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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

ラベンダーの花を見に行ったのだが・・・

2008-06-18 | 
 昨日、友人にラベンダーを見に行こうと誘われて、10時過ぎに出かけた。行く先は岡山県美作市東粟倉村の“愛の村パーク”。岡山県最高峰の後山(氷ノ山、後山、那岐山国定公園)のふもとにある自然に囲まれたパークで、周辺には現代玩具博物館、オルゴール夢館、道具広場など子どもの遊び場もある。
 霊峰・後山(うしろやま)は修験道の中心地として栄えた山の一つであり、今日でも美作市側にある道仙寺奥の院の周囲は女人禁制とされている。

 私が知ったかぶりをして、バイパスがあるのでそれを行こうということになったが、これが大きな間違いだった。そのバイパスを抜けると友人が知っている道に出るはずが、おしゃべりをしながら走っていたのでどうやら曲がるところをまちがえたらしい。だんだんと道が細くなり山の中に入って行く。あわてて畑仕事をしている人に尋ねると、この道からでも行けないことはないという。だったらもう行くしかないと車を走らせたが、行けども行けども目的地の道標が見えない。
 今度は工事をしている人がいたので尋ねたら、「もう少し行くと志戸坂峠のトンネルがあるから、そこを抜けてまた訊ねた方がいい」という。エッ、志戸坂峠 これは鳥取県境の峠ではないか。見ると、鳥取まで10kmの標識がある。兵庫県の佐用方面へ向けて行かねばならないのに大きく遠回りしたようだ。「こうなったら鳥取へ出て魚料理でも食べて帰ろうか」なんて冗談を言う。
 それでも走っているとようやく隣村の西粟倉村へ到着。ここまで来ればもうすぐだ。“道の駅”で昼食をとって、また10分ほど走るとようやく目的地に到着。普通なら1時間ほどで来られるのに、ちょうど倍の2時間掛かっていた。







 ウイークデイなので人は少ない。“愛の村パーク”の職員さんに「ラベンダー畑は?」と訊ねると、「申し訳ございません。今年は少し遅れていて28日から“ラベンダーまつり”が開かれることになっています」という。ショック! せっかく訊ね訊ね、遠回りしてやって来たというのに…。気の毒に思ったのか、「少しなら咲いているところがありますので…」と案内してくれる。あった、あった、ほんの一叢咲いているのが見えた。











 園内を散策、広大な丘陵地に新芽の緑が美しい。ラベンダーが咲くときっときれいだろうなあ。この周辺は“こぶしの里”としても有名とか。冬は雪が深いところだが、雪景色も美しいだろう。

 あれだけしんどい思いをして来たのにこれで帰るのは惜しいので、向かいの山の中腹にある“ベルピール自然公園”へ行くことにした。ここには、レストラン、ウエディングホールもある。また、“リュバンベールの鐘”の塔があって、だれでも鐘を撞くことができる。愛の鐘「リュバンベール」はフランス語で「緑のリボン」を表わしているとか、直径2mと1.5mの2つの鐘があり、新婚の2人が永遠の愛を誓って鳴らすそうである。





 愛を誓う相手はいないが私も挑戦してみた。重い、重い、いい加減なところで綱を離さないと塔の外まで放り投げられそうだ。それでも意地になって何度も挑戦したらやっと鳴ってくれた。ガァーン、鼓膜がやぶれそうな音がした。
 ひんやりと涼しい風が吹いている石段で、「昼寝をしたら気持ちいいだろうなあ」と座り込んだババ。「ワンルームでいいからこんなところに住みたいねェ」と言いながら歩く。観光地でなく人のいないこういう森の中で久しぶりの森林浴もいいなあ。
 この塔の壁には結婚式を終えた男女の幸せそうな写真がたくさん飾ってある。また入り口には“思い出ノート”がおいてあり、いろんな書き込みがしてある。私たちも記念にと『○○から老女2人がやってきました。森の空気がおいしいです』書いておいた。



 帰路に、昼食をとった“道の駅”で、帰りに食べようと決めていた“クリームフルーツみつ豆”を食べて少し休憩。“宮本武蔵生誕の地”として知られる大原町を通り、今度は迷わずに1時間ほどで帰ることができた。後になって地図を見ると、最初から中国縦貫道にのって佐用インターで下りたら一直線、これならすぐだったのに…。私たちは始めての場所に行くと必ず道に迷うくせがある。だが、これもまた楽しいのである。 
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2 コメント

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遠回り (ばーば)
2008-06-19 00:39:04
仏さま、には夜中なのに思わず大爆笑でした!

ラベンダー、少しでも咲いていて良かった!
結局楽しい旅になったのですね。
ちょっと昔なら、アクシデント、と言ったのでしょうけど
今なら「サプライズ」ですよね。
久し振りに晴れた高い空と、気持ちの良い空気を、
胸いっぱいに吸い込ませていただきました。

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Unknown (オールドレディー)
2008-06-19 09:14:05
♠ばーばさま
爆笑していただけましたか。
思わず一人笑いをするってありますね。でも、笑えるっていいことでしょう。

世知辛い浮世を離れて森のなかで仙人暮らしも悪くないかなって、よそ様の別荘を見ながら思いました。

森林浴でオゾンを吸ってリフレッシュしました。
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