JR四国の「バースディきっぷ」を利用して、3日から1泊2日で四国へ行ってきました。「バースディきっぷ」とは、利用開始日の月に誕生日を迎える本人と同一行程で旅行する3名までが、JR四国全線の特急グリーン車(3日間有効)が乗り放題です。また、土佐くろしお鉄道全線・JR四国バスも同様で、JR西日本の「児島」から利用開始となります。私は3月に申し込んでいたので1人10,000円でしたが、現在は10,280円になっています。
申し込み時に旅程が決まっていれば、10日前にすべての座席指定券が送られてきますが、時刻の変更があれば各駅で乗車前に変更できます。行き当たりばったりの1人旅なら、乗った列車内で座席指定券を購入してもいいでしょう。ただし、グループの場合はうまい具合に前後の同じ席が取れるかどうかは分かりません。
岡山駅で4人集合、特急列車に乗って児島までの特急券を追加購入。岡山から児島までは特急で20分ほどなので、検札が済んだらグリーン車両に移動しました。やはりグリーン席は違いますね。ゆったりしていて、座り心地は抜群、これだと長旅も楽しいでしょうね。
琴平駅で下車、琴電で岡田駅まで。そこからタクシーで遊園地「レオマワールド」へ。
春休みなので混んでいるかと思ったけど、やはり地方の遊園地はディズニーランドなどとは違うようです。ホテルでランチバイキングの後、観覧車に乗るつもりだったのが、ちょうど始まった「フラワーパレード」を見ていたら時間がなくなって、結局、何も乗らずに歩き回っただけでした。
また琴平駅までもどり、特急で大歩危駅へ。寂しい田舎町の小さな駅ですが、特急列車が停まるのは有名観光地だからですね。タクシーで「祖谷の宿かずらや」へ。宿は、山の傾斜を利用して建てられていて、階段がたくさんあります。足の悪い人には少し不便でしょうが、いい運動になりそうです。
荷物を置いて、宿から歩いて10分ほどの「祖谷のかずら橋」へ行きました。料金は1人500円、なぜか「払い戻しはしません」と但し書きがありました。かずら橋は長さ45m、幅2m、谷からの高さ14mで日本三奇橋の一つだそうです。「写真やテレビなどで見ると長い橋に見えたけど、それほででもないね」と言いながら渡り始めましたが、とんでもない勘違いでした。
足元は約20cm間隔の梯子を横にしたような状態で、下を見ると怖くてたまりませんが、うまく足を乗せないと滑りそうで下を見ないでは進めません。進むほどに橋が揺れて怖くて動けなくなります。5、6mくらい渡ったあたりで引き返したくなりました。ここまで来て「払い戻しはしません」という但し書きの意味がやっと分かりましたね。
もどりもできず前に行くより仕方ないので、かずらのロープにしがみついて必死で渡りましたが、あまり強くにぎりしめていたので、手のひらが真っ赤になっていました。
残念なことに、遠くの山の景色もエメラルドグリーンの美しい川も、ゆっくりと見る余裕など全くありませんでした。
祖谷川は吉野川の支流です。水が澄んでいるので、暖かくなると色々な魚の泳ぐ姿がはっきり見えるそうです。
宿にもどり、お風呂に入って夕食です。食事処は、自在鉤、囲炉裏、天井の太い梁など、今ではあまり見られない趣のある部屋でした。
山菜中心の料理ですが、上品な味付け、種類も量も適当でした。阿波牛のステーキは肉に風味があって、霜降りの油がしつこくなくやわらかくて美味しかったです。赤い斑点が特徴のアマゴは丸々と太っていて、油が乗っててとても美味でした。私はうどは苦手なのに美味しくて全部食べました。きじ鍋のお出汁と祖谷そばのお出汁がとてもおいしくて、みんなほとんど平らげていましたね。
10時前にもう一度お風呂につかって、寝酒のチューハイで心地よい眠りに着きました。(つづく)
それにしても「高度恐怖症」再発、大変だ~。
その昔、生れて初めて友人達と行ったのが琴平でした。
ひなびた温泉行ってみたいです。
祖野のかずら橋から見る澄み切った水の流れ、もうこれだけで旅の目的はぜ~んぶ達しられたようなもの。少々恐い思いをしてでも価値ある冒険ですね。
それに夕食の献立の野趣に富んだ品数の見事なこと。写真アップで満足度が測れますよ
続きが楽しみです。
渡り始めると途中でやめるわけにはいきません。多分血圧が上がりっぱなしだったと思います。でも、心臓麻痺は起こさず生還できました。(笑)
宿は家族だけでやっているそうで、顔を見たのは女将さんとご主人、お父さんでしょうか、その3人だけ。
団体客がないからお風呂もゆっくりと入れましたし、静かでよかったですよ。
吉野川の支流の祖谷川の水のきれいなこと。キャンプ場もありますし、夏場はこうしたところで子ども達と過ごすのも楽しいと思います。
家族的な雰囲気のする宿です。周囲は山と川だけで、水のせせらぎと小鳥の鳴き声が聞こえてとても落ち着ける宿でした。
肝試しの橋渡り、もう二度とできませんね。