やっと明るくなった山道、いつの間にか虫の声も聞こえなくなって、あたりはひっそりと静まり返っている。朝の冷気に深呼吸したら、眠気が覚めてシャキッとする。でも寒い!
その静けさを切り裂くように「キィー」と甲高い声、あの鳴き声は鹿だ。またひと声、まるで「鬼さんこちら、手のなる方へ」と私を招いているみたい。
声のする方を見上げるといた、いた。小さな鹿が私の方をじっと見ている。お尻の毛が真っ白のバンビだ! 手を振ったら、逃げもしないでじっと見ていたが、やがて森の中へ消えていった。夏ごろに生まれたのだろう、動くたびに白いお尻がユラユラ、とても可愛い。
翌日もまた出合った。5、6mくらい先の草むらから小さな鹿が2匹飛び出してきてビックリ! 下の畑にエサでも探しに行ったのか。すぐに山へ駆け上がったが、木々の間を2つの白いお尻が見え隠れする。「頭隠して尻隠さず」だ!
先日、新聞に鹿の被害が大きく報じられていた。すっかり嫌われ者になって、この辺りの山にもたくさんワナを仕掛けているそうだ。いつだったか、ワナにかかってもがいている鹿を見たことがあるが、可哀そうで見ていられなかった。
鹿は冬眠しないそうだ。冬の食べ物は落ち葉、ササの葉、木の芽や細い枝、それから木の幹の皮を歯でこそぎ落として食べているという。が、今年は台風14号の塩害で枯れた草木が多い。あの小さな鹿たちは無事に冬を越せるだろうか。春になるまで元気でいてね!
先週、暖かい日を選んで、汚れが気なっていたガラス戸を掃除。やはりピカピカに光るガラス戸は気持ちいい。やる気になっているうちにと、扇風機2台を掃除して、トランクルームが狭いので電気ストーブ3台と入れ替えた。あとは電気こたつをだすだけ、冬眠の準備は万端だ。
先週の土曜日、久しぶりにデジカメを持ってウオーキングに。折り返し地点まで歩いたら体が温まり、冷気が心地よかった。
もうすぐ日が昇るよ。
空がだんだんと明るくなっていく。
山のてっぺんにある柿の木、たくさん残っているのは渋いからかな? 鳥はよく知っているからね。
今年もアケビの実がなっている。右の実はもうすぐ弾けそうだ。高い所にあるから誰も採らないけど、スーパーでは結構いいお値段で売ってるよ。
今年は咲かないのかと思ってたけど、いっぱい咲いた。夕方咲いて朝日が昇る頃に萎む一日花! 儚い命の花なのに、毎年この場所にちゃんと咲くんだよね。
冬に赤い実をつける木はたくさんあるが、これは何の実かな?
昔はザクロを植えている家はたくさんあって、よくもらって食べたものだ。種が多くて食べるのが面倒だったが、今ではそれも懐かしい思い出である。
坂道に実が落ちているので崖の上を見上げたら、ザクロの木があるのを初めて知った。遠いのできれいに撮れなかった。
弾けているザクロの実がひとつ、きれいに撮れた。こんなの見るのは何十年ぶりかしら?
近所の庭の金木犀が満開だ。いい香りに誘われてしばしたたずむ朝。
さあ今日も元気で過ごそう」と呼びかけられているような溌剌気分が、写真から伝わって元気を頂戴しました。
柿が色付き(渋柿とは残念)木通が実り
立派な柘榴が弾けて。よく撮れていますね
ヴァレリーのこんな詩を見つけましたよ
内部の珠玉の過剰に負けて
ゑみ割れた堅い柘榴よ
赤い実は「カマツカ」では?
今朝は今季一番の冷えだとか。6時ごろは雨でウオーキングは中止。寒くて電気ストーブをつけました。日が当たりだすとポカポカ温室になります。
このあたりで紅葉する木はハゼノキだけ、でも塩害で枯れてしまい、山はもう枯れ色。今は秋の空と雲を眺めるのが楽しみです。これから暖かい寝床から出るのがイヤになります。が、サボりはダメですね。