返事しろと「怒号」上げた尹大統領…
「銃を撃ってでも引きずり出せ、分かったか」
イ司令官、検察に「尹大統領の指示、『議員』を引きずり出せという意味だと思った」
12・3内乱事態を捜査中の検察が、イ・ジヌ前首都防衛司令官から「(非常戒厳当時)尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が『ドアを壊して連れて来い』と指示し、その対象が国会議員だと思った」という趣旨の陳述を確保したことが、5日に確認された。検察は、尹大統領がイ前司令官との通話で、「『銃を撃ってでもドアを壊し、中に入って引きずり出せ』という趣旨の指示をし、強い口調でイ司令官に返事を強要した」という首都防衛司令部の関係者の供述も得た。イ前司令官は前日、憲法裁判所で開かれた尹大統領弾劾裁判で、当時の状況を覚えておらず、刑事裁判が進行中だとの理由で関連証言を拒否した。
しかし、イ前司令官は昨年12月、検察特別捜査本部(本部長:パク・セヒョン高等検察庁長)の取り調べで、尹大統領が国会の非常戒厳解除要求案の議決前に「ドアを壊してでも連れて来い」と指示し、尹大統領が言及した「ドア」が「国会議事堂本館のドア」であり、「連れて来い」という対象は国会議員だと思ったと供述した。「国会の非常戒厳解除議決を防げという尹大統領の指示はなかった」という前日の(尹大統領弾劾審判での)証言とは相反する内容だ。
検察は、非常戒厳当時イ前司令官と一緒にいた首都防衛司令部の部下A氏から、尹大統領とイ前司令官の通話内容に関する供述も得た。A氏は検察の取り調べで、「尹大統領がイ司令官に『銃を撃ってでもドアを壊して入って引きずり出せ』という趣旨の指示をし、強い口調でイ司令官に返事を強要した」と陳述した。検察がA氏の供述を根拠にさらに取り調べた結果、イ前司令官は「尹大統領は、分かったか、分かったのかと怒号を上げた」と当時の状況を振り返った。ただし、イ前司令官は尹大統領の指示に「ドアを壊して連れてこい」、「銃」などの言葉があったことは覚えているが、「銃でドアを壊せ」という指示があったかどうかについては、はっきり覚えていないという趣旨で陳述したという。検察は、イ前司令官とA氏など首都防衛司令部の部下の供述と録音などをもとに、尹大統領の控訴状に「銃を撃ってでも(国会本会議場の)ドアを壊して入って引きずり出せ」という指示があったと明示した。
しかし、イ前司令官は前日の(尹大統領弾劾審判での)証人尋問で、「装甲車の中で、無線機3個を持って作戦を行うと、自分が何を言ったかも分からなくなる」とし、「今までも思い出せず、(検察で取り調べを受ける時)検事に『このようなことが行われた』と言われてから『ああ、このように時間が進んだのか』と(非常戒厳宣布後の)あの2時間を理解した」と主張した。
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