先日の第2回目の党首討論は、大方は鳩山さんに軍配を上げている。私としても「まあ、鳩山さんの方に多少分がありかな?」という感じだが、何となく討論というより足の引っ張りあいをしているという印象が強かった。
鳩山さんは冒頭から西川氏続投問題に触れ、「我々が政権を取ったら辞任していただく」と言った。野党は与党に対して何でもかんでも反対するものと決まっているが、日本郵政が週明けに提出するという業務改善報告も見ずして、頭から辞任させると言うのはいかがなものであろうか。一度の過ちですべてを評価し出直す機会を与えないというのは、それこそ鳩山さんの「友愛」精神に反するのではないだろうか。
業務改善策には、「かんぽの宿」など保有不動産の売却を事前審査する専門組織を設置することを盛り込み、入札参加希望者の募集方法や選考基準、予定価格の水準などを審査し、売却の公平性や透明性を確保するという。また、2011年度に「かんぽの宿」の黒字化を目指す事業計画も盛り込まれるという。
国民すべての人が何でもかんでも西川氏辞任を求めているのではなく、この後、総務省の指導のもと、健全な経営努力をしてくれれば文句はないのではなかろうかと私は思う。私は、西川氏には私利私欲はないと思っているのだが、選挙がらみでなく公平な立場で考えて、それでも鳩山さんは辞任が妥当だと言うのであろうか。
もっとあきれたのは自民党である。今日の毎日新聞に、佐藤総務相が世論の厳しさや党内情勢を伝えたうえで「会長への就任要請」という形で辞任を促したという記事がある。この「会長」職は西川氏への辞任要請のために新たに設けられるそうだが、その場しのぎのおかしな話ではないか。ならば、なぜあの時「喧嘩両成敗」としなかったのか?
世論調査で、首相の判断を「評価しない」が多く、内閣支持率も2割を切った。党内から「これでは選挙に影響する」という声が高まったからといって、今さらあたふたすれば、よけいに不信感を増すだけである。党首討論で麻生さんが、「民間会社の人事を世論で決めるべきか、ましてや政府が世論をバックに介入すべきかに関し、極めて慎重であらねばならない」と鳩山さんを批判したのをよもや忘れたわけではあるまい。内閣支持率の低下は、麻生さん本人への評価であり、ごたごたしている自民党への不信感の表れではないかと思っている。もうこうなっては潔く下野すべきである。
とにかく与野党とも、この問題を選挙がらみで判断することは止めてもらいたい。
その他の北朝鮮問題など難しいことは専門家に任せるとして、社会保障制度と財源についてである。麻生さんは財源として消費税増税をいう。それに対して鳩山さんは徹底的に無駄をなくせば20兆円程度の財源は確保できるという。そして4年間は消費税増税はやらないというが、本当にその通りにゆくのだろうか。この無駄を省いて財源を確保するということにはイマイチ根拠があいまいで、具体性に欠けるという不安も感じている。だが、こればかりはやってみなければ分からないことで、是が非でもやってもらわねば政権交代の意味がない。
また、鳩山さんは、「アニメの殿堂」について、自民党内部からも批判の声が出ていることにも触れた。しかし、麻生さんは、「これは私の思いつきで出た話ではなく、安倍内閣で検討され、福田内閣で企画し、私の時に(補正予算で)実行させていただいた」という。いったい補正予算とは何ぞや? である。この際、何でもかんでも突っ込んでしまえという官僚のいい加減さ、またそれを精査しないで補正予算に組み込んだ政府の無責任さ、これにはまったくあきれてものも言えない。
そして、鳩山さんは、「官僚任せではない国民の視点に合った政治をつくる。中央集権ではなく地域主権の世の中に変える」という。官僚の勢力を縮小させるには「地方分権」しかないと、東京都の猪瀬副知事も言っている。大いに期待したいと思う。
麻生さんは形勢不利と悟ったのか、お終いのほうでは言葉につまったり言い直したり、どうも平常心を欠いていたように見受けられた。さらに、外野ではいまだにもう1羽のハトが騒々しく羽ばたいている。男のくせに恥も外聞もなくペラペラと…、政治家の口の軽いのは自滅の元である。「男は黙って勝負しろ」だ!
鳩山さんは冒頭から西川氏続投問題に触れ、「我々が政権を取ったら辞任していただく」と言った。野党は与党に対して何でもかんでも反対するものと決まっているが、日本郵政が週明けに提出するという業務改善報告も見ずして、頭から辞任させると言うのはいかがなものであろうか。一度の過ちですべてを評価し出直す機会を与えないというのは、それこそ鳩山さんの「友愛」精神に反するのではないだろうか。
業務改善策には、「かんぽの宿」など保有不動産の売却を事前審査する専門組織を設置することを盛り込み、入札参加希望者の募集方法や選考基準、予定価格の水準などを審査し、売却の公平性や透明性を確保するという。また、2011年度に「かんぽの宿」の黒字化を目指す事業計画も盛り込まれるという。
国民すべての人が何でもかんでも西川氏辞任を求めているのではなく、この後、総務省の指導のもと、健全な経営努力をしてくれれば文句はないのではなかろうかと私は思う。私は、西川氏には私利私欲はないと思っているのだが、選挙がらみでなく公平な立場で考えて、それでも鳩山さんは辞任が妥当だと言うのであろうか。
もっとあきれたのは自民党である。今日の毎日新聞に、佐藤総務相が世論の厳しさや党内情勢を伝えたうえで「会長への就任要請」という形で辞任を促したという記事がある。この「会長」職は西川氏への辞任要請のために新たに設けられるそうだが、その場しのぎのおかしな話ではないか。ならば、なぜあの時「喧嘩両成敗」としなかったのか?
世論調査で、首相の判断を「評価しない」が多く、内閣支持率も2割を切った。党内から「これでは選挙に影響する」という声が高まったからといって、今さらあたふたすれば、よけいに不信感を増すだけである。党首討論で麻生さんが、「民間会社の人事を世論で決めるべきか、ましてや政府が世論をバックに介入すべきかに関し、極めて慎重であらねばならない」と鳩山さんを批判したのをよもや忘れたわけではあるまい。内閣支持率の低下は、麻生さん本人への評価であり、ごたごたしている自民党への不信感の表れではないかと思っている。もうこうなっては潔く下野すべきである。
とにかく与野党とも、この問題を選挙がらみで判断することは止めてもらいたい。
その他の北朝鮮問題など難しいことは専門家に任せるとして、社会保障制度と財源についてである。麻生さんは財源として消費税増税をいう。それに対して鳩山さんは徹底的に無駄をなくせば20兆円程度の財源は確保できるという。そして4年間は消費税増税はやらないというが、本当にその通りにゆくのだろうか。この無駄を省いて財源を確保するということにはイマイチ根拠があいまいで、具体性に欠けるという不安も感じている。だが、こればかりはやってみなければ分からないことで、是が非でもやってもらわねば政権交代の意味がない。
また、鳩山さんは、「アニメの殿堂」について、自民党内部からも批判の声が出ていることにも触れた。しかし、麻生さんは、「これは私の思いつきで出た話ではなく、安倍内閣で検討され、福田内閣で企画し、私の時に(補正予算で)実行させていただいた」という。いったい補正予算とは何ぞや? である。この際、何でもかんでも突っ込んでしまえという官僚のいい加減さ、またそれを精査しないで補正予算に組み込んだ政府の無責任さ、これにはまったくあきれてものも言えない。
そして、鳩山さんは、「官僚任せではない国民の視点に合った政治をつくる。中央集権ではなく地域主権の世の中に変える」という。官僚の勢力を縮小させるには「地方分権」しかないと、東京都の猪瀬副知事も言っている。大いに期待したいと思う。
麻生さんは形勢不利と悟ったのか、お終いのほうでは言葉につまったり言い直したり、どうも平常心を欠いていたように見受けられた。さらに、外野ではいまだにもう1羽のハトが騒々しく羽ばたいている。男のくせに恥も外聞もなくペラペラと…、政治家の口の軽いのは自滅の元である。「男は黙って勝負しろ」だ!
鳩山さんは背をピンと伸ばして真摯に聞いておられるように見えますが、麻生首相はどうも斜に構えているように見えて・・
反論できないからと薄ら笑いのような顔つきになることもありますし、なんか腹立たしく感じますね。
余りに近いところにいるからで、真ん中の壇上にでも上がってやればどうでしょう。
麻生さんのあの人を馬鹿にしたような薄ら笑いが不愉快ですね。いつもへらへらしてしまりがありません。
今の自民党はもう死に体ですね。何でもかんでも選挙がらみです。
早く選挙をやってスッキリしたいですね。
保身に汲々とする議員さんと国民の意見の違いははなはだしいです。
おくだっちさん同様、薄ら笑いを浮かべながら国会の場にいる首相には腹立たしい思いでいっぱいです。
多分他人を対等の相手とは思えない性質なのか強がりなのか、はたまた弱気の裏返しかわかりませんが力強く真剣な眼差しの米国大統領と比べると雲泥の差です。
もっとも比較すること自体大統領には失礼かもしれませんが。
全く同感です。
どっちみち負けると分かっているのに、じたばたするのはみっともない限りです。
潔く下野して民主党にやらせてみて、国民の評価がダメならまた浮かぶチャンスもあるでしょう。
オバマ大統領のハエを一撃したあの場面、あれだけでも力強さを感じますね。
麻生さんにあんな芸当ができるでしょうかネ。