今は800ウォン台後半なので、『行かないと損』な気がしました」。職場の同僚や友人など周り人の多くが今年日本旅行に行ってきたという。

2023-12-09 09:10:11 | これからの日本、外国人の目
 

日本を訪れる韓国人、コロナ禍以前よりも増加

登録:2023-12-07 06:24 修正:2023-12-07 07:17
 
韓国を訪れた外国人観光客1位も日本人
 
 
日本の山形県尾花沢市の銀山温泉に雪が降った様子=ゲッティイメージより//ハンギョレ新聞社

 会社員のCさん(39)は今月末、4日間の日程で日本旅行に行く計画だ。新型コロナウイルス感染症の大流行で、この3年間海外旅行に行けなかったためだ。日本を選んだのは「記録的な円安」の影響が大きい。「2012年、2016年に日本旅行に行ったのですが、当時は為替相場がそれぞれ100円当たり1300ウォン台と1000ウォン台でした。今は800ウォン台後半なので、『行かないと損』な気がしました」。職場の同僚や友人など周り人の多くが今年日本旅行に行ってきたという。

 今年、日本を訪れた韓国人観光客がコロナ禍以前の2019年の規模を超えたことが分かった。5日、日本政府観光局の「訪日外客数」(日本を訪れた外国人観光客数)の資料によると、今年1~10月に日本を訪れた韓国人は計552万人で、2019年同期の韓国人観光客(513万人)を約40万人(7.68%)上回った。日本旅行の需要が爆発する状況で、11月と「年末休暇族(年末の連休を使い旅行に出かける人たち)」が集まる12月の数値まで加われば、今年日本全域を訪れる韓国人は700万人を越える可能性もあるとみられる。

 これまで日本を訪れた韓国人観光客の最高値は2018年の753万人だった。2013年245万人だった訪日韓国人観光客は、2015年に400万人を超えてから増加傾向を続けてきた。ただし、2017~2018年に700万人を超えた韓国人観光客は、2019年、日本の輸出規制にともなう韓日貿易紛争で、558万人に下がった後、コロナ禍の影響で昨年は1万8947人まで落ち込んだ。注目すべきなのは、今年の福島原発汚染水の海洋放出と日帝強制動員被害者賠償の解決策を巡るイシューが浮上した状況にもかかわらず、日本旅行ブームが続いている点だ。旅行心理が政治的動向よりはリベンジ消費欲求と費用(為替レート)に左右される様子だ。

 このような流れには陰もある。日本を訪れる観光客が増えたことで、宿泊費や食費、交通費など旅行先の物価が最近になって上昇傾向を示しているからだ。日本の鉄道会社であるJRグループが10月、外国人専用鉄道自由利用券(JRパス)の価格を50~77%引き上げたのが代表的な事例だ。

 一方、今年韓国を訪れた外国人観光客の中で、最も多いのは日本人であることが分かった。韓国観光公社の外来観光客統計によると、今年10月までの累積日本人観光客は184万2千人で、中国人(154万4千人)を抜いて訪韓観光客1位に上がった。これに先立ち、コロナ禍前の2019年の訪韓観光客1位は中国人(602万3021人)だった。

キム・ギョンウク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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