いずみ中央駅への勾配を駆け下りてくるのは東急電鉄の5000系電車。
2023.3.18のダイヤ改正で相鉄線⇔東急線が相互乗り入れを開始、相模鉄道は念願の都心乗り入れを実現した。
っで、いずみ野線は様々な鉄道会社の車両が入り乱れて賑やかなことになっている。
かなちゅうの黄色いボディーが存在感を示すのは湘南台駅、なんとも響きが良いね。
1990年代、慶應義塾の湘南キャンパス開設、いずみ野線とブルーラインの延伸で発展した町だ。
きょうは、相模鉄道いずみ野線、新横浜線に乗って呑みたい。
湘南台の地下から這い出た10両編成は、ブルーラインと袂を分かち、ゆめが丘駅へと上ってきた。
この10両編成、東横線からさらに副都心線に乗り入れて池袋をめざす。
チューブで覆われたような近未来的なゆめが丘駅、大型クレーンが何基も立って夢は育ちつつあるようだ。
反対側には広大な空き地が残っていて、昭和な少年達ならバットとグローブを抱えて集まってきそうである。
やがて池袋行きの10両編成は海老名からやってきた相鉄本線とここ二俣川駅で合流する。
本線といずみ野線が、特急と各駅停車が機能的に連絡をとって、日本の鉄道システムは素晴らしい。
本線といずみ野線を束ねて2区間走ると西谷駅。
進入してきた8両編成は、目黒線を経て南北線に直通する赤羽岩淵行き、これまた東急の車両だ。
横浜へ向かう本線と別れ、地下に潜っていく新たに開業した新横浜線を潰す。
ここを走る電車は東急線を介して、副都心線、南北線、三田線、東武東上線、埼玉高速鉄道へと繋がる。
なんだか頭の整理が追いついて行かないね。
「特急」のサイネージも誇らしげに、追いかけてきたのは目黒線を経て三田線に直通する高島平行き。
この8両編成も東急の車両、3000系かな。相模鉄道を走りながら、ここまで東急の電車にしか乗っていない。
羽沢横浜国大駅で埼京線へと乗り入れるJR線を地上に押し上げたら、
電車は東海道新幹線の真下あたりを走って新横浜駅に滑り込む。っとホームで乗務員交代のセレモニー。
新規開業した路線は、新横浜から北が東急新横浜線、南が相模鉄道新横浜線になる。
西陽が眩しい鶴見川沿いを流離うと、キラキラと日産スタジアムが見えてきた。
新横浜線の開通は間違いなくマリノスサポーターにも大きな恩恵を届けていると思う。
それにしても週末の新横浜はどこの飲み屋も満員御礼、そして圧倒的に若者が多い。
マジックタイムの淡いパープルの空に誘われて、呑み人が降り立ったのは鶴ヶ峰商店街。
カンカン、カンカン、踏切の警報音に追われて鮨居酒屋の引き戸を開ける。入口に提がった杉玉がいい。
「とりあえず生ビール」のアテは “赤いのにタヌキ冷奴” だって。揚げ玉を食べラーと和えている?美味いね。
たぶん初めましての “一白水成” は秋田五城目町の酒、八郎潟の辺りだね。華やかな香りの旨酒だ。
“サーモンハラスとアボガド泪ののっけ寿司”、ってちょっとネーミングが調子に乗りすぎ、でも美味い肴だ。
〆に “あさりと干し海老ボンゴレうどん” だけど、これ案外と日本酒に合いそう。
群馬県川場村の “水芭蕉” は、これまた心地よい吟醸香の純米吟醸は料理を選ばない旨酒なのだ。
見知らぬ商店街に紛れ込んで、思えば遠くへ来たもんだ的な感覚に陥る今宵の一杯でした。
新横浜から乗った最終ランナー、そう言えば今日初めて乗る相模鉄道の車両だ。
えっ浦和美園行き。なんだか 横浜F・マリノス vs 浦和レッズ な路線なんだね。
相模鉄道 いずみ野線 湘南台〜二俣川 11.3km 完乗
相模鉄道 新横浜線 西谷〜新横浜 6.3km 完乗
<40年前に街で流れたJ-POP>
素敵にシンデレラ・コンプレックス / 郷ひろみ 1983
瀬谷に住んでました。
隔世の感です。
丘の上まで家が張り付いた相鉄線の風景からは
単線で走っていた頃の風景は想像できませんね。
ほんと便利になった相鉄線です。
鶴ヶ峰、お邪魔しました。
帰ってきてホッとするような風情ですね。
小さな旅に華を添えてくれた商店街です。