このところのメディアはといえば酒井法子の話題ばかり、よほど旨いネタなのだろう。先日の新聞に、「謝罪会見の生中継の視聴率は、全5局の平均視聴率合計が43.3%、全国の視聴者の半数近くが酒井被告の涙あり、微笑みありの謝罪会見に見入っていた計算になる」と書いてあった。
冗談を言ってもらっては困る。みんなが見入っていたなんてとんでもない。こちとらは夕方のFNNスパーニュースを見るつもりでチャンネルを変えると、冒頭から微に入り細に入り同じことを繰り返し放送している。どこにチャンネルを変えても同じことで、他のニュースに切り替わるまで仕方なくそのままにしていただけのこと、それを視聴率に換算されてははなはだ心外である。
だいたい、天下の公共放送のNHKまでが会見を生中継したというのにはあきれている。17日といえば、新政権がスタートして2日目、閣僚以外の重要ポストの人事が発表された日でもあり、いろいろと国民の関心事の多い日であった。それなのに、FNNスパーニュースでは酒井法子の話題を同番組内で2度も取り上げ、新政権のニュースよりも彼女の話題の方が時間的にも長かったという有様。また、前日の16日に夫が釈放された時も、安藤キャスターは、たしか民主党の誰かと話し中だったが、話の途中で「ごめんなさい」と断って画面を切り替えた。いやしくも報道番組に携わる人間が、政治や経済、国民生活の話題よりも芸能人の話題を優先的に、それも番組の大半を費やすことに異論を唱えることもしないとは情けない。
報道によれば釈放前にメイク担当を呼び寄せ化粧や髪型を整えたとか、また、会見の時もきれいにメイクして少しも悪びれることなく、まるで何かの発表会見に臨む女優の姿そのものであった。だいたい、ホテルを予約して謝罪会見など何様のつもりだろう。彼女は犯罪者であり、社会人としてもっとも恥ずべき罪を犯したという自覚があるなら、あのような形で世間に顔が出せるはずがない。それに、彼女を解雇した事務所のお偉方が同席しているのもおかしな光景であった。
また、質問は一切受け付けないという、一方的に謝罪の文章を読み上げるだけの会見に何の意味があるのだろうか。この会見を仕切ったのは彼女の元所属事務所だとか。解雇した人間にここまで関わるということは、彼女の商品価値を値踏みし、あわよくば復帰をとの思惑がミエミエである。が、こういう甘やかし方は、彼女のためを考えたら一番よくないことだとは気づかないのだろうか。
会見を仕組んだ方もおかしいが、100台以上のカメラの放列、マイクを抱えたレポーターたちが、何日も警察署の前で待機している姿を見ていると、毎度のことながらマスコミのモラルの低さにあきれる。また、酒井法子が釈放された時「おかえりなさい」と横断幕を広げた若者がいたが、メディアは無責任に取り上げ若者の関心を煽るだけではなく、若者への啓発や、薬物犯罪撲滅のために大々的な活動を率先してやる義務をも合わせ持つべきだと思う。
この時期に合わせたように、テレビ朝日系で9月18日(金)に放送された「ドラマ特別企画 さよならが言えなくて~子供たちに迫るドラッグの誘惑、夜回り先生の苦悩~」。これは、夜回り先生こと水谷修先生と、薬物依存症に苦しむ少女、そしてその母親とのきずなを描いたヒューマンドラマである。
“夜回り先生”の名で知られる水谷修(寺脇康文)の元に薬物依存症の少女・奈央(谷村美月)から、何とかして覚せい剤をやめたいという気持ちがつづられた1通の手紙が届く。水谷は奈央を救うため、共に薬物依存症と闘う決意をする。奈央役の谷村美月は薬が切れたときの怖さを見事に演じている。先生と約束したのに、どうしても薬の誘惑に勝てず手を出してしまう奈央、そして、その罪悪感に苦しむ奈央。水谷氏はこの問題は愛情だけでは絶対に救うことはできないという。
この“夜回り先生”のことはずいぶん前から知っていた。夜間高校の教師を務める一方、夜の繁華街で子どもたちに声を掛けて歩き、講演や相談メールの返信などで自分の生活の大半を子どもたちのために捧げている。たしか水谷氏は重い病気を抱えていると聞いている。
水谷氏は「タイトルには2つの意味があるんです。1つは薬物に一生さよならが言えないという意味。1回やったら自然な生き方ができなくなり、一生闘い続けなくてはいけない。もう1つは水谷修にさよならが言えないという意味です」と、タイトルの由来をこう明かしている。
特に芸能人の薬物犯罪はにぎにぎしく取り上げられる傾向にあるが、そういう話題性のある芸能人だからこそ厳しい態度でのぞむべきで、芸能界も事務所も社会的な影響を考慮して、安易に復帰させようなどとは考えないでもらいたい。
冗談を言ってもらっては困る。みんなが見入っていたなんてとんでもない。こちとらは夕方のFNNスパーニュースを見るつもりでチャンネルを変えると、冒頭から微に入り細に入り同じことを繰り返し放送している。どこにチャンネルを変えても同じことで、他のニュースに切り替わるまで仕方なくそのままにしていただけのこと、それを視聴率に換算されてははなはだ心外である。
だいたい、天下の公共放送のNHKまでが会見を生中継したというのにはあきれている。17日といえば、新政権がスタートして2日目、閣僚以外の重要ポストの人事が発表された日でもあり、いろいろと国民の関心事の多い日であった。それなのに、FNNスパーニュースでは酒井法子の話題を同番組内で2度も取り上げ、新政権のニュースよりも彼女の話題の方が時間的にも長かったという有様。また、前日の16日に夫が釈放された時も、安藤キャスターは、たしか民主党の誰かと話し中だったが、話の途中で「ごめんなさい」と断って画面を切り替えた。いやしくも報道番組に携わる人間が、政治や経済、国民生活の話題よりも芸能人の話題を優先的に、それも番組の大半を費やすことに異論を唱えることもしないとは情けない。
報道によれば釈放前にメイク担当を呼び寄せ化粧や髪型を整えたとか、また、会見の時もきれいにメイクして少しも悪びれることなく、まるで何かの発表会見に臨む女優の姿そのものであった。だいたい、ホテルを予約して謝罪会見など何様のつもりだろう。彼女は犯罪者であり、社会人としてもっとも恥ずべき罪を犯したという自覚があるなら、あのような形で世間に顔が出せるはずがない。それに、彼女を解雇した事務所のお偉方が同席しているのもおかしな光景であった。
また、質問は一切受け付けないという、一方的に謝罪の文章を読み上げるだけの会見に何の意味があるのだろうか。この会見を仕切ったのは彼女の元所属事務所だとか。解雇した人間にここまで関わるということは、彼女の商品価値を値踏みし、あわよくば復帰をとの思惑がミエミエである。が、こういう甘やかし方は、彼女のためを考えたら一番よくないことだとは気づかないのだろうか。
会見を仕組んだ方もおかしいが、100台以上のカメラの放列、マイクを抱えたレポーターたちが、何日も警察署の前で待機している姿を見ていると、毎度のことながらマスコミのモラルの低さにあきれる。また、酒井法子が釈放された時「おかえりなさい」と横断幕を広げた若者がいたが、メディアは無責任に取り上げ若者の関心を煽るだけではなく、若者への啓発や、薬物犯罪撲滅のために大々的な活動を率先してやる義務をも合わせ持つべきだと思う。
この時期に合わせたように、テレビ朝日系で9月18日(金)に放送された「ドラマ特別企画 さよならが言えなくて~子供たちに迫るドラッグの誘惑、夜回り先生の苦悩~」。これは、夜回り先生こと水谷修先生と、薬物依存症に苦しむ少女、そしてその母親とのきずなを描いたヒューマンドラマである。
“夜回り先生”の名で知られる水谷修(寺脇康文)の元に薬物依存症の少女・奈央(谷村美月)から、何とかして覚せい剤をやめたいという気持ちがつづられた1通の手紙が届く。水谷は奈央を救うため、共に薬物依存症と闘う決意をする。奈央役の谷村美月は薬が切れたときの怖さを見事に演じている。先生と約束したのに、どうしても薬の誘惑に勝てず手を出してしまう奈央、そして、その罪悪感に苦しむ奈央。水谷氏はこの問題は愛情だけでは絶対に救うことはできないという。
この“夜回り先生”のことはずいぶん前から知っていた。夜間高校の教師を務める一方、夜の繁華街で子どもたちに声を掛けて歩き、講演や相談メールの返信などで自分の生活の大半を子どもたちのために捧げている。たしか水谷氏は重い病気を抱えていると聞いている。
水谷氏は「タイトルには2つの意味があるんです。1つは薬物に一生さよならが言えないという意味。1回やったら自然な生き方ができなくなり、一生闘い続けなくてはいけない。もう1つは水谷修にさよならが言えないという意味です」と、タイトルの由来をこう明かしている。
特に芸能人の薬物犯罪はにぎにぎしく取り上げられる傾向にあるが、そういう話題性のある芸能人だからこそ厳しい態度でのぞむべきで、芸能界も事務所も社会的な影響を考慮して、安易に復帰させようなどとは考えないでもらいたい。
酒井容疑者の報道には、同じ気持ちで・・・いや~な社会現象を報道機関が作り上げていると・・・!
日本には、筋のあるテレビニュースがあってもよいのですが・・。キャスターのコメントも軽薄すぎます。(責任のないコメントばかり・・)
どしどし・・書いてください!すっきっとします。
(東北人より)
コメントありがとうございます。
いやあ、これを書いてのりピーのファンに叱られてバッシングにあったらどうしようと思っていました。
でも、同じように不快に思っている方がいると分かってうれしいです。
メディアのモラルの低下が社会全体のモラルを低下させていることを知るべきですね。
メディアに接するファンに、元気に戻れて良かったと思い込ませるような報道はおかしいですね。
私もチャンネルを切り替えていって、同じ報道ばかりにテレビを何度も切りました。
あれだけの美貌でもし一般人で、暴力団に目をつけられていたとしたらどうでしょう。
薬漬けにされた上に金儲けの道具にされるというのは実際によく聞く話です。
麻薬は暴力団の最大の資金源。 それに接することの恐ろしさこそ伝えるべきでしょうに、あまりに軽いマスコミの対応に呆れるばかりです。
常識ある人だったらだれでも不快に思いますよね。
このところのメディアのあり方には異論を唱えたいことが多すぎます。
報道する権利があるといっても良識ある報道でなければ、誤った受け止め方をする若者もいます。
彼女の周囲の人間関係にも妙な人たちの影が見えますね。
マスコミ全体で無視するくらいの厳しい態度が必要ですよね。
この報道になる度にとテレビを消していました。 新聞でも記者やコメンテーターが「ノリピー事件は面白い」と書いてあって、開いた口が塞がりませんでした。 のりピー一辺倒の報道自体が、何かを隠すための意図的な物に思え、不自然な感じがしました。 私もこの件について自分のブログにに書かなければ、と思っていましたが、拒否反応が出て書けませんでした。
大騒動の割には、再デビューを前提としたような会見も嫌でしたね~。
昨今は報道番組とワイドショーとなんら変わらなくなっています。
ニュースキャスターとしての矜持の問題でしょうね。もっとプライドを持って報道に携わってほしいと思います。
映画「ボディガード」の主演女優のホイットニー・ヒューストンは10年位前に重度の薬物中毒になり、母親が警察に通報、長い間更生施設で暮らしたそうです。最近、やっと復帰したそうです。この母親がいたから救われたと彼女は言っています。
のりピーにも本当に心から心配してくれる人がいたらいいのに、哀れな人間かもしれませんね。
諸々の法的処分が完了したら、自伝の出版。
その売上で賠償金を支払い、それでも足りなければヌード写真集でも出してまた一稼ぎ・・・。
これはのりピー本人の考えと言うより、周りの「いかにこの傷物になった商品から利益を生み出すか?」を考えている人間の皮算用でしょうけど・・・。
個人的には、特に彼女のファンだった事はありませんが、
「碧いうさぎ」という唄は、とてもいい唄だと思います。
自分が、多くの過去の「作品」とそれに関わったスタッフや本当のファンに大変な迷惑をかけた事を、心から悔いる事が出来る日は来るのでしょうか・・・。
タレントは商品、利用できる限りとことん利用しようというのはわかりますが、世論の声を無視してまで営利を優先するのは間違ってます。
多分、執行猶予がつくでしょうが、このあと彼女をどう扱うかですね。
彼女のためにもここは厳しく対処すべきです。