋愛に関するエッセイや、恋愛論を語る自らのラジオ番組などで、持論を展開している。
プロデュース業
おニャン子クラブの成功の後、いくつかのアイドルユニットのプロデュースを手がけ、奇抜なプロモーション戦略で話題を作る。
1998年、家庭用ゲーム機メーカーのSEGAが社運を賭けて開発したドリームキャストの宣伝戦略プロデューサーを担当し、SEGAの社外取締役にも就任した。自虐的なテレビCMが話題となる。
2004年11月、ライブドア傘下のコンテンツ配信会社サイバーアソシエイツの取締役に就任した。(ライブドアに一連の不祥事が発生したため、辞任)
最近では、AKB48の仕掛け人でもある。
2005年5月、東京ドームで行われた韓国俳優イ・ビョンホンのイベントの総合演出を行い、成功させる。現在、2007年秋に日本全国4ヶ所で行われる、イ・ビョンホン『アリーナツアー』の演出を計画中。
エピソード
長渕剛とは、長渕が初めてのラジオパーソナリティーを担当した番組の、放送作家であった、当時は放送中にも関わらず、番組構成などで意見がぶつかり喧嘩なども放送中にしていた、同世代ともあって、現在は二人で飯を食う間柄である。長渕は秋元の事を戦友と語っている。
また、SHOW-YAの作詞を手がけた事もあるものの、寺田恵子との言い争いになったことも。
後藤次利が作曲を手がけると「ゴールデンコンビ」といわれている。ちなみに、後藤の現在の妻は麻巳子夫人のかつての同僚・河合その子。
1988年4月末、元おニャン子メンバーの中でも、トップクラスの人気を誇っていた高井麻巳子と電撃結婚が突如発表され、高井は芸能界から引退する。高井のファンクラブが結成された直後でもあったため、彼女のファンから非難の声が上がったらしい。
作詞家デビュー前には、相談も兼ねて歌詞をやしきたかじんに見せたところ「全然アカン、話にならん。もって帰れ」とこき下ろされた。たかじんに言わせると「単なる文章であって歌詞とは言えない」という評価であった。しかし、結局その歌詞の中からヒットする作品が出て、たかじんも「えらいことした。あの中からなんぼかもうといたらよかったな」と話の種にしている。秋元自身も「たかじんさんはこだわりが強いから、納得できる歌詞を書くのは至難の業」と言っている。また、この時には歌詞を見せただけではなく、たかじんによると秋元は「このまま放送作家だけを続けていても、せいぜい一千万や数千万の収入で天井が見えている。自分はこのままで終わりたくない。」という趣旨の相談をしてきたという。
サンデー毎日での連載で「我々の仕事は不安定な上に潰しが利かない。我々のようなレベルの人間でもいつ仕事がなくなるか不安を抱いている」と著述した事もあった。
2007年9月30日放送の毎日放送情熱大陸にて「自分は天才でもアーティストでも芸術家でもない。ピカソになりたい広告代理店マン。でもピカソになりたいと思った時点でピカソにはなれない。」とコメントしている。
みんなのうたで1981年から10年間流れていたおふろのうたは彼の若かりしころの作品である。
「うんこや」と言う名前のカレー屋を開いた事がある。「食と排泄は切っても切れない関係ですからね、だからあえて・・・」という、説明をしていたが、僅かな期間で閉店している。
本人の語るところによると、東京大学へ入学し、官僚を経て、天下り人生を謳歌しようと考え、開成中学校を受験したが不合格、中央大学文学部へ進学したが、のちに高級官僚になるべく法学部への進学を希望したが、中央大学附属高等学校からの内部進学が果たせなかった、と言う。
著書
さらば、メルセデス(1988)
恋について僕が話そう(1991)
OH!MYコンブ(1991)原作
Rooms(1994)
カラオケ戦士マイク次郎(1993)原作
あずきちゃん(アニメ)(1995)原作
ナースエンジェルりりかSOS(アニメ)(1995)原作
明日があるさ(2001)共著
なるほどね、そーゆーことか(2003)
着信アリ三部作(2003)※その後シリーズ化
贅沢な遺言(2004)
象の背中(2006)※産経新聞連載小説の単行本化
映画
グッバイ・ママ(1991年、出演:松坂慶子、山崎裕太、緒形拳)
川の流れのように(2001年、出演:森光子、滝沢秀明)
作詞した楽曲
あ行
aki
愛の祈り
AKB48
桜の花びらたち
スカート、ひらり
会いたかった
制服が邪魔をする
軽蔑していた愛情
BINGO!
僕の太陽
新井正人
アニメじゃない(機動戦士ガンダムΖΖオープニングテーマ)
THE ALFEE
言葉にしたくない天気(秋元の作詞活動のデビューとなった曲)
稲垣潤一
ジンで朝まで
ドラマティック・レイン
1ダースの言い訳
April
君のためにバラードを
サザンクロス
君は知らない
1969の片想い
メリークリスマスが言えない
セカンド・キス
あなたがすべて
クリスマスキャロルの頃には
僕ならばここにいる
マラソンレース
キスなら後にして
永遠より長いキス
J's LOVE SONG
今井美樹
彼女とTIP ON DUO
うしろゆびさされ組
うしろゆびさされ組(ハイスクール!奇面組オープニングテーマ)
渚の「・・・・・」(ハイスクール!奇面組オープニングテーマ)
バナナの涙(ハイスクール!奇面組エンディングテーマ)
Wink
いつまでも好きでいたくて
トゥインクル トゥインクル
私たちらしいルール
AIRMAIL from NAGASAKI
メロスのように -LONELY WAY-(蒼き流星SPTレイズナーオープニングテーマ)
EXILE
EXIT
おぎやはぎ
ケロロダンシング(『超劇場版ケロロ軍曹』主題歌)
KinKi Kids
SNOW! SNOW! SNOW!
停電の夜には -On the night of a blackout-
大内義昭・藤谷美和子
愛が生まれた日
おニャン子クラブ
セーラー服を脱がさないで
じゃあね
か行
華原朋美
涙の続き
しあわせの道(アルバム「NAKED」収録曲)
河合その子
青いスタスィオン
菊池桃子
卒業-GRADUATION-
BOYのテーマ
Cute Beat Club Band(チェッカーズ)
7つの海の地球儀
工藤静香
禁断のテレパシー
倉田まり子
避暑地の出来事
小泉今日子
なんてったってアイドル
夜明けのMEW
キスを止めないで
郷ひろみ
もう誰も愛さない
香西かおり
ごむたいな
国生さゆり
バレンタイン・キッス
国武万里
ポケベルが鳴らなくて
小室哲哉
Omoide o Okizarinishite
さ行
SALLY
愛しのマリア
ルーシー、今夜だけは…
三代目コロムビア・ローズ
夢のバスガール
柴咲コウ
いくつかの空
少女隊
素直になってダーリン
Bye-Byeガール
ハレーロマンス
もっとチャールストン
バランスシート
ナポレオンのくしゃみ
月のうさぎが泣いた
SAKASAMA
アドベンチャー・アイランド
GRADUATION LOVE
BABY’S ROCK
RING OF THE MEMORY
UNTOUCHABLE
FLY TO ME!
KITCHEN PATROL
MY LOVER
FRIDAY LOVE SONG
象使いのインド人
開けテレビジョン!!
TOKYO YAJIUMA CLUB
BREAK AWAY
仲間はずれだね
城之内早苗
あじさい橋
少年隊
デカメロン伝説
湾岸スキーヤー
青春愚連隊
マサオ
JULEPS(ジュレップス)
旅立つ日
た行
ダチョウ倶楽部
ダチョウダンス
ベジタリアンルンバ
千秋
ノンタンといっしょ
チナッチャブル(若槻千夏・アンタッチャブル)
勝利の花びら(『ケロロ軍曹』6代目エンディングテーマ)
雷波子
人生だるまさん
ともさかりえ
エスカレーション
とんねるず
雨の西麻布
嵐のマッチョマン
一気!
大きなお世話サマー
おらおら
がじゃいも
歌謡曲
ガラガラヘビがやってくる
青年の主張
天使の恥骨
とんねるずのテーマ
情けねえ
人情岬
フッフッフッてするんです
炎のエスカルゴ
迷惑でしょうが
やぶさかでない
YAZAWA
な行
中孝介
思い出のすぐそばで
中島美嘉
STARS
WILL
長渕剛
GOOD-BYE青春
孤独なハート
新田恵利
冬のオペラグラス
ネスミス
追伸
ねずみっ子クラブ
ねずみ算がわかりません
先生!鈴木くんがエッチなんです!
ネプチューン
イッショウケンメイ。
野上ゆかな
歩こう(アニメあずきちゃんエンディングテーマ)
ノンキーズ
恋花火
は行
ババロア@
たまたまねぎねぎ~たまねぎが教えてくれたこと~
原田知世
雨のプラネタリウム
V6
MUSIC FOR THE PEOPLE
古舘伊知郎
おまえがいれば
PettyBooka
楽してゴンゴン(NHKアニメ「はじめ人間ゴン」エンディング)
細川たかし
正調 おそ松節→作詞・作曲・編曲、全て「川の流れのように」と同一人物の手による物である。
本田美奈子
1986年のマリリン
Sosotte
Oneway Generation
ま行
MAX
恋するヴェルファーレダンス~Saturday Night~
美空ひばりコンサートの演出なども勤める。
川の流れのように
や行以降
野猿
Get Down
叫び
太陽の化石
Chicken Guys
First impression
Be Cool!
夜空を待ちながら
矢沢永吉
アリよさらば
抱いちまったら
いつの日か
予感の雨
YASU
Which is?
Risky(島崎和歌子)
My life is......
Little Kiss(工藤静香&石橋貴明)
A.S.A.P
和田アキ子
Mother
やじろべえ
テレビドラマ脚本
笑う三人姉妹(2005年)
出演番組
DoCoMo 秋元康のMature Style (TOKYO FM、パーソナリティ)
「ケータイ・ジャーナリスト・コンテスト」(審査員として出演)
情熱大陸
関連項目(過去のものも含む)
ベルトクイズQ&Q(構成)
ザ・ベストテン(構成)
オールナイトフジ(構成)
夕やけニャンニャン(構成)
とんねるずのみなさんのおかげです(構成)
クイズ悪魔のささやき(構成)
クイズ赤恥青恥(企画監修)
最大公約ショー(企画)
輝く日本の星!(企画)
しあわせ家族計画(企画)
とんねるずの本汁でしょう!!(構成)
とんねるずのみなさんのおかげでした(構成)
うたばん(構成)
おしゃれカンケイ(企画、構成)
そんなに私が悪いのか!?(企画)
おしゃれイズム(企画)
トヨタプレゼンツ 秋元康のドラマティックドライブ~いつも誰かと~(脚本、監修)
一度だけ、ドラマのエンディング・テーマ曲の打ち合わせで紀尾井町のオフィスで会った事がある。才能はあると思うが、僕はこういう人は苦手。



