武漢市よりチャーター機到着・・・

　29日午前8時40分ごろ、中国の武漢市から206人の日本人を帰国させるために武漢の空港を出発したチャーター機の第1便が羽田空港に到着したという。
　関係者によると、チャーター機内では2人が発熱や咳などの症状を訴えて、機内の隔離スペースに隔離されているという。1人は37度程度の発熱があり、もう1人は咳の症状を訴えたということだ。2人は羽田空港に到着した後、東京都内の病院で診察を受ける予定だとか。
　また政府は、退避第2陣となるチャーター機を、今夜午後8時ごろ日本から派遣する方向で調整しているという。
　
　26日、安倍総理は国会で、武漢市に住む日本人について「中国政府との調整が整い次第、チャーター機などあらゆる手段を追求して希望者全員を帰国させることにした。調整を一層加速して速やかに帰国を実現させたいと考えている」と明らかにした。 「さすが安倍さん！」、その力強い発言に、これで下げた株も少しは上がるのではないか、そう思ったが何のことはない。
　外務省によると、政府のチャーター機で帰国する在留邦人に対し、片道分の正規のエコノミー料金を請求する方針だという。１人当たりの負担は約８万円（税別）になる見通しだとか。「なんじゃこりゃ？」ずいぶんセコイことをするねえ。「桜を見る会」に使う金はあっても、こういう非常事態に使う金を惜しむのか…。国民の税金ではあるが、こういう場合に使われることに腹を立てる国民はいないと思うけどね。
　
　28日の報道によると、新型コロナウイルスに感染した肺炎患者が新たに2人確認されたという。2人のうち1人は日本人で、中国・武漢の滞在歴がない奈良県に住む60代のバス運転手。今月に入って武漢から日本に来たツアー客を2回乗せていたという。もう1人は武漢から日本に来た人だということだ。これで、国内で確認された感染者は6人となったという。
　長ければ2週間も潜伏期間があるという。この期間内にどれだけの人に感染するか分かったものではない。が、厚生労働省は「人権侵害に当たり、法的にも権限がない」として、退避した日本人の強制的な隔離をせず、自主的な医療施設の検診を呼びかける方針だという。こんなことで感染を防ぐなど絶対に無理だろう。それに、潜伏期間内かもしれない中国人観光客があちこち遊びまわって、新型コロナウイルスを置き土産にして帰ったら…、それを考えると恐ろしくなるわ。