インドや英国などからの入国者については「隔離免除」方針の見直しが必要

2021-06-25 11:25:30 | 韓国・コロナ対策

韓国政府、デルタ株拡散国からの入国規模を調整する方針

登録:2021-06-25 06:24 修正:2021-06-25 07:48
 
デルタ株の拡散国を防疫強化国に指定 
国内「隔離免除」措置の見直し求める声も
 
デルタ株が全世界で急速に広がっている中、今月24日午前、仁川国際空港を通じて外国人が入国している/聯合ニュース

 韓国政府は世界的に新型コロナの変異ウイルス「デルタ株(インド型)」が急速に拡散していることを受け、デルタ株の感染が拡大している国を「防疫強化国」に指定し、入国規模を調整する方針を明らかにした。来月から施行予定の隔離免除案についても、感染者のうちデルタ株の感染者の割合が90%以上とされる英国とインドからの接種を完了した入国者に関しては、見直しを検討することにした。

 中央防疫対策本部(防対本)のチョン・ウンギョン本部長は24日の記者会見で、「デルタ株の(感染者)流入が多い国は防疫強化国に指定し、隔離免除制度を厳格に適用して入国規模を調整する必要があると判断する」と述べた。これに先立ち、中央事故収拾本部(中収本)のユン・テホ防疫総括班長も、この日の中央災害安全対策本部(中対本)の背景事情説明で「外国の危険度評価に基づき、直系家族の訪問のために入国した人に自主隔離を免除する案など過去に決定した部分について、重大な変動事由があるかどうか、見直しが必要だ」と述べた。

インドや英国などからの入国者については「隔離免除」方針の見直しが必要

 韓国政府は来月1日から海外で予防接種を完了した人で、直系家族の訪問、重要事業・学術・公益・人道目的での訪問のために入国する人には、2週間の自主隔離を免除する接種インセンティブ案を施行することにした。しかし、ベータ株やガンマ株など、変異ウイルスが流行している南アフリカ共和国やブラジルなど13カ国から来た入国者は隔離を免除しない一方、デルタ株が流行しているインドや英国、インドネシアなどから来る入国者は隔離を免除しており、世界的なデルタ株の流行状況に合わないという批判の声があがっている。フィナンシャルタイムズがインフルエンザ情報共有の国際推進機構(GISAID)の新型コロナ追跡データを分析した結果、最近英国の新規感染者のうちデルタ株の感染率は98%、インドでは96.3%であることが分かった。

 高麗大学九老病院のキム・ウジュ教授(感染内科)は「全国民の30%にのぼる接種者の大半が1回目を完了しただけで、1回だけではデルタ株に対して30%程度の予防効果しかない」とし、「デルタ株が主流になる可能性を見越して先制的に対応すべきなのに、政府は反対方向に向かっている」と述べた。翰林大学聖心病院のチョン・ギソク教授(呼吸器内科)も「国内流行を遅らせるためには、海外からの流入を最大限防がなければならない。この部分は再調整する必要がある」と指摘した。

 ただし、嘉泉大学医学部のチョン・ジェフン教授(予防医学)は「デルタ株に対する効能があると認められたワクチンなら、接種を完了して遺伝子増幅検査が陰性の場合は、隔離を免除しても大丈夫だと思う」と述べた。

中国産ワクチン接種者の隔離免除も議論に

 韓国政府は世界保健機関(WHO)緊急承認のワクチン7つの接種を受けた人を予防接種完了者として認めているが、このうち、予防効果が議論になっている中国開発のワクチン「シノファーム」や「シノバック」については見直しが必要であるという指摘もある。

 ニューヨークタイムズは23日、チリやモンゴル、バーレーン、セイシェルなど、シノファームとシノバックのワクチンで50~68%の高い接種率を示している国が、先週基準で新型コロナの発生状況が最悪の10カ国に含まれており、この2つのワクチンの予防効果が十分でないと報じた。チャン・ギソク教授は「中国と韓国は近いため懸念が大きい」とし、「食品医薬品安全処で許可していないワクチン接種者を免除対象にするのは問題がある」と述べた。チョン・ジェフン教授は「デルタ変異予防効果が立証されたアストラゼネカやファイザーのワクチンとは違い、シノファームとシノバックについては見直しが必要だ」と述べた。これに対しチョン・ウンギョン本部長は「シノファーム、シノバックのワクチンは国内での使用経験がないため、変異予防効能に関する資料が限られており、もう少し情報を確認してみる」と述べた。

 チョン教授は「高危険群は1回目の接種が終わっただけの場合が多く、7月までは完全に保護される状況ではない。イスラエルなど接種率が高い国でも再び距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)を強化している」とし、「数週間だけ距離措置の緩和を遅らせても下半期の状況に大きく役立つだろう」と述べた。一方、高麗大学安山病院のチェ・ウォンソク教授(感染内科)は、「すでに日常生活が回復しており、距離措置改編案を延期しても、大きな違いはないだろう」と見通した。

 政府は、新たな距離措置再編案の実施時期を遅らせるべきだという意見については否定的だ。ただし、非首都圏の地方自治体も首都圏のように履行期間を置いて段階的に距離措置を緩和する案は検討していると明らかにした。ソン・ヨンレ中収本社会戦略班長は「1日平均感染者が500人程度で国内での流行は安定的に統制されており、デルタ株は10%水準しかないため、まだ懸念するほどではないとみている」とし、「再編を延期してまで高度の社会経済的費用と中産層や庶民層、自営業者たちの被害が累積する状況を続ける必要はあまりない状況」だと述べた。ユン・テホ防疫総括班長は「履行期間を適用する部分もあるため、総括的に状況を見ていきたい」と述べた。

キム・ジフン、ソ・ヘミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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 ビルボードが21日(現地時刻)に発表した今週のHot100チャートによると、先月21日リリースの「Butter」が4週連続で1位をキープした。

2021-06-24 04:53:19 | 韓国を知ろう

BTS、「Butter」でビルボード4週連続1位…

アジアの歌手で初

登録:2021-06-22 23:12 修正:2021-06-23 07:57
 
アジアの歌手では初
 
 
防弾少年団(BTS)のV、ジン、シュガ、ジョングク、RM、ジミン、J-HOPEが5月21日、ソウル松坡区のオリンピック公園オリンピックホールで開かれた新曲「Butter」発売記念グローバル記者懇談会に出席し、ポーズを取っている=ビッグヒットミュージック提供//ハンギョレ新聞社

 アイドルグループの防弾少年団(BTS)が「Butter」で米ビルボードシングルチャート「Hot100」で4週連続1位を占め、自らの記録を再び塗り替えた。

 ビルボードが21日(現地時刻)に発表した今週のHot100チャートによると、先月21日リリースの「Butter」が4週連続で1位をキープした。

 「Butter」は昨年通算で3週1位を獲得した自分たちのヒット曲「Dynamite」の記録を更新した。「Dynamite」は発売1週目、2週目に1位となった後、2週間は2位に下がり、その後再び1位に返り咲き、連続記録ではなかった。

 発売直後にHot100のトップに踊り出た曲は、ビルボード全体で54曲のみ。そのうち4週以上連続で1位を占めた曲は、「Butter」をはじめ13曲のみだ。

 グループとしては、1998年9月にロックバンドのエアロスミスの「I Don’t Want to Miss a Thing」以後初めて。21世に入ってから初めて4週連続1位を記録したグループとなった。

 今年に入ってからは、8週連続1位を占めた米国のシンガーソングライター、オリビア・ロドリゴの「Driver’s License」以後2番目。現在、オリビア・ロドリゴは「good 4 u」でHot100チャート2位にランキングし、BTSの後を追っている。

 Hot100で4週連続1位となるのは、アジアの歌手としては初。1963年、日本の歌手の坂本九が「上を向いて歩こう」(英語タイトル「SUKIYAKI」)でアジアの歌手として初めてHot100で3週間1位を占めた。

 
ビルボードホット100チャート1位にランキングした防弾少年団(BTS)の「Butter」=ビルボードのツイッターよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 BTSのビルボードHot100での1位の記録は、「Dynamite」3回、フィーチャリングで参加した「Savage Love」リミックス1回、韓国語の曲「Life Goes On」1回に加え、「Butter」の4回で合計9回となった。

 Hot100は「ビルボード200」とともに、ビルボードの2大チャートに挙げられる。ストリーミング、CDセールス、ラジオ再生回数などを総合して順位を決める。

 BTSのメンバーたちはツイッターで「4週連続ビルボード1位だなんて、ARMY(BTSファンクラブ)の皆さん、本当に本当にありがとうございます」と思いを明かした。

チョン・ヒョクチュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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インドの委員会は「五輪憲章はいかなる種類の差別も受けることなく、スポーツをする機会を与えなければならないと規定している」と強調した。

2021-06-23 04:27:46 | これからの日本、外国人の目

インド五輪委「インド選手団に対する行動規制の強化は差別」

登録:2021-06-22 05:49 修正:2021-06-22 06:57

 

インド五輪委会、東京組織委に抗議文送る 
東京組織委、デルタ変異株の影響で行動規制を強化
 
 
       東京国立競技場周辺に設置されたオリンピックのロゴ=東京/AP・聯合ニュース

 インド・オリンピック委員会が、東京五輪に出場するためインドから日本に入国する選手団に3日間の練習を禁止するのは、「不公平で差別的だ」と抗議する文書を東京五輪・パラリンピック組織委員会に送った。共同通信が21日付で報じた。

 インドの委員会は「インド選手たちはワクチン接種済みで、来日前の7日間にも毎日PCR検査を受けるなど十分な対策を講じている」とし、(日本が)インドなどに規制を強化するのは差別だと反発した。インドの委員会は、東京五輪組織委が最近インドで初めて発見された新型コロナウイルスの変異株、デルタ株の拡散を防ぐため、インドなどからの選手団に対してのみ、来日後3日間、他国との練習試合や合同練習を禁止するなど、行動規制を強化したことを問題視している。

 インドの委員会は「大会直前の数日間は選手たちの状態をピークに持っていくために重要だ」とし、「東京五輪に向けて長い間努力してきた選手たちを苦しめる措置」だと批判したと、同通信は報道した。東京組織委の措置によって、インドのホッケー選手団が来日後に予定していた練習試合ができなくなる可能性もある。

 インドの委員会は「五輪憲章はいかなる種類の差別も受けることなく、スポーツをする機会を与えなければならないと規定している」と強調した。

キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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この時期に東京五輪を開催すること自体、極めて高い感染拡大リスクです。開催の場合でも「リスクを最も軽減できる」手段として専門家が提案した「無観客」まで拒んだ政府や都などの姿勢は重大です。

2021-06-22 10:05:56 | コロナ対策:国民の命を守れ!

「観客あり」の決定

「命よりも五輪」は許されない

 政府や東京都などは今夏の東京五輪について観客を入れて開催することを決定しました。感染症の専門家が先週末、無観客開催が「望ましい」と提言していたにもかかわらず、菅義偉政権をはじめ開催者側はあくまで「観客あり」に固執しました。観客数に上限を設ける、状況に応じて見直すなどといっても、感染拡大のリスクを高めることは避けられません。この時期に東京五輪を開催すること自体、極めて高い感染拡大リスクです。開催の場合でも「リスクを最も軽減できる」手段として専門家が提案した「無観客」まで拒んだ政府や都などの姿勢は重大です。

一層のリスク増大の危険

 観客を入れる方針は21日、政府、都、五輪組織委員会、国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会の5者協議で決めました。「まん延防止等重点措置」の解除を前提に、会場定員数の50%以内、1万人を上限にします。国立競技場の開会式については、別途検討するとしました。

 五輪期間中、多くの人が東京を中心に国内を動き回ることになり、感染症にとって最も重要な対策である「人の流れを極力抑制する」こととは正反対の方針です。

 政府のコロナ対策分科会の尾身茂会長ら26人の提言(18日)は、開催の可否には触れなかったものの、五輪によって感染リスクが増大する危険を強く警告し、リスクを直視した対応をとることを政府や組織委などに迫っています。

 提言は、五輪がなくても夏季は、旅行や帰省で長距離の移動があり、普段一緒にいない人と接触が増え、感染が落ち着いていた地域でも、急拡大の可能性を指摘します。さらに、規模や社会的注目度が通常のスポーツイベントと別格の五輪が開催されれば、「観戦のための都道府県を越えた移動が集中して発生し、人流・接触機会や飲食の機会が格段に増加する」と警鐘を鳴らし、「無観客」「大会規模の縮小」などの重要性を訴えています。「観客がいる中で深夜に及ぶ試合」が行われれば、営業時間短縮や外出自粛などを要請されている市民には「矛盾したメッセージ」になることも挙げています。

 提言の資料では、五輪にともなう人流増加に、感染力の強いデルタ株の影響が重なれば、東京都の7月末の新規感染者数は2000人を超える推計も示しました。そうなれば東京の医療はひっ迫し、多くの命が奪われかねない危機的事態を招くのは必至です。

 菅首相は、緊急事態宣言の発令の場合は「無観客というのも辞さない」(21日)などと述べました。これでは手遅れになるおそれがあります。首相は、国民の命と健康を危険にさらしてまで、五輪をしなければならない理由を説明できません。「命より五輪」の姿勢を改め、五輪中止を決断しコロナ対策に集中すべきです。

国民の不安を受け止めよ

 共同通信社の世論調査では、開催の場合に感染が再拡大する不安を感じるとの回答が86・7%に上りました(「東京」21日付)。「朝日」(同日付)でも「不安を感じる」は83%です。「毎日」世論調査(20日)では、64%が「五輪を安全、安心な形で開催できるとは思わない」と答えました。「開催ありき」「観客ありき」の菅政権を許さず、「五輪より命が大切」の声を広げ政治を大きく動かしましょう。

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宇宙船のコンディション、乗組員の状況ともに良好。神舟12号打ち上げ任務は無事に成功した。

2021-06-21 06:56:04 | 中国を知らなければ世界はわからない

<速報>

中国の有人宇宙船「神舟12号」が打ち上げ成功

人民網日本語版 2021年06月17日09:47
 

北京時間6月17日9時22分、中国は酒泉衛星発射センターで、「長征2号F遥12」キャリアロケットを使い、有人宇宙船「神舟12号」を打ち上げた。宇宙船は予定の軌道に入った後、両翼のソーラーパネルが順調に開き、正常に作動した。宇宙船のコンディション、乗組員の状況ともに良好。神舟12号打ち上げ任務は無事に成功した。

「人民網日本語版」2021年6月17日

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