円安でも円高でも変わらない物価！・・・

　大谷で始まり、大谷で終わったWBC。準決勝と優勝戦は初めから終わりまできっちり観たよ。両ゲームともハラハラドキドキ、まさに手に汗握るいい試合、感動をありがとう！
　青い空と色鮮やかな紅椿、花のある風景はいいネ！

　昨年10月に１ドル＝150円台に、それが昨日は１ドル＝130円台に下落。が、円安でも円高でも物価は変わらないようだ。
　にわか仕込みの知識である。物価上昇のひとつの要因はエネルギー価格の上昇である。ロシアのウクライナ侵攻で石油価格が値上がりしたからで、ウクライナでの戦闘が続く限り、エネルギー価格の値下がりは期待できないという。
　日本の企業は、これまで商品やサービスの価格を値上げしたくてもできないという状態が続いてきた。それが、「いまならみんなと一緒に値上げしても目立たない」とばかりに値上げラッシュ。そもそも無理して値段を下げていたのを上げただけだから、下げることにはつながらないとか。
　それもそうだ、一度上げたものが下がるなんてあるはずない。下がったモノがあるとすれば給料だけだ。国民は給料が下がっても、値上げが続いても仕方ないとあきらめてしまう。
　今年の春闘はほとんどの大手企業が満額回答を示した。が、中小／零細企業で賃上げを予定しているのは約半数だとか。賃上げする体力がない事業者は廃業、いわゆる「賃上げ倒産」するそうだが、こんなことでいいのだろうか。

　毎日、どこそこのメーカーが何々を値上げ、そういう記事を見ない日はない。４月以降の輸入小麦の売り渡し価格が5.8％値上げ、またパンや麺といった小麦粉を原材料とする製品が値上がりするのは間違いないね。
　そして一般家庭と企業の電気代・ガス代の負担軽減策が実施されるらしい。が、それも選挙対策で、選挙が終われば間違いなく引き上げされるだろうと…。毎度おなじみのことだ！
　４月から雇用保険料が引き上げられる。また75歳以上の医療保険料を2024～25年度に所得に応じて引き上げる健康保険法などの改正案が審議入りした。上げる分は、高齢化で膨らむ医療費や、子育てを支援する「出産育児一時金」の財源に振り向けるという。
　それでも変わらないのは議員の身びいき。一度も仕事をしない議員への給与は「法律上、歳費を返納することはできない」と、1800万円ほどの税金がドブに捨てられた。また月100万円支給される文書通信交通滞在費の使い道の公開、未使用分の国庫返納等の法改正はもう何年も先送りにされたままだ。
　
　最近、頭に来たニュース。参院議員宿舎の使用料は５年ごとに見直す規定になっているそうだが、建物の老朽化により４月から引き下げるという。麹町議員宿舎南棟は9万2210円から2568円減額し、8万9642円となるという。野党議員の一人は周辺の家賃相場からもそぐわないと抵抗したが、「そういうルールだから」と理事会で『賛成多数』で押し切られたという。
　また衆院赤坂議員宿舎も入居開始から15年経過したため、13万8066円から12万4652円に、約１割引き下げられたそうだ。民間の賃貸住宅は一般的に２年ごとに更新されるが、ほとんどが値上げか現状維持だろう。家賃を値下げするなんて聞いたことがない。こうした自分たちのプラスになることなら一発で決まる。国民へは負担増、自分たちには負担減、仕方なく受け入れている国民がバカにみえる。腹立つなあ！