民主党の小沢一郎元代表は16日、自身の支持グループに所属する千葉県内選出の衆院議員と都内で会食し、「年が明ければ2013年の衆院議員の任期満了が視野に入り、選挙の空気が強くなる。地元に張り付いて頑張れ」と述べたという。小沢氏は、今、衆院選をやったら民主党衆院議員は50人(国会に)戻ってこられるかどうか分からないとも述べたそうである。
今、日本はこれまでにない金融危機に直面している。加えて、東日本大震災の復興問題、福島原発処理問題、TPPへの参加問題、消費税などの復興増税問題、社会保障問題などなど、政治には素人の我々にでさえ、一時も猶予ならざる事態だということは分かる。それなのに民主党の重鎮である小沢氏は、一体、何をしているのかと言いたい。
小沢氏は、国会に居るのか居ないのか、議会でもほとんど姿を見かけない。新聞に載る記事といったら、自身を支持する議員たちと会食して気炎をあげたというニュースばかり。日本最大の危機の今、政治活動より、自身の支持グループに所属する議員の頭数を減らすまいということしか頭にないのか。
当選当時は、小沢チルドレンともてはやされたが、今やその存在は影のごとし、この2年間、どんな活動をしてきたのだろうか。「地元に張り付いて頑張れ」だと、小沢チルドレンの仕事は次の選挙に当選して小沢氏のために忠誠を尽くすことなのか。
しかし、頭数だけ揃えても「枯れ木に山の賑わい」では、何の役にも立たない。今の民主党の体たらくは、本当の志をもった政治家がいないということにつきる。当選したら、もう次の選挙対策に余念がない。そんな議員ばかりの中で「お山の大将」を決め込んでいる小沢氏の姿を想像するとこっけいとさえ思う。
話は変わるが、野田首相がTPP交渉参加を表明したことで、みんなの党以外の野党の反発は大きい。しかし、「自由貿易の拡大による成長戦略は、自民党政権が長年取り組んできたことではないか。それなのにこの問題を巡る自民党の姿勢には、疑問符を付けざるを得ない」とある識者はいう。
また原発問題にしても、今、脱原発を声高に叫んではいるが、そもそも、原発推進に力を入れたのは自公政権なのである。原発のおかげで、長年甘い汁を吸い続けてきたことは否定できない事実である。
沖縄基地問題もしかり。鳩山氏が寝た子を起こしたばかりにややこしくなった責任はあるが、沖縄県知事や地方議員は、一時は条件付で賛成を表明していながら、寝た子を起こされた沖縄県民の強い反発には抗しえず、今では全員が辺野古への移転反対、さらには基地返還を要求するなど、ころりと態度を変えている。
今に始まったことではないが、与党から野党に転じるとこれまでの主張ががらりと変わる。また、状況が変わると態度が一変することもよくある話である。しかし、選挙を意識して態度を変えるのは絶対に許せない。TPP問題では、離党をも辞さないと大反対していた山田元農相、その後いやに静かだけどどうしたの? 結局、農民の1票が欲しくて騒いだだけかしらネ。
だれもみんな次の選挙を見据えて行動しているのかと思うと、もう政治家は信じられなくなるネ。つい先日の世論調査での政党支持率は民主が20.9%、自民党が20.4%と“どんぐりの背比べ”。もうどんなに取り繕っても国民には政治家の本音が見えてきたのだろうね。無党派が42%、信頼できる政党がないということになると、これからの政治はだれがやるの?
今伸ばすのは、そんなに難しくないようですが・・・
もし、このまま政界再編がなければ、みんなの党が議席伸ばしますね。大阪の市長選、橋下元知事を唯一応援している党がみんなの党という事はとても素敵な事だと思ってます。
大阪の秋の陣もなにやらおかしな戦いになっていますね。
橋下さんは知事をやめたとたんにプライベートが暴かれてひどいものです。
東国原さんが知事をやめたらタダの人になってしまいましたが、橋下さんも負けたらそうなるのでしょうか。こわい世界ですね。
民主党がこの有様なのに、自民党の人気が上がらないのは有能な政治家がいないということでしょうか。
みんなの党も最近は支持率を下げています。どうしたのでしょうね。
ますます政治に無関心な人が増えてくるのではないかと危惧します。