ウオーキングコースの途中に、草が生い茂った細い坂道がある。その道は頂上の平たい台地へと続いており、その台地には鹿がよく現れる。一度上ってみたいと思っているが、1人では少々不安で臆している。
先日、ウオーキングの帰り道、そこを上る男性に出会った。途中で森の中をのぞき込んだりしていたが、すぐに下りてきた。
「おはようございます。あの道は上まで上れますか」と尋ねると、「道は悪いが上れますよ」という。そして「上っていて、ガサコソ音がしたら近寄らないで」という。
なぜかというと、「あの周辺にはたくさんの罠が仕掛けられており、野生動物が罠に掛かっているかもしれないから」という。鹿やイノシシが畑や果樹を荒らすので罠を仕掛けているそうで、何日かごとに見回りに来るそうである。
5月末まではよく鹿と出会っていたが、最近はさっぱり。やはり罠が仕掛けられたことを察知して近づかなくなったのかなあ。彼が言うには、この前、大きな鹿が罠に掛かっていて、その鹿の子どもか兄弟か、5、6頭の鹿が周りを囲んでいた。彼が近づいてゆくと、1頭が鋭い鳴き声を上げると、みな一斉に森の中へ走り去ったという。鹿も大変なんだ。
彼は50代半ばか、市の職員か猟友会関係の人らしい。罠に掛かってもまだ生きている鹿を殺さねばならないのが一番つらい。いつも、どうか掛からないようにと祈りながら罠を仕掛ける、そう語った。また、鹿やイノシシが悪さをしても彼らを憎むことはできない。人間と動物が共生・共存できる環境が望ましいのだが、と嘆いていた。何て優しい人だろうネ!
私の質問にも丁寧に答えてくれて、野生動物の生態について貴重な話を聞かせてくれた。こういうめぐり会いも早起きのおかげ、楽しいひと時だった。
当地は葉が紅く色づく樹木が少なく、紅葉というより黄葉である。それでも数少ない紅い葉を探しながらパチリ、パチリ! 山を見上げたり、キョロキョロしながら歩いていると、躓いて転びそうになってヒヤッとしたり…。
とうとうこたつを出した。これから春まで「冬ごもり」の日々が続くが、寒くても早朝ウオーキングだけは頑張るぞー!
大騒ぎでした。空き家でも「巣」にしているそうです。近寄らないようにね。
昨今は町中にイノシシが出現するというのはよく聞きますが、イノシシの代わりに「徘徊老人」が…、笑い話にもなりませんね。
鹿も例外ではなく人間を襲ってくるそうです。私のウオーキングコースは片方は山、もう一方は海、どちらも崖で逃げ場がありません。出会ったが最後、怖いです。
都会暮らしでは「話のタネ」と面白おかしく聞き流す猪や鹿との遭遇も、実際には恐怖が迫っているんだなあ。
野生動物も人間界のエゴでどんどんテリトリーが狭まり生活苦しいのでは?
う~ん同情も少なからず湧くのは此れも
無責任な街中住人sirousagiの感慨
くれぐれもお気をつけて足元と鹿の罠
ほんと、危害を加える野生動物がいるなんて思えない穏やかな風景でしょう。が、いずこも同じ、住民は鹿やイノシシの出現に悲鳴を上げているようです。
鹿やイノシシは冬眠しないそうなので、
要注意です。ここで会ったが百年目、そうならないことを祈るだけです。