アメリカの疾病対策センターが、ファイザー製とモデルナ製のワクチン接種で、ごくまれに心臓に炎症をおこすことがあり、接種との関連の可能性が高いという発表をしました。
いずれも軽症のようです。
このニュースを受けた日本のメディアの質問に対して、日本政府は、「ワクチンから受ける恩恵は、そのようなリスクをはるかに上回る」という専門家の意見を用いて回答したようでした。
このやり取りを聞いて、経営コンサルティングで言われる「鷹の目と蟻の目」という言葉が浮かびました。
鷹の目とは、上空から地上を広く見渡すような大局的な視点で物事をみることをいいます。一方、蟻の目とは、逆に、地上から小さいこと、細かなことを見る視点で物事をみることをいいます。
経営において両方の視点が大事であるというこというときに用いられます。
「ワクチンから受ける恩恵は、そのようなリスクをはるかに上回る」という考え方は、鷹の目、大局的な視点でのように思えます。
日本全体としてワクチン接種を広くいきわたらせ、新型コロナウィルスに打ち勝つという大局的な視点です。
では、蟻の目はどうでしょう。
ワクチンを接種する国民一人の目線での考え方になると思います。
日本政府は、蟻の目の視点での考え方が十分でしょうか。
「ワクチンは安全です」「副反応はありますが、心配いりません」等といったことを繰り返していますが、中長期的なリスクはよく分かっていないというのが真実ではないでしょうか。
蟻の目の視点に立てば、リスクはあるということ、いまだ因果関係は分からないがワクチン接種後に死亡する人もいること、上記の心筋の炎症のこと、中長期的なリスクは不明であることを国民に説明した上で、「ワクチンから受ける恩恵は、そのようなリスクをはるかに上回る」という専門家の言葉を引用すべきではないのでしょうか。
それがないままに、「安全です」「私も接種しましたが、大丈夫でした」「副反応が出る方もいますが、数日で回復します」等の言葉を並べても、返って疑わしく思ってしまいます。
「中長期的なリスクが不明なワクチン接種は、大いなる実験のようなものであり、その実験に参加してください」というのが正しいのではないかと思うのです。
認識力のある政治家の方、報道関係者、その他影響力のある方は、政府に対して、この点をもう少し突っ込んでいただきたいと考えるのです。
こんなことを考えるのは私だけか?
自分の目標に向かって、コツコツと努力を継続している皆さん。
未来はあなた方の手の中にあります。
がんばれ、負けるな。
59歳(もうすぐ60歳)のオッサン公認会計士でした。
では、また。