毎朝、ウオーキングの途中に必ず立ち寄るお地蔵さま。どなたのご奉仕か、まっさらの赤い毛糸で編んだ帽子とよだれかけに衣替えなさってた。花筒の花は以前は生花だったが、最近は造花になっている。が、昨今の造花はよくできていて、見た目には本物のように見え、触ってみて初めて造花だと知る。
ちなみに、お地蔵さまは別名では地蔵菩薩(じぞうぼさつ)と呼ばれ、人々を救う存在であり、特に子どもを守る存在とされているとか。拝むときは頭に「南無」をつけて「南無地蔵菩薩」と唱えるそうである。今までお題目を唱えて拝んだことがないんだけど、やっぱりお題目を唱えた方がご利益あり? なーんてバチあたりなババ!
毎朝手を合わせ、「昨日1日無事でした。ありがとうございました。今日も事無く恙なく過ぎますように。認知症だけは勘弁してください」。これが願い事の定番であるが、時にはその上に数々の追加をするので、お地蔵さまもあきれていらっしゃるだろうネ。
元々、信仰や信心にはとんと縁のなかった私だが、毎朝お地蔵さまに手を合わせるようになってかれこれ1年9ヶ月。格別のご利益があったというわけでもないが、何となく心の拠り所になっているみたい。何という変わりようか、我ながら驚いている。
4月末のこと。駅に行く途中、考え事をしながら歩いていて、何かにつまずいて歩道の真ん中で勢いよく、ものの見事に転んでしまった。恥ずかしくて急いで起き上がったが、膝頭と右腕の肘のところをイヤというほど打った。特に右ひじを強く打ったので、袖をまくって見たら擦りむいて血が出ている。
でもおかしなことに、ケガより先に心配したのは、転んだときバッグから飛び出したケータイだ。年明けにも落として修理代18,000円超払ったばかりだから一番に心配した。その次は、羽織っていたカーディガンの袖が破れていないか、だ。ケガをして痛い目にあった上に、ケータイが壊れたり、袖が破れて着られなくなったら目も当てられない。骨に異常ないようだし、ケータイも無事。カーディガンの袖も破れていない。派手に転んだ割にはこの程度で済んで、これもお地蔵さまのおかげ、そう思ったら痛いのも我慢できた。
何か悪いことが起きても「これだけで済んでよかった。これもお地蔵さまのおかげ」と思えばあきらめもつく。また良いことがあれば、これもお地蔵さまのおかげと感謝する。神仏を敬う気持ちになれば心も穏やかでいられることを、この年になって初めて知った。それもこれも年のせい、大いに結構、年を取るのも悪くない。
余談だが、先週金曜日のことである。赤穂からの帰りで、駅に着いてホームとの段差があるので下を向いて降りていたら、前方で「ドスン」と大きな音がした。顔を上げて見たら、私と同年代の女性が倒れている。私の前に降りた女性で、転んだ拍子にスーツケースを投げ出して大きな音がしたのである。よほど勢いよく転んだのだろう、両手はまっすぐ前に、伸びたような恰好だった。
私も経験があるだけに他人事とは思えず、「大丈夫ですか」と駆け寄っていった。ちょうど上下線の電車がすれ違う時間帯で、電車が停車中。乗客が見ているから恥ずかしかっただろう。急いで起き上がろうとするが、そういう時に限ってなかなか思うように体が動かないものである。
バッグから飛び出したケータイを拾って渡したが、まだ座ったままできょとんとしている。その頃には車掌さんも降りてきて声を掛けている。どうやらケガはしてないようなので私はその場を離れた。
バッグから携帯が飛び出したのも、右腕と右膝を打ったらしいのも、私が転んだ時とそっくり。それを思い出して、つい「携帯が壊れてないかしら?」「腕は大丈夫ですか?」なんて訊ねたのだろう。後で思い出しておかしくなった。
それでも樹々の燃えるような若葉や、清冽な水音、神秘的な星空に、目に見えぬ力の加わりを感じ、思わず「神様有り難う」と。
自由に動ける幸せを感謝しつつ、やっぱり怪我は自己責任、確りウォ―キングで身体を鍛えておかねば。オールドレデイさんの
経験が物語っていますよね。日々の鍛錬のおかげでしょ、ケガ一つなく、良かった良かった。
やはり年のせいで、何でもないちょっとしたものにつまずくようです。近は下ばかり見て歩いているので、余計に年寄りに見えるかと…。前を向いてさっそうと、そんな姿はもはや大昔のことです。
骨密度が低いので骨折が一番心配です。今回は無事でしたが、気を付けなければ…。ゆるゆると歩くことにしています。
詳しくは知りませんが、お地蔵さまは「菩薩」の一つですが、宗派がない「地蔵菩薩」で「南無地蔵菩薩」と唱えるそうです。
「南無阿弥陀仏」は浄土真宗のようです。
のお陰ですね。でもそれだけ派手にこけると
骨折して当たり前ですものね。
いま一番気をつけているのが骨折です。家の中でも転ぶことあります。お互いに気をつけないとね
右腕だったから、骨折かひびでも入っていたら、今頃は不自由してるでしょうね。
肘の周辺の内出血や擦り傷は、半袖だったらもっとひどかったかも…。
大したケガもせず、これもお地蔵さまのご利益と思えば、有難さも増しますわ。
ほんと、お互い気を付けましょうね。