鳩山氏は25日放送された香港のフェニックステレビとのインタビューで、沖縄県の尖閣諸島について、「中国側から見れば(日本が)盗んだと思われても仕方がない」と述べ、同諸島は「係争地である」との認識を示したという。それに対して、菅官房長官は「断じて許しがたい。我が国の首相を務めた人が、日本の領土の主権を揺るがせるような発言をすることは国益を著しく損なう」と批判した。
しかし、鳩山氏はこの発言を否定、「(中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない)とは言っていない。中国側がそう判断をするという可能性があると申し上げた」と釈明したという。この御仁はこれまでも度々、自身の発言を否定することが多く、多弁で口の軽いのは周知の事実である。が、これほど思慮分別に欠けた人だったとは…。
外交問題はそれこそ“狐と狸”の腹の探りあいで、たとえ事実であっても国益を損ねかねない重大な事案ならば簡単には認めない。駆け引きも必要だろうし、少しでも自国を有利に持ってゆくよう交渉するのが外交手腕というものだろうと私は解釈している。
産経新聞が鳩山氏を「憲政史上に残るほど愚劣な宰相」と評したそうだが、その通りである。ちょうど3年前、首相だった鳩山氏は新人官僚を前に「政治家がバカ者で、そのトップの首相が大バカ者である国がもつわけがない。本来政治は、バカ者がやってはいけない」と訓示したそうである。まさか自分のことを言ったのではあるまいが、当の本人が一番の大バカ者だったとは、こういう人が元首相だったということが情けない。
ある学者は、政治家にとって重要な資質は「情熱、責任感、判断力」の3つだと言っている。が、情熱にまかせて冷静な判断力を失っては困る。政治家たるもの自分の言動には責任を持つべきで、訂正したり謝罪したりすることを恥と思わぬ厚顔無恥な政治家が多い。これは橋下氏にも言えることで、慰安婦問題についての発言はマスコミの誤報だというが、誤解されるような表現を用いた自分の非を認めるべきだろう。誰にでもミスや失言はあるが、一般人の発言と政治家の発言とでは、与える影響の大きさが違うくらいの認識は持ってもらいたい。
橋下氏は東京都議選の惨敗を自身の責任と認めたが、慰安婦問題を巡る一連の発言については「批判を受けても意見は言う。理解を得られるように全国を回って訴える」と強調、参院選の街頭演説などで言及する考えだという。だが、国民の関心事は、経済の再生、社会保障、東日本大震災からの復興、エネルギー政策、財政再建などで、橋下氏の自己保身の弁明に耳を傾ける人がいるだろうか。
さらに27日に発表される参院選公約には、橋下氏の発言を念頭に「慰安婦問題などについて歴史的事実を明らかにし、日本国及び日本国民の尊厳と名誉を守る」との文言も盛り込むという。また、橋下氏は13日、オスプレイの一部訓練を、八尾空港を含む本州での受け入れ検討を参院選公約に盛り込む考えを明らかにしていながら、最終案ではまったく触れられていない。本当にやる気があるのか、口先の甘言で沖縄の人たちに期待を持たせただけなのか。あちこち引っかきまわして、後は知らん顔というのは無責任である。
それにしても“おかしな二人”である。橋下氏の一連の発言に、石原氏が「大迷惑だ」と大批判したのは18日。私もブログで「石原氏と橋下氏、決裂も近いね」と書いたのに、何のことはない。二人は電話で「力を合わせて参院選を戦おう」と確認し合ったというから驚いた。また、翌19日、橋下氏は「都議選敗北なら(共同代表の)辞任もあり得る」と言っておきながら、「もう一度チャンスを与えてほしい。参院選で全国民からしっかりと審判を受けたい」とは呆れるね。こんな“おかしな二人”が代表の政党にだれが投票するか。
マスコミの人々も、いい加減「自虐報道」を止めないと・・・。世界に「謙遜」「謙譲」感覚など皆無ですから。
元首相という肩書きを利用しようという他国の策略ともしらず、丁重にもてなされてうれしくなってお返しにおべんちゃらを言ったのでしょう。まったく大バカ者です。
まったく口先ばかりで中味のうすっぺらな政治家にはうんざりです。橋下氏も鳩山氏と同類です。
橋下氏に日本の政治をまかせたらどうなるか、考えただけで薄ら寒くなります。
派手なパフォーマンスで人気を得た東国原氏も今はいずこ。橋下氏も市長を辞めて国政に出たら同じ道をたどるのでは? 自分の分というものをわきまえねばネ