昨日15日夕刻、同じ郷里福岡県生まれの友人が他界した。
独身で、遠地に一人来ている為、見送る親族は姉とその娘の二人だけというさびしい旅立ちでした。
3年前、初期肝臓癌が見つかりましたが、初期だったので簡単な摘出手術で終わったようです。しかし、その後持病の糖尿が悪化、1年ほど前から透析治療を週3回受けねばならなくなり、好きな泡盛も飲まなくなっていました。病状が悪化したのは今年4月、癌の再発でした。糖尿の為、摘出手術ができず、体力の消耗で透析治療もままならず、次第に食欲も減退。10日ほど前から透析に耐えるほどの体力もなくなっていました。この暑さも災いしたのでしょう、昨夕、容態が急変し、ひとりで旅立ちました。
口数の少ない男で、沖縄が大好きで、「死んだら骨は海に流してくれ」と云っていました。彼が生きている間はわれわれ友人が間断なく見舞い、何かと面倒を見てきました。しかし、死んでしまえば彼の親族の意思を尊重せざるを得ないことを痛感しました。死んだということを病院からの通報で知り、急遽、友人3人と駆けつけましたが、葬儀の準備など親族の意向で進められていました。
彼の好きな泡盛などを供え、ささやかながら親しかった者だけで通夜をやろうと考えていたけれど、切り出すこともできず空しく退去しました。
「そうなんだ。ここからはもう彼の意向など関係ないんだ」そう言い聞かせて、彼の眠る病室で「さよなら」と告げました。「早すぎるじゃないか」そうも云った友がいました。
生前、彼の沖縄に対する批評の言辞は痛烈でした。他県の人々から非難されるのが堪えられなかったのです。決して、他県の人間に向かっては言いませんでした。沖縄県人に向かってのみ声高に熱弁をふるっていました。その彼が沖縄に住みついて10年余りで幕を閉じたのです。
今も、こうしてブログを書いていますが、葬儀がどうなったのか、11時を過ぎようとしていますが、親族からは何の連絡もありません。
「骨の灰の少しでももらって、あいつの好きな沖縄の海に流してやりたい」
そう思ってきたけれどあきらめないといけないのでしょう。
デイゴの花も少なく、短かった梅雨のことしの沖縄。
何十年も前のアロハを着て「かりゆしウエアだ」といってはばからなかった奴。
少し出っ歯で、大好きだったピーナツを泡盛グラスにポロポロこぼしていたあいつ。口下手で、カラオケといえば「昴」と「無錫旅情」が定番だった。
そちらの世界がどんなところかしらいけれど、お前らしく生きればいいよ。
合掌。
独身で、遠地に一人来ている為、見送る親族は姉とその娘の二人だけというさびしい旅立ちでした。
3年前、初期肝臓癌が見つかりましたが、初期だったので簡単な摘出手術で終わったようです。しかし、その後持病の糖尿が悪化、1年ほど前から透析治療を週3回受けねばならなくなり、好きな泡盛も飲まなくなっていました。病状が悪化したのは今年4月、癌の再発でした。糖尿の為、摘出手術ができず、体力の消耗で透析治療もままならず、次第に食欲も減退。10日ほど前から透析に耐えるほどの体力もなくなっていました。この暑さも災いしたのでしょう、昨夕、容態が急変し、ひとりで旅立ちました。
口数の少ない男で、沖縄が大好きで、「死んだら骨は海に流してくれ」と云っていました。彼が生きている間はわれわれ友人が間断なく見舞い、何かと面倒を見てきました。しかし、死んでしまえば彼の親族の意思を尊重せざるを得ないことを痛感しました。死んだということを病院からの通報で知り、急遽、友人3人と駆けつけましたが、葬儀の準備など親族の意向で進められていました。
彼の好きな泡盛などを供え、ささやかながら親しかった者だけで通夜をやろうと考えていたけれど、切り出すこともできず空しく退去しました。
「そうなんだ。ここからはもう彼の意向など関係ないんだ」そう言い聞かせて、彼の眠る病室で「さよなら」と告げました。「早すぎるじゃないか」そうも云った友がいました。
生前、彼の沖縄に対する批評の言辞は痛烈でした。他県の人々から非難されるのが堪えられなかったのです。決して、他県の人間に向かっては言いませんでした。沖縄県人に向かってのみ声高に熱弁をふるっていました。その彼が沖縄に住みついて10年余りで幕を閉じたのです。
今も、こうしてブログを書いていますが、葬儀がどうなったのか、11時を過ぎようとしていますが、親族からは何の連絡もありません。
「骨の灰の少しでももらって、あいつの好きな沖縄の海に流してやりたい」
そう思ってきたけれどあきらめないといけないのでしょう。
デイゴの花も少なく、短かった梅雨のことしの沖縄。
何十年も前のアロハを着て「かりゆしウエアだ」といってはばからなかった奴。
少し出っ歯で、大好きだったピーナツを泡盛グラスにポロポロこぼしていたあいつ。口下手で、カラオケといえば「昴」と「無錫旅情」が定番だった。
そちらの世界がどんなところかしらいけれど、お前らしく生きればいいよ。
合掌。