つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

福田首相の初答弁、早口の棒読み・・・

2007-10-04 | Weblog
 3日、福田首相が就任後初めて、衆院本会議で各党代表質問に対する答弁を行った。NHKで午後1時から国会中継があったので、ちょっとチャンネルを切り替えてみた。
 ちょうど民主党・鳩山幹事長が質問書を読み上げているところだったが、長々とした文書を読み上げる間にも野党からは応援の合いの手が入り、気合十分だった。鳩山氏は、突然の辞任で国会を空転させた前首相・安倍氏を無責任だと批判したが、その安倍氏は体調不良を理由に本会議を欠席していた。擁護するわけではないが、本人不在を承知で批判するのはあまりいい感じがしなかった。
 その後、福田首相の答弁となったが、これまた官僚の作成した答弁書を読み上げるだけ。それもいつもの福田氏の口調に似合わぬ早口で、ついてゆけず退屈した。野党からあらかじめ提出された質問書に対しては、官僚が答弁書を作成するそうであるが、せめて読み上げるときは、答弁書に目をやったまま棒読みするのでなく、時には顔を上げながら自分の言葉として伝わるようにゆっくりと読んでほしいと思う。失言を恐れているのかも知れないが、その点、小泉さんは自分の言葉でしゃべっていた。

 野党からのヤジにもひるまず、一気に棒読みする福田さん。議員席はと、テレビカメラの目線を追ってゆくと、民主党の鳩山氏と菅氏が笑みを浮かべながらなにやら話し中、首相の答弁など全然聞いていない。そして、閣僚の古賀選対委員長はちょうど大あくびをしているところだった。また、与党議員席の誰かは分からなかったが、腕を組んで下を向いて微動だにしない。どう見ても居眠りしていたとしか見えない。カメラが追う両党の席を見ると、雑談をしている人、キョロキョロしている人、ボーッとしている人、ヤジを飛ばす人はまだ聞いているのだからいいとして、真剣に聞いている人は少ないようだ。議員たちでさえこうなのだから、私が退屈しても無理はなかろう。1時間ほどで見るのをやめた。

 再び3時前にNHKに切り替えたら、ちょうど民主党・長妻氏が代表質問に入るところだった。ニュースによれば80項目もあったというが、これまた用意された答弁書が読み上げられただけである。ひょっとして舛添厚労相が出てくるのではと期待したのだが、今回は首相答弁だけで期待はずれだった。
 面白いことに、年金保険料流用禁止法案に対して福田首相は、「民間保険はもとより、他の公的保険、諸外国の例からみても妥当」とする向きが“少なくない”というところを“少ない”といい間違え、あわてて訂正するという場面もあった。それまではよどみない答弁だったが、やはり初めての代表質問で緊張していたのだろうか。
 やはり、1問1問ごとの質問に答弁する形のほうが分かりやすいのだが、これからの各委員会の成り行きが注目される。

 話がそれるが、また政治とカネの問題が浮上した。それも福田首相にである。政治資金収支報告書に添付した領収書のあて名が書き換えられたものが計100枚以上あったという。どういうことだろうか。
 また、民主党・渡部恒三氏の政治団体が約12年間、実態のない事務所を届け出て、事務所費などの経常経費1億円以上を支出していたという。これは、先の内閣で問題となり更迭された赤木農相の事例と同じである。今日のニュースでは渡部氏は民主党の最高顧問を辞任する考えだというが、それで事が済むとは思わない。
 しかし、福田首相はことごとく野党との話し合いを提案している手前、同時期に浮上した両氏の不祥事、よもや話し合いでうやむやということはないだろうか。
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1 コメント

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政治資金規正法 (ヒキノ)
2007-10-04 16:30:15
完全にボロが出てますね。
モウ抜本的な改正しかありません。だいたい国民の税金を選挙対策にあてるなんて理屈にあっていないのです。代議士でない人は始めからハンデがついてます。これでは永久に現役が代議士で居続けるることになります。
政治資金の交付金は国政のための調査費とか研究費です。すべて会計はオープンにすることは当たり前のことなのです。今はスーパーの駐車場でも領収書をくれます。めんどくさいなんてトンでもないことです。
代議士に寄付してくれたりパーティー券を買ってくれる人は見返りを求めているのにマチガイないです。公開するのは当たり前です。
それにしてもみんなセコイですね。
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