妻のストレスは「夫」・・・

　先日、毎年恒例の第一生命「サラリーマン川柳コンクール」の10位までの作品が発表された。今年で第19回だそうだが、おもしろくて愉快で、それでいてサラリーマンの哀愁を感じさせるものがある。2月頃にＨＰで入選作100編が公表されるので、いつもそれを印刷して会社へ持って行き、みんなで大笑いする。男子営業マンの中には該当する作品があるのか、妙に納得する者もいて、みんなで冷やかしたりして楽しんでいる。こういうみんなが笑える催し事はいい。
　 1位　昼食は　妻がセレブで　俺セルフ
　 2位　年金は　いらない人が　制度決め
　 3位　ウォームビズ　ふところ常に　クールビズ
　 4位　二歳だろ　トロ　ウニ　選ぶな　卵食え
　 5位　妻の口　マナーモードに　切りかえたい
　 6位　片付けろ！　言ってた上司が　片付いた
　 7位　痩せるツボ　脂肪が邪魔し　探せない
　 8位　ダイエット　食費以上に　金かけて
　 9位　「買っていい？」　聞く時既に　買ってある
　10位　散髪代　俺は千円　犬一万
　また、10位以下にも面白いものがある。「年金の　出る頃妻は　家を出る」、「愛してる　あなたがもらう　年金を」、「人生の　第二職場は　妻の部下」などで、自分の心情をウィットにとんだ作品にしていることに感心する。だが、こういう作品を作る人が本当に妻に虐げられているのではなく、むしろ、笑い話にできる気持ちの余裕があるということは、裏返せば幸せだという証拠であろうと思う。

　また、今朝の新聞に、女性の本音が見えるアンケート結果の記事があった。「誰から一番ストレスをあたえられるか」を尋ねたアンケートで、男性は「会社の上司」「取引先」「会社の部下」と仕事関係が上位を占めた。それにひきかえ女性は「だんな」「会社の上司」「子供」となっていた。
　逆に「ストレスを解消してくれる人は」の質問に、男性は「妻」「子供」と、家庭に癒しと安らぎを感じているが、女性は「友人」「だんな」「子供」となっている。また、解消法は男性が「家族とのだんらん」が最多だったが、女性は「買い物」が1位だった。これを見ても、昔とは違い男性と女性の考え方は逆転しているように思える。女性の社会進出が増えてきたこともあり、男性に依存して生きていくというのはもう古く、今は夫が妻に依存して生きているのかもしれない。だから女性のストレスの原因が「夫」となるのであろうか。サラリーマン川柳にしても、このアンケートにいても、いかに女性が強くなったかを再認識させられる。