自民党の主な役員は、副総裁・高村雅彦、幹事長・石破茂、幹事長代行・菅義偉、政調会長・甘利明、政務会長・細田博之、国体委員長・浜田靖一の諸氏に決まった。また、安倍氏は決選投票で支援を受けながらも今回登用を見送ったベテラン議員には総選挙後の閣僚ポストなどで報いることを約束をしたという。総裁選での「論功行賞」人事は相変わらずだが、執行部が「安倍系」「石破系」にほぼ二分されたなかでの党のかじ取りは容易ではないと、今から前途を危ぶむ声もちらほら…。
一方、民主党役員人事は、幹事長・輿石東、幹事長代行・安住淳、政調会長・細野豪志、国対委員長・山井和則の諸氏に決定。1日に行われるという内閣改造では、役職をはずれる樽床幹事長代行と前原政調会長、城島国対委員長は入閣が確定的だとか。また、岡田副総理、藤村官房長官に、防衛相、外務相、国交相、農水相、国家公安委員長の7人が留任。適材適所の横滑り・留任ならまだしも、代わり映えしない顔ぶれで主要ポストをたらい回しするとは、民主党がいかに人材不足かを露呈しているようなものだ。
こうして両党の役員を比べてみると、自民党は長年政権を担ってきた古い歴史のある党だけに、二世、三世の世襲議員も多いが、経験豊かで知名度のある人材が多いのが強味だ。今回の人事も“脱長老”をアピールした、それらしい体制を整えているように思える。
それに比べて民主党の役員は何とお粗末なことか、拭けば飛ぶような軽量級ばかり。幹事長を比べてみても、巷間聞こえてくる輿石幹事長の評判は、言語不明瞭、情報発信力の乏しさ、一般受けしないルックスなどなど。一方、石破幹事長もルックスはイマイチだが、弁舌さわやか、発信力も説得力も抜群で、両者が対談すればその違いは一目瞭然だろう。
安住幹事長代行、山井和則国対委員長は印象が軽々しい。そして細野政調会長である。福島第一原発の事故に対する対応から離れたくないと、代表選出馬を断ったのは“あっぱれ”だったが、その舌の根も乾かぬうちにこのポストに就任。党の顔、代表選候補とはやされ、政調会長のポストについたことで「豚もおだてりゃ木に登る」か、3年先の代表選を狙って勉強会を立ち上げるなど、相当のぼってしまったようだ。環境大臣として東北の人々の信頼を得て、業績を残すことができれば、自ずから未来は開けてくるだろうに、原口元総務相のように「出すぎた杭」になったらお終いだよ。
その原口一博元総務相だが、ある記事に、【党員・サポーター、地方議員票で2位、全体でも2位につけ、原口陣営は「国民的人気が証明された。これで首相も無視できない」と自画自賛。これまで代表選に出ようと小沢一郎元代表や鳩山由紀夫元首相に媚を売り、あげくには大阪維新の会との連携もちらつかせ離党を示唆していたが、代表選後は「一兵卒として頑張る」「言われたことは何でもやる」と鼻を膨らませる。原口氏が期待するのは「ズバリ、閣僚ポスト。もし入閣できなければ離党」(民主党関係者)との評がもっぱらだ。】とあった。
彼も一時期、ポスト菅と言われたこともあった。が、党内でも彼の日和見を指摘する人は多く、「朝・昼・晩の原口がいる」と言われていたという。決定的だったのが、昨年6月、菅内閣に対する内閣不信任案が否決されたときである。原口氏は前日まで「野党が不信任案を提出するなら賛成する」と公言しながら、翌日には手のひらを返すように「野党の不信任案提出は邪道だ」と態度を変える。が、再び菅首相を批判し、菅内閣および執行部を認めないといきまいていたが、その後は、鳴かず飛ばずで影は薄かった。
代表選では野田総理を痛烈に批判、野田総理との違いをアピールして目立とうとしたのだろう。選挙中には離党をほのめかす発言があったが、代表戦後は「一兵卒として頑張る」と、コロリと態度を変える。私も最初は期待していたが、こういう彼の言動にだんだんと嫌気が差してきた。
もう一つ、彼について『“ラグビーボール”原口さんが代表選に出馬した本当の理由』と題したおもしろい記事がある。こうまで書かれるようになっては彼もお終いか。『だんまり猫がネズミを捕る』というように、「わぁーわぁー騒いで目立つ人よりも、普段は静かで目立たない人が実際には役に立つ」ということをお忘れなく…。
田中真紀子さんが文科相で入閣とか。あれやこれや知名度のある人ならだれでもいいのかとあきれますね。
野田総理は悪あがきはやめて、離党する人はすればよし、少数政党になっても民主党を再生して出直したらいいのに。選挙を先延ばしにしても結果は同じでしょうにね。
「自虐的歴史教育」のつけが、はっきり出ていますのに、元日教組委員長が幹事長とは。
官僚の面従腹背も、アホ閣僚相手なら仕方ないかも・・。