年々、正月のテレビ番組がおもしろくなくなってゆく。まあ昨今は、録画した映画やドラマを観るからどうってことないが、2日・3日の「箱根駅伝」がなかったらもう最悪である。
他の駅伝やマラソンはほとんど見ないのだが、この「箱根駅伝」は正月の定番で、これが始まると「ああ、お正月だなあ」と思い、これが終ると「ああ、正月も終わりだなあ」と思う。
今回は、2007年度の優勝校である順天堂大学が予選で姿を消したという。あの“山の神様”の今井正人を要して優勝した順大も、2008年度は5区でまさかの途中棄権。2009年度は19位、そして今回は予選落ち。こういうのを見ると、たしかに「箱根駅伝」は“戦国模様”、“ 下克上”だと言われるのもうなずける。
一斉にスタートしながら、その一団は徐々に三角計になり、楕円形になり、直線になる。その直線も個々の点となり、それがやがて追いつ追われつで前後して行く。そこから毎年色々なドラマが生まれるのであり、少しの間も目が離せない緊張感がたまらない。
往路では日大のダニエルが抜群の走りを見せてくれた。前々回は15人抜き、前回は20人抜きの記録を持つ彼は、今回も前回と同じ2区で11人抜き、13位から2位というすばらしい走りで3区へタスキを渡した。大きな歩幅でスイスイと抜いてゆくさまはまるで黒い鳥が飛んでいるようであった。しかし、彼の活躍の甲斐もなく往路は13位、ダニエルが出発した順位に戻るという信じられない結果となった。
また、ずっとトップを走っていた明大は、5区の12.7キロ付近で東洋大の柏原に抜かれ、とうとう6位にまで下げてしまった。柏原は6人抜きの快走で4分以上の差を付けてトップでゴール、2年連続の往路優勝。さらに、自らの区間記録を10秒更新したというからおそるべき選手である。
復路は東洋大・柏原の作った4秒以上の貯金を保ちながら独走、2年連続アンカーの高見が安定した走りでトップを守りきり、見事2連覇を達成した。また、復路8位スタートとなった駒大は徐々に順位を上げて見事2位に浮上、さすが名門校である。往路4区までトップを保っていた明治大は復路2位でスタート、結局は10位まで下げたが、かろうじてシード権を獲得することができた。
追いつ追われつの熾烈な戦いが繰り広げられ、予想もしないことが起きるのが「箱根駅伝」である。見るものにとってはそれが醍醐味ではあるが、悔し涙にくれる選手たちを見ているとジーンと胸に迫るものがある。
今回は途中棄権する選手はなかったが、それでも、足を傷めてビッコをひきながら痛々しい姿で完走した選手。また、フラフラと蛇行しながらも自分の責任を果たしてゴールに倒れこんだ選手もいた。そして、復路の10区、亜細亜大の最終ランナー・古舘は繰り上げのタスキをかけて出発。9区・船村はたった何十秒かの差でタスキをつなげることができなかった無念さに泣き崩れていた。が、最下位の20位でゴールした古舘を沿道の観客は大きな歓声と拍手で迎えた。やはり「箱根駅伝」は涙なくしては見られない。
どんなスポーツであれ、一生懸命頑張っている選手たちの姿を見ると清々しい気持ちになる。しかし、この「箱根駅伝」で沿道の観客の声援を受けながら一生懸命走るわが子を、テレビで、あるいは沿道で、親御さん達は晴れがましい思いで眺めていることだろう。が、タイムも大事だが、体調をくずさないよう無事に走り終えて欲しい。それだけを願って胃が痛くなるような思いで見つめていることであろう。
今回、山梨学院大では双子の選手がともにエントリーされた。4年の大谷健太、康太選手で、弟の康太選手が山上りの5区、兄の健太選手が最終10区に選ばれ、総合3位という成績を収めた。1人でもなかなかむずかしいのに、2人のわが子の勇姿を目の当たりにしてさぞかし幸せであったろう。また、「お母さんにタスキを見せたかった」と、母親への思いを口にした選手がいたが、子どもからこのようなことを言われる親御さんをうらやましく思う。
他の駅伝やマラソンはほとんど見ないのだが、この「箱根駅伝」は正月の定番で、これが始まると「ああ、お正月だなあ」と思い、これが終ると「ああ、正月も終わりだなあ」と思う。
今回は、2007年度の優勝校である順天堂大学が予選で姿を消したという。あの“山の神様”の今井正人を要して優勝した順大も、2008年度は5区でまさかの途中棄権。2009年度は19位、そして今回は予選落ち。こういうのを見ると、たしかに「箱根駅伝」は“戦国模様”、“ 下克上”だと言われるのもうなずける。
一斉にスタートしながら、その一団は徐々に三角計になり、楕円形になり、直線になる。その直線も個々の点となり、それがやがて追いつ追われつで前後して行く。そこから毎年色々なドラマが生まれるのであり、少しの間も目が離せない緊張感がたまらない。
往路では日大のダニエルが抜群の走りを見せてくれた。前々回は15人抜き、前回は20人抜きの記録を持つ彼は、今回も前回と同じ2区で11人抜き、13位から2位というすばらしい走りで3区へタスキを渡した。大きな歩幅でスイスイと抜いてゆくさまはまるで黒い鳥が飛んでいるようであった。しかし、彼の活躍の甲斐もなく往路は13位、ダニエルが出発した順位に戻るという信じられない結果となった。
また、ずっとトップを走っていた明大は、5区の12.7キロ付近で東洋大の柏原に抜かれ、とうとう6位にまで下げてしまった。柏原は6人抜きの快走で4分以上の差を付けてトップでゴール、2年連続の往路優勝。さらに、自らの区間記録を10秒更新したというからおそるべき選手である。
復路は東洋大・柏原の作った4秒以上の貯金を保ちながら独走、2年連続アンカーの高見が安定した走りでトップを守りきり、見事2連覇を達成した。また、復路8位スタートとなった駒大は徐々に順位を上げて見事2位に浮上、さすが名門校である。往路4区までトップを保っていた明治大は復路2位でスタート、結局は10位まで下げたが、かろうじてシード権を獲得することができた。
追いつ追われつの熾烈な戦いが繰り広げられ、予想もしないことが起きるのが「箱根駅伝」である。見るものにとってはそれが醍醐味ではあるが、悔し涙にくれる選手たちを見ているとジーンと胸に迫るものがある。
今回は途中棄権する選手はなかったが、それでも、足を傷めてビッコをひきながら痛々しい姿で完走した選手。また、フラフラと蛇行しながらも自分の責任を果たしてゴールに倒れこんだ選手もいた。そして、復路の10区、亜細亜大の最終ランナー・古舘は繰り上げのタスキをかけて出発。9区・船村はたった何十秒かの差でタスキをつなげることができなかった無念さに泣き崩れていた。が、最下位の20位でゴールした古舘を沿道の観客は大きな歓声と拍手で迎えた。やはり「箱根駅伝」は涙なくしては見られない。
どんなスポーツであれ、一生懸命頑張っている選手たちの姿を見ると清々しい気持ちになる。しかし、この「箱根駅伝」で沿道の観客の声援を受けながら一生懸命走るわが子を、テレビで、あるいは沿道で、親御さん達は晴れがましい思いで眺めていることだろう。が、タイムも大事だが、体調をくずさないよう無事に走り終えて欲しい。それだけを願って胃が痛くなるような思いで見つめていることであろう。
今回、山梨学院大では双子の選手がともにエントリーされた。4年の大谷健太、康太選手で、弟の康太選手が山上りの5区、兄の健太選手が最終10区に選ばれ、総合3位という成績を収めた。1人でもなかなかむずかしいのに、2人のわが子の勇姿を目の当たりにしてさぞかし幸せであったろう。また、「お母さんにタスキを見せたかった」と、母親への思いを口にした選手がいたが、子どもからこのようなことを言われる親御さんをうらやましく思う。
今年もよろしくお願いします。
今日が会社が初出で日記も今年はじめです。
正月は怠惰な暮らしで、そのツケが今日にでている感じです。
お正月番組は、私も駅伝、高校サッカー、ラグビーとスポーツが主ですね。
でも漫才などもよく見るようになりましたが、それだけ心から笑えるような話題が減ったからでしょうか。
今日から仕事始めですか、ごくろうさまです。
よいお正月を過ごされたでしょうね。
私は明日がプール開きなので始動開始というところです。
いいお天気でおだやかな新年でしたね。
今年もよろしくお願いいたします。