旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

賀茂鶴と酢牡蠣とあなごめしと 広島電鉄本線・宮島線を完乗!

2019-02-17 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 相生橋を宮島口行きの Green Liner が渡って往く。
今日は広島名物 "あなごめし" をめざして、広島電鉄・宮島線を旅する。 

市内電車のりばに2系統の連節車が入って来た。MAZDAのスポーツカーのラッピングだ。
2系統が走る広島駅~広電西広島間は本線、八丁堀、立町、紙屋町と中心街を抜けて往く。 

相生橋手前に原爆ドーム前電停、静かな休日の朝、元安川を挟んで世界遺産を望む。 

広電西広島から宮島線に入る。ここからは専用軌道、連節車はグッとスピードを上げる。

たびたび山陽本線と並走してきた連節車は、阿品東付近で海岸線を走る。
立春の凪いだ瀬戸内海が鈍く光っている。 

JRでは所要30分の広島~宮島口を、倍以上の70分かけて連節車は走り抜けた。
それでも5~10分間隔の頻度と、広島市街直結の利便性は高い。 

840円の一日乗車券を求めると、宮島航路のフェリーにも乗船できる。
しからば宮島松大汽船に乗って10分間のクルーズを愉しむ。 

 

 桟橋では平清盛に迎えられる。厳島神社に厚い信仰をよせ、栄華を誇ったその人だ。

厳島神社は、市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命を祀っている。
仁安3年(1168年)、平清盛によって寝殿造様式に修造した社殿は世界遺産だ。

 厳島神社の出口を抜け、山に向かって進むと「あなごめし」の看板が見えてくる。
大きな杓子に「ふじたや」の屋号、ミシュランの一つ星を獲得している名店なのだ。 

 

"酢牡蠣" を肴に "賀茂鶴 大吟醸" を飲みながら "あなごめし" の出来上がりを待つ。
このなんとも贅沢な時間が愉しいね。
香ばしく焼かれた地アナゴたっぷりの丼が運ばれて来た。
ふんわりツヤツヤのアナゴたちが甘い醤油ダレで美味しい。もう言うことなしの広電の旅。

 広島電鉄・本線 広島駅~広電西広島 5.4km
広島電鉄・宮島線 広電西広島~広電宮島口 16.1km 完乗 

君は薔薇より美しい / 布施明 1979



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