私、現在、一人で母の介護をしています。
なぜ一人なのか、奥さんはいないのか、離婚したのか、結婚する前に逃げられたのか、はたまた、結婚の機会がなかったのか、その気がなかったのかは、さておき、とにかく、一人で介護をしています。
(決して、女性が嫌いな訳ではありません。)
母は、89歳です。
家の中をトイレまで手すりを伝って歩くのがやっとの状態です。
しかし、ありがたいことに認知症ではありません。
家事はすることはできませんので、私が全てやっています。
4年くらい前までは、仕事をしながら、介護・家事をやっていましたが、私の病気が発症したため、身体の負担を軽くするために、仕事を減らして、ほぼ、介護・家事を中心の生活をしています。
母が奇跡的に通常どおり歩くことができるまでに回復したら、その介護記録を本にすれば、他の介護をされている方のお役に立つのではないかと考えていましたが、良くなることはないと悟りました。
調子が良かったり悪かったりを繰り返しながら、少しずつ身体の動きが悪くなっています。
回復することは見込めませんが、何かを伝えることができるのではないかという思いでブログを書くことにしました。
私は、自分の意志で、自宅で、母の介護をしています。
「住み慣れた自宅で過ごすことが、本人にとって『幸せ』なのだ」という思いからです。
自分の人生の目標、仕事は、今は、横において、母の介護、家事が主体の毎日です。
「なぜ、自分の人生の目標や仕事を横において、介護を?」と訊かれることもあります。
私の思いは、変化しており、常に同じ思いでいるわけではありませんが、その変化する思いの中で、基礎的な部分は変化していないと考えています。
それは、「家族を大切にする思い、恩返し、与える愛、利他、自分以外の人を幸せにすること」といった思いです。
現在では、忘れさられているような思いかもしれません。
でも、なぜか、私は、これが大切な思いではないかと、今は、考えているのです。
過去、自己中心的な生き方をしてきたから、その反動かもしれません。
でも、私の身体が許す限り、経済的に可能な限り、続けてみようと考えています。
私の介護の経験が、すべての人の役に立つとは考えていません。
なぜなら、介護の状況は、千差万別であるからです。
(私の介護の状況は、まだいい方だと思います。)
ただ、全く役に立たないということもないと思います。
何らかの良い影響を、一人でも多くの方に与えることができたら幸いです。
どこまで続けられるか分かりませんが、できる限り頑張って、情報を発信していきたいと思います。
道路のブロックとセメントの隙間から咲いていた花に、「きれい」という気持ちになりました。
仕事を一所懸命やっていたときは、心の余裕がなかったせいか、このような花に目を留めることはなかったように思います。
60歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。